2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2011年を振り返って

個人的な振り返りを。4月、長男が希望の高校に、次男が公立の中学に進学した。二人ともクラブに入って頑張っている。5月、Kさんの厚意で「想いは叶う」のセミナーをさせてもらった。6月、懸案だったフリースクールのテキストを作った。8月、両方の父親…

励ましと慰め

五木寛之さん。「人間の傷を癒す言葉には二つあります。ひとつは『励まし』であり、ひとつは『慰め』です。人間はまだ立ち上がれる余力と気力があるときに励まされると、ふたたびつよく立ち上がることができる。ところが、もう立ち上がれない、自分はもう駄…

35:35:35

鍋山徹さん。「今日のテーマは、『自分を大切にしませんか?』です。人生は、仕事、自分、家庭のバランスが大事です。一週間でいうと、睡眠時間や食事時間を除いた105時間を、それぞれ35時間ずつ配分するのがグローバルスタンダードです。ところが、日…

2011年棚から一掴み

今年、本は百冊くらいしか読めなかった中でお勧めを。純文学系では、佐藤正午さんの『ジャンプ』、江國香織さんの『真昼なのに昏い部屋』、小川洋子さんの『人質の朗読会』。エンターテインメント系では、奥泉光さんの『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生…

戦略の組織適合のエッセンス

伊丹敬之さん。「戦略の内容そのものが、組織を動かすのに適した、人間くさい組織の習性をよく考えたものになっているか。戦略の組織適合の一番のエッセンスはこれにつきる。組織適合には3つのレベルがある。(1)一体化の焦点、(2)組織の勢い、(3)…

明示的な戦略のメリット

伊丹敬之さん。「明示的でわかりやすい戦略のメリットは、第1に、戦略の示す基本方向が組織の各所での業務活動の『共通の』指針となることによって、個々の業務活動の間の調整がなかば自然とできてくることである。第2のメリットは、個々の業務活動が戦略…

暴走を防ぐセロトニン

有田秀穂さん。「ドーパミン、ノルアドレナリンは、過剰に分泌されると脳の暴走という厄介な状態を作り出してしまいますが、セロトニンは弊害が出るほど多く分泌されることはまずありません。問題になるのは、分泌量が不足してしまうことです。むしろ、セロ…

共感脳のセロトニン

有田秀穂さん。「『ノルアドレナリン』も脳に『興奮』をもたらす物質ですが、ドーパミンがもたらす興奮が快感なのに対して、ノルアドレナリンがもたらすのは、『怒り』に近い『危機に対する興奮』です。これが適切に分泌されると高い集中力を維持でき、情報…

方法論よりも強い思い

田中得夫さん。「松下幸之助氏が経営者の集まりで、ゆとりある経営が大切だという内容の講演をされた時、一人の聴衆が質問をしました。「ゆとりある経営の大切なことはよく分かりましたが、どうしたら、ゆとりある経営が出来るようになるのでしょうか?」と…

政治空間・貨幣空間

橘玲さん。「家族や恋人などの関係を『愛情空間』と呼ぼう。愛情空間の周りには、親しい友達との『友情空間』がある。『友達ではないけれど他人ではない』、先輩・後輩や上司・部下を含めたつき合いを、愛情や友情と纏めて『政治空間』と名付けよう。(政治…

戦略の組織適合の重要性

三枝匡さん。「経営危機の会社の再建を手がけていくうちに、戦略とは、人々を動かすためにあるべき姿をシンプルに語ることであることがわかりました。こんな簡単なことをわかるのに、10年かかったんですよ」「あらゆるビジネスの問題は、(1)戦略を論理的…

ヘラクレスの12の仕事

齋藤孝さん。「これらの難業はのちに、『ヘラクレスの12の仕事』と呼ばれて語り継がれます。このフレーズは私たちもぜひ使いたいですね。壮観な眺め。こんなにいろいろやったんだなぁ〜って感じでしょう。それぞれの物語も面白そうです。というわけで、み…

新鮮な旬の技術を

佐藤研一郎さん。「世の中が欲しがっている新鮮な旬の技術を、いつでも取り揃えておく。しかも、ただやみくもに技術を仕入れるのではなく、お客様の顔を思い浮かべながら、どの層に売り込む技術なのか、狙いをはっきりさせておく。包丁(つまり生産設備)と…

学習脳・仕事脳・共感脳

有田秀穂さん。「前頭前野は、学習脳、仕事脳、共感脳、の3つに分類されます。『学習脳』の特徴は、報酬を前提に努力するということです。私たちはよく、目標を掲げると同時に、それができた自分へのご褒美を約束して目標達成への意欲をかき立てるというこ…

ストレス反応スイッチを切る

マーシー・シャイモフさん。「今日のストレスレベルは、しばしば『闘争・逃走反応』の引き金になって、人々は『恐れの身体』を作っています。心配事は、考えたあと、跡形もなく消えるわけではなくて、コルチゾールやノルエピネフリンといった神経系統に影響…

