仕事は悪で生活は善か?

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マーカス・バッキンガムさん。「もちろん、ことはそう単純じゃない。実際には仕事で満足を味わっている人もいるし、ストレスに満ちた生活を送っている人もいる。仕事には、本質的に困難だったり退屈だったりするものもある。またどんな人の仕事や生活も、完全に喜びだけではあり得ないし、完全に自分でコントロールできるわけでもない。それなのに仕事の世界では、『仕事は悪』で『生活は善』だから、ワークライフバランスがなにより大切だという前提がまかり通っている。この考え方にまつわる全ての問題は、『バランス』という概念にその元凶がある。結局のところ、バランスはどっちみち達成しようがない目標なのだ。たえまなく変化する世界のなかで、瞬間的な静止状態を目指す試みなのだから。必要なのは、仕事と生活についての新しい考え方だ」