2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

人間力の磨き方

野田智義さん。「人間力はどうやって磨けばよいのか。私なりの言葉でいうと『人の営みに対しての理解と尊敬の念をもつこと』ではないか。この惑星の大いなる自然の中で、人間は塵芥のような存在だ。けれども、人間がつくり出すエネルギーには、それなりの大…

刺激を喚起する匂いを持つ場

野田智義さん。「立ち止まり、自分をふり返る(内省する)こと。なりたい自分への刺激と挑戦への気概を喚起させられるような匂いをもつ場に身を置くこと。そうした中で、世間や組織の論理ではなく、個の論理を自分にひきつけること。これらは、リーダーシッ…

最も必要なものは意志力

野田智義さん。「リーダーシップの旅を始めるにあたって、最も必要なものは何かと問われれば、私は間違いなく意志力だと答える。なぜ、意志の力が大切なのか。組織や企業では、人を動かすときにはモティベーションが重要だと言われる。しかし、創造と変革に…

賞を貰うためでなく

『インファナル・アフェア』監督のアンドリュー・ラウさん。「香港、日本、中国を合わせて、全部で20個の賞をもらったんだ。でも、賞をもらうために、映画を撮るなんて考えたことはないよ。クオリティの高い作品を、多くの人に観てもらいたいんだ。映画を…

ありがとうとごめんなさい

桂望実さんの『レディー・ゴー』から。「眠る前にね、ありがとうとごめんなさいって言葉をその日、何回言ったか書き出してみなさいって詐欺師に言われたの。でね、その時に、誰に対してどういう気持ちで言ったかも一緒に書いてみろって。でね、やってみたの…

自分が自分として生きる

野田智義さん。「大人になってから夢を見るためには、何か根源的なものが欠かせないと、私は感じている。その『何か根源的なもの』とは一体何だろうか。私が、『もしかするとこれかも……』と感じたのは、松永真理さんに『色々なことを実現してこられたあなた…

モータリティへの深い自覚

金井壽宏さん。「セネカが語る『怠惰な多忙』、スマントラが注目する『アクティブ・ノンアクション』の意味はもうお分かりだろう。現在を忙しくは生きているが、今やっていることの意味を探すような来し方の内省をせずに、過ぎ去る今日を集中力なく気が散る…

黄金比と白銀比

小林明さん。「西洋と日本の美意識には微妙な違いがあるらしい。縦横の比率だと、なぜか西洋人は『黄金比(1対1.1618…)』を好み、日本人は『白銀比(1対√2=1.1414…)』を好む傾向があるそうだ。例えば名刺やクレジットカード、洋書のペーパ…

丸一日分の笑いがあれば

道尾秀介さん。「笑いの中にぽつんと別のものが落とし込まれると、人は普段よりも強くそれに反応してしまう。コメディ映画の泣き所が、ちょうどこれにあたる。人は無意識のうちに感情のバランスを求めているのだろう。笑ってばかりの人生も、泣いてばかりの…

菓子作りの愉しみ

男にしては、かなりの甘党であるからして、当然のように菓子も作る、ことは作るのだが、凝るわけではない。従ってレパートリーも、1にスコーン、2にパウンドケーキ、3にスポンジケーキかクッキー、という程度。まあ、有り体にいえば、粉と砂糖と何かを混…

学問は足でするもんや

読売新聞の梅棹忠夫さんインタビュー記事から。「比較文明学者の梅棹忠夫さん(89)が、登山と探検に明け暮れた半生を振り返った『山をたのしむ』(山と渓谷社)が刊行された。『私の山歩きと学問は、分かちがたく結びついている』と、文明論の泰斗は熱く…

切手収集の愉しみ

小学校の頃、学校の前に切手を売る兄ちゃんが来ていた。そこで売っていた『国立公園シリーズ』が最初にあこがれた切手。北海道から揃えようとして、切手帳の一頁を埋めたところで止まった。大学の頃、近所にあった岡崎郵便局で切手が出ると一枚ずつ買ってい…

お茶の時間

吉谷博光さん。「35歳の春に英国に住むことを決めた。(略)隠居の前借りと考えることにした。隠居の一日はお茶に始まりお茶に終わる。一般の英国人がするようにマグカップを満たすミルク入り紅茶をすすりながらぼうっとする。と、次第に自分の身の回りがハ…

毎日が最後の一日

ルキウス・セネカさん。「生きることを学ぶことほどむずかしいことはない。しかし、生きることは生涯をかけて学ぶべきである。どんな時間でも自分自身の必要のためだけに用いる人、毎日毎日を最後の一日と決める人、このような人は明日を望むこともないし恐…

自分を自由に使えたか

ルキウス・セネカさん。「我々は短い時間をもっているのではなくて、実はその多くを浪費しているのである。我々は短い人生を受けているのではなく、われわれがそれを短くしているのである。人生は使い方を知れば長い。いつあなたは自分の計画に自信をもった…

