2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

合理的解決より共感

クリス・ヴォスさん。「『ハーバード流交渉術』が誘拐犯には役に立たないことは、明々白々になってきた。典型的な交渉現場において、『問題解決』が最善の手法だったという例を経験したことがある者は? という問いにひとりも手を挙げなかった。必要なのは、…

負の感情にラベリング

クリス・ヴォスさん。「不機嫌なふるまいに対処するのではなく、公平な態度で、祖父の寂しさを認めよう。『なかなか会う機会がないよね』そう切りだしてもいい。『ぼくらがおじいちゃんを気遣っていなくて、年に一度しか会えないような気がしているようだけ…

人生最高潮期の到来

黒川伊保子さん。「『生殖の為に生きる人生』を『新たな目的の人生』に切り替えてから7年目、ヒトの脳は『新たな目的』に慣れて、ぶいぶい言わせるモードに入る。人生の最高潮期=出力性能最大期の到来である。56歳の誕生日の頃だ。7年×4ブロック=28年の…

交渉人が使うべき声のトーン

クリス・ヴォスさん。「交渉の戦略や手法について議論するとき、どうしても何を言うか、何をするかにばかりエネルギーを注ぎがちになるが、実はもっとも具現化しやすく、もっとも即効性の高い働きかけは、わたしたちがどうあるか(態度全般やはや話し方)で…

根底にある感情に

クリス・ヴォスさん。「すぐれた交渉者がラベリングの際に行うのは、根底にある感情に呼びかけることだ。ネガティブな感情をラベリングすることでそれを発散させ、ポジティブな感情をラベリングすることでそれを強化するのである。怒りが建設的であることは…

ラベリング

クリス・ヴォスさん。「私達は戦術的共感を使い、この状況下で予想される感情を認識し、それから声に出していた。逃亡者たちの身になって考えるだけではない。感情を見抜き、それを言葉に変え、それから落ち着き払って、その感情を相手に向って復唱するよう…

ポジティブな祈り

中野信子さん。「どんな祈りが心と体にプラスに働くのでしょうか。自分のことだけでなく、自分以外のだれかの幸福も願うポジティブな祈りです。自分が叶えたいと思う願いの先に、自分以外の人の幸福がないかを考え、そこに焦点を当てて祈るのです。前頭前野…

ふわふわときらきら

黒川伊保子さん「複雑系の回路が活性化している脳は、複雑な事象を好ましく思う傾向にある。森羅万象の中から、複雑な事象をいち早く認知できるからそれを好ましいと思うのだろう。複雑な形状といえば、ヒョウ柄や花柄のような『見ればヒョウだとわかるけれ…

ホワイト三角メモ

小西利行さん。「『ホワイト三角メモ』は居酒屋で遊びながらできるほど簡単なメモ術です。慣れてくると一時間で100以上のアイデアが生まれる。まず始めに、解決する『課題』を設定します。例えば『銭湯に若い女性を呼ぶためのアイデア』。①まず左の三角形に…

まずマンガを書く

小西利行さん。「人は、文字だけよりも絵やマークが入っているほうが、より多くの情報量を簡単に得ることができ、内容への共感度もあがると言われています。だから、『マンガ』は読みやすく、理解も早いのですね。『マンガメモ』は、そこにイラストやセリフ…

ぼうっと時間

黒川伊保子さん「男性脳は、空間認知力を究極なまでに使うとき、左右脳連携がほぼゼロになる。感覚器からの情報(右脳)が、潜在意識(左脳)に上がらない。つまり、脳を最大限にフル回転しているとき、男たちは、ただ、ぼうっとしているように見えるのであ…

お愛想笑いとありがとう

井村雅代さん。「世界選手権まで、もう時間がありませんでした。そこで、まず、『中国が変わったぞ』と周りに思わせるために、『お愛想笑い』と『あいさつ』と『ありがとう』を教えました。わたしが言う『お愛想笑い』というのは、口をきいたことがない人に…

恐れをラベリング

クリス・ヴォスさん。「私は頼まない。そのかわりに告げる。『クラス全員の前で私とのロールプレイングを引き受けるのが不安だというなら、先に言っておこう……身の毛もよだつような目に遭うぞ』笑い声が収まったあと、私は言う。『そして、君たちのなかで引…

自分を動かす感情を

石川善樹さん。「ネガティブ思考は人を非常に論理的にするんです。だから最近はネガティブな人というのは戦略性が高い人だ、ともいわれているんです。ポジティブな時は、高い視点で考えるから、いろんなものが繋がって見える。クリエイティブなことを考える…

直観力を鍛えるには

黒川伊保子さん。「孤高の時間を持ち、独自の世界観を創る脳に変えたら、次は直観力。直観力を鍛えるためには、左右脳連携信号を、とっさに強く行うエクササイズが大事だ。それは、右脳のイメージ領域にあるものを、左脳の顕在意識に持ってきて恣意的な出力…

