土鍋の力

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1986年7月に第一刷が発行された『美味しんぼ』第3巻の第3話「土鍋の力」を読んで以来だから、35年越しの念願であった「まる鍋」を食べに京都の大市に行ってきた。値段的には、清水の舞台から飛び降りるくらいの覚悟でもって。すっぽん料理のしおりによると、『大市』は元禄年間、初代、近江屋定八が創業いたしましてから、三百有余年スッポン一筋に十八代続いた老舗で、現在の店舗は当時のままであります。とある。『スッポンは、良質の蛋白質アミノ酸が豊富で、動物でありながらアルカリ性食品であり、脂肪は植物と同じく不飽和脂肪酸です』とのこと。店に行く前に、楽美術館で、こちらは十六代続く楽焼の新春展『やわらかな、ぬくもり』を見た。すっぽんのスープと骨付きの肉が入った物が二回出てたあとに食べた念願のまる雑炊は、とてもうまかった。