参加型の喜び

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イングリッド・フェテル・リーさん。「祝いの最も重要な特徴は、それが受け身の喜びではなく、参加型の喜びだという点にある。音楽と踊りを通して、私たちは体全体で歓喜の行為にいそしみ、傍観者であることをやめて、活動の中心に身を投じるのだ。中世初期の祭りは教会の中で行われていた。12~13世紀ごろになると、粗暴なふるまいを抑え込み、より落ち着いた形式の礼拝を行わせようとした。だが祝い事を完全に排除できないことも、教会指導者にはわかっていた。そこで特定の日を祝祭日に定め、好きなだけ騒いでよいことにした。こうして生まれたのが謝肉祭(カーニバル)であり、その伝統は今も続いている。花火、新婚カップルに浴びせられる一握りの米や、大晦日の夜に宙を舞う紙吹雪は、同じ効果を簡単に得る方法だ。爆発がエネルギーを解放する」解放。