困難な勝利ほど

アラン・幸福論から。「人は行動したいのであって、服従したいのではない。自分から進んであんなに苦労する人たちも、強制された労働は好かないに違いない。誰も強制労働を好くものはない。しかし、自分が自由に苦労することなら、たちまち満足する。自分で進んでやる仕事は快楽である。もっと正しく言えば幸福である。拳闘家も人からなぐられるのは好きではない。しかし自分が求めてなぐられるのは好きなのだ。戦いがわれわれ自身の意志による場合には、困難な勝利ほど楽しいものはない。」あの日めざしていたはずの、困難な勝利をあげての祝杯やいまいずこ。