あえて強引に遮る

田原総一朗さん。「いまも、権力を持った人がもっともらしい口調で話すときは、疑いの目を向けてしまう。『正しい』とか『間違っている』というのはどちらにしても危ないことだと思うようになったのも、この頃の経験によるものだ。だから、『朝生』も、番組を通して何が正解であるかを見つけるというより、発言者の本音を引き出すことを重視して進めている。司会者である私も平気で本音を言う。自分が裸になって本音を言わないと、相手も本音を言ってくれないからである。発言者の話をやや強引に遮る時があるが、それには理由があって、話の流れや場のテンションによって、人は思ってもいないことを言ってしまうことがある。そういう時に、それは本音ではないでしょう。本当はこういうことを言いたいんじゃないですか、と伝える意味であえて止める」そうか。