主人公にどう影響するか

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リサ・クロンさん。「よくある落とし穴なのだが、作者は主人公というものを、本質的には読者には触れられない存在として書きたがる。こういう作者は、起きた出来事を書くことが、物語を書くことだと勘違いしている。本当の物語とは、起きたことが主人公にどう影響するか、そしてその結果、主人公がどうするかを書くものだ。物語の中のものはすべて、主人公がそれに受ける影響に基づいた感情的な重要性や意味を持つ。主人公に影響を与えないなら、たとえそれがローマ帝国の誕生、衰退、滅亡の話であっても、まるっきり中立の話になってしまう。するとどうなるか? 中立は読者を退屈させる。中立なものは要領を得ないばかりか、脱線の原因になる。だからこそ主人公は、どんな場面でも、読者が即座に理解できるような反応をしなくてはならない」影響を。