3.5%が立ち上がると

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斎藤幸平さん。「しかし、ここに『3.5%』という数字がある。なんの数字かわかるだろうか。ハーヴァード大学政治学者エリカ・チェノウェスらの研究によると、『3.5%』の人々が非暴力的な方法で、本気で立ち上がると、社会が大きく変わるというのである。フィリピンのマルコス独裁を打倒した『ピープルパワー革命』(1986)年)、大統領のエドワルド・シュワルナゼを辞任に追い込んだグルジアの『バラ革命』(2003年)は、『3.5%』の非暴力的な市民不服従がもたらした社会変革のほんの一例だ。そして、ニューヨークのウォール街占拠運動も、バルセロナの座り込みも、最初は少人数で始まった。グレタ・トゥーンベリの学校ストライキなど『たったひとり』だ。それでも、こうした大胆な抗議活動は社会に大きなインパクトをもたらした」SNS時代の3.5%のひとり。