2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

怒りは毒

小池龍之介さん。「煩悩は『煩わせ』『悩ませる』と書くように、私たちを苦しめる毒素です。あらゆる煩悩の中で、毒が一番分かりやすいのが『怒り』の煩悩でしょう。激しく怒ると体が震えたり、胸がドキドキしたりしますね?また、怒ったあとに疲れを覚えた…

宇宙の働きが命令

小池龍之介さん。「物事が最もうまくいかない時。調子の良し悪しを描く諸行無常の波の曲線が一番下まで行ったのですから、当然ながら、その後はコンディションが上昇していく理法です。明治時代の仏教者、清沢満之は、病気になってご飯ものどを通らなくなる…

後悔は慢の煩悩

小池龍之介さん。「後悔のうちに潜むのは、『自分は本当はそんなことをするはずがない』という自尊心です。立派な自己イメージを、誰もが抱いているのです。その自己イメージを守るために失敗した自分を責めるのが、自己嫌悪の理由だと言えるでしょう。『責…

繰り返し鍛錬

藤平信一さん。「合氣道で無意識の部分を変える役割を果たすのが、技の稽古です。意識しなければできない技はホンモノではありません。意識しなくても当たり前の事としてやれるようになるまで繰り返す。そうすることで、習得が可能になります。繰り返すこと…

チームにはなれるんだ

三浦知良さん。「『俺が、俺が』のエゴ丸出しの人ばかりでなく、一歩、二歩引いて動く人がいることでバランスが保たれているのが、いいチーム。独りで戦うかに見える個人競技でも、コーチや医療スタッフ、マネジャーもいて、やはり『チーム』になっている。…

3段階のドーパミン放出

小池龍之介さん。「ドーパミンの快楽をまた繰り返したいと願うのが『欲』なのです。ところがドーパミンの作用は儚く、『欲』が満たされた一瞬だけ気持ちよくなるものの、その後には虚脱感が待っています。また、快楽には『慣れ』がつきものです。そのため、…

おじさんの特徴

小池龍之介さん。「(1)所かまわずつまらないダジャレを言う。いやはや! ここには、自分が面白いと思っていることは他人もおもしろいはずだという押しつけと、自/他の境界線を引けない子供っぽさが見てとれますね。(2)偉そうに、自分が成功した過去の…

ドーパミンモデル

小池龍之介さん。「ドーパミンに基づいた『ドーパミンモデル』の生き方が時流となっていたのが、『高度成長期』だと申せます。目標を設定して、皆、行け行けドンドンで進んでいきましょう、という具合ですね。これは、未来に心が向いている生き方です。『今…

空想で増幅する欲と怒り

小池龍之介さん。「現実=『今この瞬間』の感覚をないがしろにしていると、生きている充足感が抜け落ちてしまいます。その埋め合わせのため、あれこれと考え事をして、『何かいいことないかな』と空想したり、『今日はイヤな一日だったな』と思い出したりす…

古都の縁二題

「縁と奇跡の9月」にも書いたけれど、大学のゼミの同級生に20年ぶりに会う機会があり、東大寺の歴史や文化について熱弁を振るって教えてくれた翌日、奈良に行く話が別のところから来て、彼に紹介をしてもらい、東大寺の住職の方に法話を伺い、大仏殿に参拝…

無意識に入れてあげる

藤平信一さん。「わたしは小さかった頃、靴を脱ぎっぱなしにする癖がありました。こういうときに『何やってるんだ!』と叱ると、反発するか、泣き出すかになるでしょう。これでは意識上のやりとりで終わってしまって、無意識には入りません。しかし先代であ…

獣のパワーは強い

鈴木祐さん。「獣の最後の特性は、『パワーが強い』です。獣は秒間1100万もの情報を処理し、瞬時にあなたの体を乗っ取るパワーを持ちます。そのスピードは驚くほど速く、例えば美味しそうな料理の写真を見た後で、食欲を起動させて意識をハイジャックするま…

氣も自分も天地の一部

藤平信一さん。「先代の藤平光一は、『氣とは、海中の水を手で囲うようなもの』とよく表現していました。手の中にある水は、『自分のもの』ともいえますが、大きな海の一部に過ぎません。氣もそうだというんです。ですから、手にした水を独り占めしようとし…

氣を通わせる

藤平信一さん。「相手を倒すことが目的だと、相手に抵抗されてしまいます。もし相手のほうが体格や強さが優っていたら、技をかけるのは大変です。ですから、考え方を変えて、『大丈夫ですか?』と相手を介助しているような気持ちと体勢で組むんです。わたし…

獣はあらゆる刺激に反応

鈴木祐さん。「獣の二つ目の特性は、『あらゆる刺激に反応する』です。ある推計によれば、一秒の間に脳が受け取る情報の量は1100万件を超えます。これらの刺激は、目の前のタスクに集中できている間は問題になりませんが、ふと注意がそれた瞬間に無意識下か…