心の操縦士

武沢信行さん。「幸運なのか不運なのかは、客観的な尺度で計れるものではない。極めて主観的なものである。しかもそれは、本人の選択の問題だ。いついかなる時でも、どんな状況や境遇に自分が置かれたとしても、積極的な態度を保持できるのが『絶対積極』で…

順調な時にこそ

武沢信行さん。「ナイチンゲールが書簡の中で、『人間は賞賛を勝ち得ているときが、最も危険なときである』と語っています。また、『菜根譚』にも、『順調にいっている時ほど、慎みを忘れないようにしなければならない』という意味の言葉が出てきます。順調…

上善は水の如し

野口嘉則さん。「『老子』の中に、『上善は水の如し』という有名な言葉があります。上善とは、最上の生き方のことですが、それは水のようなものだというわけです。私たち人間は、自分を上に見て貰いたいと焦ったり、人と接するときも、自分のほうを上の優位…

地位や実績に頼らなくても

野口嘉則さん。「私達は、自分に自信をもてないときに、地位や実績によって自分を飾ろうとします。そのままの自分ではだめだと思うから、自分を他人から認めて貰うための証拠を集めたくなるのです。そしていつのまにか、その証拠と自分を同一視してしまいま…

個人も会社もルネサンス

武沢信行さん。「無駄な仕事や遊びはやめる。朝晩の生活習慣も劇的に変えよう。テレビやDVDはしばらく半減。浮いた時間すべてを経営と運動と読書に充てよう。まず朝一番の貴重な時間を目標設定にあてよう。毎日1〜2時間割いて攻めるための作戦を練るの…

敵を作ってはいけない

内田樹さん。「武道では、『敵を作ってはいけない』ということを繰り返し教えられる。だが、この言葉の意味をほとんどの人は精神的訓話だと思っている。それは違う。『揺れ動く粒子の数を高どまりさせておく』というのが生命体の諸器官が高いパフォーマンス…

相手の身体を同体とする

内田樹さん。「武道はもっと『欲張り』である。運動制度をもっと上げることができないかと考えるのである。自分の身体を構成している原子の量には限界があるから、ある程度以上『揺れ動く粒子』の数は増やせない。でも、目の前に等量のストックがあるではな…

ストイックの語源

西研さん。「ローマの時代にも、様々な競争のゲームがありました。すると、そんなゲーム自体を馬鹿らしく感じるヤツが出てくる。そして、『俺、競争降ーりた』と思うのです。人々は自分で作った訳でもないルールに縛られ、わけもわからず競争に巻き込まれて…

期待しつづける力

齋藤孝さん。「私は、変化というのは、”量質転化”として現れると考えています。量的な積み重ねが質的な変化を生み出す。ダーウィンの進化論も、膨大な時間をかけての漸進的変化が種の進化をもたらしたという論です。ジリジリと同じ事を繰り返しているような…

祝祭空間を創り出す

齋藤孝さん。「ディオニッソスがそこここで人気者になり得たかといえば、プレゼントの渡し方の技法を持っていたから。彼は、紙芝居のおじさんのように、『伝えるべき技術をライブで見せるという行為』ってのができたんだ。つまり、興業の世界に近いですね。…

心が活発に動くことが大事

玄侑宗久さん。「(システム化しないことで)どうしたらよいのか戸惑う人はいるでしょう。しかし、どうしたらよいのか思い悩むこと自体がとても大切だと思います。」「禅では人間の心が活発に動くことが大事だと考えています。しかし、システム化が進むと、…

顧客と同じ目線で

伊丹敬之さん。「ニーズ情報が第三者の手を経て届いた時、雑音が意識的・無意識的に入ることがある。雑音を排除するための基本的スタンスは、いかに顧客と同じ目線でものを見られるようになるか、ということであろう。現場感覚を徹底的に養おうとした例が、…

声に出して反復

田中得夫さん。「『幸福、充実、成功、ついてる、ついてる、ありがとう』というアファーメーションをカウンターを使って毎日1000回以上反復しましょうと、受講者の方に提案したことがありました。 愛知県から参加されていた方は、8年近く毎日、多分1000回以…

苦は3つある

有田秀穂さん。「お釈迦さまは、弟子に『苦は3つある』と語っています。(1)痛みのような単純な苦、(2)快が満たされない苦、(3)他者に認められない苦、の3つです。(1)は「身体的ストレス」。実は体が不快に感じることは、脳はすべてストレスと…

熱中か依存か

鴻知佳子さん。「熱中か依存か、その違いはいったいどこにあるのか。買い物の場合、自分の給料の範囲内にとどまっていれば、単なる浪費にすぎず、その人のライフスタイルともいえる。ただ、食費を切り詰めてまでブランド品を購入するようになったり、借金を…