表情が運命を変える

笹島信義さん。「(黒四工事の現場指揮官として)、弱気な言葉は口にしませんでしたが、表情には出ていたのでしょう。トンネルの神様といわれた熊谷組の専務にこう言われました。『お前の顔を見ると陰気くさくてダメだ。そんな顔をしていると、作業員の士気…

カラマーゾフの兄弟

最近読んだ本から。ようやくドフトエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を亀山郁夫さん訳で読み通した。自分ではホラー系には近寄らないのだが、一連の本を貸して貰ってはまった。怖くて面白い。中でも五十嵐貴久さん『RIKA』、乃南アサさん『再生の朝』…

快楽の分量も決まっている

島田雅彦さん。「薬漬けで早死にしたマイケル・ジャクソンも名だたる資産家だったが、最後まで子どもっぽい蕩尽の仕方をした。子どもの酒池肉林は、ヘンゼルとグレーテルに見られるようなお菓子の家での飽食であり、遊園地に暮らすという発想だ。これに『永…

美酒と美女に酔い痴れても

島田雅彦さん。「ところで、誰でも憧れる酒池肉林は意外とカネがかからないもので、夜毎、美酒と美女に酔い痴れても一年で一億円くらいで済んでしまうし、二年もそれを続けたら、誰だって飽きる。ちなみに井原西鶴が生んだ大阪の代表的遊び人世之介は生涯を…

嫌なことは3秒で忘れろ

伊藤真さん。「集中力をかき乱す要因の殆どは、精神的なものである。焦りや怒り、憎しみ、嫉妬などの負の感情が押し寄せ、落ち着いた心を持てなくなると、集中できなくなる。私のポリシーは、『嫌なことは、三秒で忘れろ』である。イライラしたり、ガッカリ…

集中するための事前準備

伊藤真さん。「集中するためにはまずその準備をしなければならない。たとえば、これから勉強にとりかかるというのであれば、物理的に必要な資料や道具などをきちんとそろえておくことが大前提だ。目の前に、全部必要なものをセットしてから始める。そうでな…

48都道府県で勝負

鈴木修さん。「(日産へのOEMは)ライバルに塩を送るようなもので、販売代理店からは当然反発が起こります。『日産さんにOEM供給すれば、それだけで年間3万台超が売れる。3万台といえば、スズキの大阪府での販売台数とほぼ同じだ。軽自動車で最大の…

投資は3年で元をとる

鈴木修さん。「スズキは生産設備を平均して3年ぐらいで償却しています。たとえば、税法上の法定償却期間が10年となっている大型機械も、うちでは3年です。国が定めた償却期間は、当初は8時間労働を前提としてできているものと思いますが、スズキの工場…

菩薩として生きる

横山紘一さん。「仏教では、『いかに』という問いかけに対しては『菩薩行』という言葉で答えます。大乗仏教に至り、人間の生きるべき生き方として『菩薩行』が強く説かれるようになりました。菩薩とは『悟りを求める人』をいうのです。詳しく言えば、菩薩と…

集中と緊張とリラックス

村上龍さん。「集中するためにはリラックスが必要であり、かつ自覚的でならないという事実は非常に興味深い。集中して小説を書いたあと、わたしは充実感と達成感と、それに精神の安息を得ることができる。小説を書いたあとには、リゾートに行ってリフレッシ…

むりやり堺筋演劇祭

関西の9つの小劇場を大阪市営地下鉄堺筋線で「むりやり」つなぎ、関西の演劇の人と場を活性化させる試みである「むりやり堺筋演劇祭」というのがあり、有料チケット半券を5枚集めたので、1回無料で招待という形で見ることができた。観劇したのは、空の驛…

無限の可能性を信じる力

西田徹さん。「オンリーワンの自己確立をし、あふれ出るエネルギーを充填し、直感的に意志決定する術を身につけた人が、積極的行動を開始します。行動はまわりに影響を与え、まわりからの影響で自分自身が変わります。そして新たにバージョンアップした力を…

アソビとムダは大歓迎

西田徹さん。「もっと気楽にかまえ、アソビやムダを楽しむことが結果的にはプラスになります。例えば3Mという会社があります。この会社の研究所には、「15%ルール」という制度があります。具体的には各自の業務時間のうち15%は、上司の命令とは関係なく自…

変化を意図的に創り出せ

西田徹さん。「次々と変化していく自分の周りの環境に対応する方策は一つしかありません。自分自身も変化していくことです。そのためには、変化を意図的に、そして継続的に作り出すしかありません。自分の中に変化というものをビルトインするのです。例をあ…

凡事を徹底する

西田徹さん。「ここでの行動は凡事、つまり『ささいなこと』を指します。例えば、毎朝10分近所のゴミ拾いをするといったことです。ただし、この作業を徹底して継続します。雨が降ろうと、嵐が来ようと、風邪を引いていようと、毎朝10分間ゴミを拾います。…