『ありのまま』探し

前野隆司さん。「戦うゲームを選べるようになった大学高学年の頃から、『勝てるゲーム』だけをするようにしたのだ。わたしは、負けず嫌いであるのみならず、目立ちたがりの面もあった。いわば、自意識過剰である。目立ちたがり屋なのも、自分と他人を強く比べていたからだと思う。もともとは、負けず嫌いなのに繊細でくよくよするタイプだったので、本能的に自衛策として、人と比べない独自の生き方を選んでいたのだと思う。会社員生活が向かないと思って大学に転職するのを選んだことも、いま思えば自分の『ありのまま』探しだ。いつも自分なりに、自分が一番個性的な幸せを感じられるほうを選んできた。もちろん、ただ楽なほうを選んだのではなく、ワクワクして挑戦できる方を選んだ。他人と比べない生き方をブラッシュアップしていたのだと思う」独自。