安田隆夫さん。「こうした主語の転換の重要性は、お客さまとの関係だけに留まらない。商売がらみで言えば、ライバル店との戦いなどにも、これが応用できる。自店ではなく相手の店の側に立って、何をされたら一番困るのか、つまり『これをされたらかなわんな』ということを、徹底的に考え突き詰めるのである。こうして主語を転換すれば、対強豪戦略などにおけるアイデアの精度も飛躍的に高まる。上司と部下の関係においても同様である。上司と言う主語を変えずに、『部下をどう使うか、どう真面目に働かせようか』と、”上から目線”で考えていると人は離れていってしまう。まずは部下に主語を転換して、『自分なら、上司にどう扱われればヤル気がでるだろうか』を、一生懸命考えるのである。この手法は、『集団運』を招く上での必要最低条件にもなる」相手の靴。