本能レベルでつながる

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イングリッド・フェテル・リーさん。「なぜ文明の初期に、突如として踊りが盛んに描かれるようになったのだろう? 新石器時代の踊りの大流行は、人間の生活史における最も重要な転換期、すなわち小規模な狩猟採集集団での生活から、大規模な農耕社会での生活への転換期と同時に起こった。社会は定住により富と安全を手に入れたが、そうした恩恵と共にやってきたのが、狩猟採集社会にはおおむね無縁だった不安定化要因ー不公平、嫉妬、孤立、不信ーである。人類文明におけるこの重要な変曲点に、踊りは新しい社会をつなぎ止める、喜びあふれる接着剤の役割を果たしたのかもしれない。共に踊り、音楽を奏でる行為は、今も人々を結びつける力を持っている。結婚式でも。本能レベルでお互いとつながっているという感覚が得られるからだ」ダンスの神業。