便利が最善とは限らない

オリバー・バークマンさん。「便利であるとは、要するに手軽なことだ。でも手軽なことがつねに最善であるとは限らない。例えば、オンラインで誕生日カードをカスタマイズして発送できるサービスがある。自分の目で実物を見たり、自分の手でさわったりする場面は全くない。実際にお店に行って、カードを選び、メッセージを手書きして、ポストに投函することの代わりにはならない。大切なのは気持ちだ、と人はいうけれど、本当に意味のあるのはそれだけ手間をかけることだ。あえて不便なことをするから、そこに価値が生まれるのだ。便利さばかりを優先していると、自分が何をやりたいのかわからなくなる。ずっと家にいて、スマホで料理のデリバリーを注文するよりも、新しいレシピを自分で作ってみたほうが、豊かな時間を過ごせたかもしれない」手間。