内田樹さん。「うんと小さい単位に割って、もっともっと割っていく。こっちの体だけじゃないんです。こういうのって触れると伝染するんです。細かい体に触れられると、向こうの体もそれに反応して割れていく。すると、何て言ったらいいのかな、伝導性が高まるんですよ。身体的なシグナルの通りが良くなる。だから、体と体の接点から、わずかなシグナルを送るだけで、相手の体が大きく変化するんです。ブロックとブロックががつんと当たるという仕方で身体運用しているとダメなんです。ソリッドな大きいもの同士をぶつけて、それで相手をコントロールするのは無理なんです。細かく割れたものが、ふと触れ合うと、相手の体もそれに呼応してきれいに割れていき、感度が良くなる。こちらの体感が相手の体の中に伝わっていくんです」細かく割って相手に伝播。