催眠言語法

内藤誼人さん。「これは、催眠言語法と呼ばれる方法であり、米国の説得研究者ケビン・ホーガンが紹介しているものである。といっても、そんなに難しいことをするわけではない。首をゆっくりと振りながら、会話をするだけである。ホーガンによると、相手に『Y…

自由回答式の質問

クリス・ヴォスさん。「『きみの息子を預かったよ、ヴォス。100万ドルよこさなければ、息子は死ぬ』ムヌーキンは言った。私はムヌーキンに視線を投げ、じっと見つめた。そして微笑んだ。『どうしたら私にそんなことができるというのですか?』ムヌーキンは息…

28年目の危機

黒川伊保子さん。「結婚24年目くらいから顕在化し、28年目にピークを迎える『夫婦の危機』は、かつて愛し合った二人ほど、妻が夫にむかつくという現象であり、これは脳の本脳に基づくプリミティブな反応で、理屈ではない。この前後、妻は、夫にいらつき、突…

非難の聴取

クリス・ヴォスさん。「その第一歩は、『非難の聴取』と呼んでいるものだ。相手があなたについて言うかもしれないひどいことを、ひとつ残らずリストアップすることである。準備として最初にアンナがしたのは、共同経営者と腰をすえ、ABC社が浴びせかけてくる…

右左脳を素早く連携

黒川伊保子さん。「脳梁を寸断して潜在意識下に豊かな世界観を創生し、それを脳梁を一気に使って潜在意識が把握している現実世界に投影する行為が『インスピレーション』『勘』『つかみ』と呼ばれる脳のイベントだ。豊かな世界観を持ちながら、必要な時に、…

快楽と意味と没頭

石川善樹さん。「『幸せ』は、心理学的には3種類あるといわれています。それは、『快楽』と『意味』と『没頭』なんです。幸せについては多分、この3つのバランスなんです。でも、人って、どれだけ熱中していたことでも、やがて飽きがくるんですよね。だか…

ミラーリング

クリス・ヴォスさん。「ミラーリングは模倣行動とも呼ばれ、要するに真似である。これも人間(および他の動物)が示す神経行動で、互いを安心させるために互いを真似ることをいう。話し方やボディーランゲージ、語彙、テンポ、声の調子が使われる。普通は無…

感情を判定しラベルを貼る

クリス・ヴォスさん。「最近まで、学者や研究者の多くは交渉における感情のもつ役割を完全に無視してきた。「人間を問題から切り離せ」というのが決まり文句だった。しかし、感情そのものが問題である時に、人間を問題から切り離すことができるだろうか。感…

ラベリングの方法

クリス・ヴォスさん。「ラベリングの一歩は、相手の感情の状態を察知することである。ほとんどの場合はあいてのことばや声の調子、身振りから、豊富な情報を得られるはずだ。感情を察知する秘訣は、相手が外のできごとに反応するときに起こる変化に、耳目を…

会話の骨法

町田康さん「試しに検索をしてみると、例えば接客業の女性などはいずれもサ行を頭とする5つのワードでこれを可能にしているらしい。すなわち、『さすがですね』『知らなかった』『すごいですね』『せっかくですから』『そうだったんですね』の五つで、これ…

拒否する権利

クリス・ヴォスさん。「多くの人がはまる落とし穴は、他の人が言った事を文字通りに受け取ってしまうことだ。『ノー』は交渉の起点であって、終点ではない。私達は『ノー』という語を怖れるように条件付けされている。だが、『ノー』は事実の陳述というより…

源ちゃんの現代国語

高橋源一郎さんの講演を聴きに行った。小松左京さんの『戦争はなかった』という小説を題材に、文化というものは永遠ではなく、時空間の共有がある前提で成り立っていること、故に記憶の継承ということは難しいものであること、というような話をされた。あと…

未来記憶を増やす

池田貴将さん。「そうじが嫌いと言う記憶でいっぱいになってしまっている人はどうすればいいのでしょうか。簡単です。『そうじは楽しい未来につながる第一歩だ』という、未来記憶を増やせばいいのです。多くの人は過去記憶に比べて、未来記憶の占める割合が…

3つの記憶

池田貴将さん。「人は、頭の中に3つの箱を持っています。それぞれの箱の中には『過去記憶』『現在記憶』『未来記憶』が分類され、入れられています。過去記憶というのは、実際にあったことの記憶のことです。現在記憶というのは、現状に関する記憶です。未…

メモ年月日

小西利行さん。「過去のアイデアを復活させて活用するためのメモ術をお話ししましょう。『メモ年月日』です。方法は簡単。ただ、生年月日のように、メモが生まれた日付を書いておくだけ。意外にも過去に考えたアイデアが、未来にどんどん復活するようになっ…