獣は難しいものを嫌う

鈴木祐さん。「獣は『衝動』や『辺縁系』に当たり、調教師は『理性』と『前頭前皮質』に相当します。本能のまま好きに動く獣を、調教師がどうにかして操ろうとするような、そんなイメージです。あなたの内なる獣は、大きく3つの特性を持ちます。(1)難し…

楽観的は執着しない

小池龍之介さん。「(『前向きと楽観』の因子、『何とかなる!』因子と言っています。『まあ、何とかなるね』と思っている人の方が幸せであるということです。)楽観的ということですね。それは『執着しない』に繋がりますね。『こうじゃなきゃだめだ』みた…

高周波が幸福に

小池龍之介さん。「『物理的な体の振動が、高周波の人のほうが幸福なはずで、低周波の人がより幸福ではない』という結果なんですね。それもそのはずで、その振動、より洗練された繊細な感情を作っているほど、それの発している波というのは繊細で高周波。別…

異質への転導

頭木弘樹さん。「ギリシャの哲学者で数学者のピュタゴラスは、心がつらい時には、『悲しみを打ち消すような明るい曲を聴くほうがいい』と言いました。これを『ピュタゴラスの逆療法』と言います。現代の音楽療法でも、『異質への転導』と呼ばれ、最も重要な…

してもらって当たり前

小池龍之介さん。「修行などしなくても、いい畑をたまたま持っている人は幸せで、種を植えてあげると育ってくれるのでいろいろなことに満足できたりもするでしょう。それも結局、どういう過去を送ってきて、どんなエネルギーを心の中にため込んでいるのか、…

エネルギーは干渉する

小池龍之介さん。「実は、詳細に精神の働きを見ていくと、ある程度、近接したところに存在しているエネルギーというのは絶えず干渉してくるのです。相談者にとって、付きあっている人の伴侶は会ったこともない関係のない人で、その人がどう傷つくかなんてま…

トンネルを通じて

小池龍之介さん。「『つながり』ということで言えば、お坊さんは誰ともつながらないで生きているように見えますね(笑)。でもある意味、ひじょうに複雑な、すべての人とつながっているようなところがあります。自分の知り合いに対して、その知り合いの知り…

感謝は難易度が高い

小池龍之介さん。「人は基本的には好感を持つ相手を設定したら、その人が自分に何をしてくれるか、という気持ちに傾きます。だから、『あなたは私に何をしてくれるのか』と考える。そこであまり期待値が高くなると、期待が満たされないことが苦しくなるので…

思えない人は思えない

小池龍之介さん。「『やってみよう!』因子ですか。『瞑想をやってみよう!』、まさにやってみないと分かりませんし、確かに『やってみよう』という意欲がないと、何もできませんね。でも、やってみようと思おうとして、思える人と思えない人がいますね。思…

予想が外れる体験

玉樹真一郎さん。「つまり、ぱふぱふの本質は、予想が外れるという体験にあるのです。私たちの脳は、みずからの命を守るために未来を予想しようとしますし、予想の精度を上げるため懸命にこの世界の動きを学習しようとします。だからこそ予想を当てられた脳…

人はなぜゲームを遊ぶ

玉樹真一郎さん。「マリオとゼルダ、それぞれが直感を生みだす原動力をまとめます。マリオの例では、人々に共通する脳や心の性質を利用している。ゼルダの例では、人々に共通する記憶を利用している。これらふたつの異なるアプローチに共通するのは、人間へ…

縁と奇跡の9月

9月の第一週に滋賀県の信楽と京都府の精華町、第二週に神戸と有馬温泉、宝塚、第三週に和歌山の新宮にそれぞれ別の目的でのツアーのような感じで参加というか幹事的な役割で関わって行ってきた。奇跡的に(?)3つとも人数が19人だった。17日、博覧強記の…

記憶さえ把握できれば

玉樹真一郎さん。「『蜘蛛の巣の向こうに扉がある』『棒は木のような材質だ』といった情報が明確になるように、注意深く見た目や音をデザインしてはいます。何せパズルを解くパーツになる情報ですから、伝達ミスは許されません。一方で、デザイナーが伝える…

いつだって仮説を

玉樹真一郎さん。「ゲームはおもしろいから遊ぶのではありません。『つい思いついちゃった、ついやっちゃった』から遊ぶんです。私たちの脳はいつだって仮説を探し求め、試行させようとします。私たちの脳は、常に『〇〇するのかな?』という次の行動につい…

直感のデザイン

玉樹真一郎さん。「あなた自身が自身の力で自転車の乗りかたを体得したからです。自分で学び、自分でできるようになったことは、自信が持てますし、疑いません。仮説→試行→歓喜という自発的な体験を通して理解した自転車の乗り方は、もはや一生疑う必要のな…