2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

失敗の体験こそ

ある方がこういうことを言っていたというのを教えて頂いた。「企業経営にとって、成功体験はなんの足しにも成らない。役に立つのは失敗の経験だけである。」なるほどね。これ、至言かもしれないなぁ。たいていの人は環境が変わっているのに、過去に成功した…

道楽と実力

曾野綾子さん。「少なくとも、その専門の分野においては好きで勉強していたという状況がなければ、実力は身に付かないのである。仕事が道楽になった時、初めて、その人はその道で第一人者に近くなれるのである。道楽は、初めから楽をすることではない。全て…

歌を歌う時間

曾野綾子さんが、「自分の生き方はしたいけれど、頑張って生きたくない時、どうしたらいいだろう」と考え、編み出した解決策に近いものとして3つを挙げている。①ひとに良く思われようと思うことを、あっさりとやめてしまうこと。②嘘をつかないこと、③自ら義…

モノポリーの愉しみ

本土での勤務を辞めて沖縄に移住する、もとの職場での同僚の家で貰ってきた「モノポリー」に家族で興じている。このボードゲーム、世界大会まであるらしいし、日本では糸井重里さんが応援団長的に有名だが、いや、おもしろい。ドラマ「オーバータイム」でい…

経営の12箇条①

京セラの稲森経営12箇条。「①事業の目的、意義を明確にする。②具体的な目標を立てる。③強烈な願望を心に抱く。④誰にも負けない努力をする。⑤常に創造的な仕事を行う。⑥思いやりの心で誠実に。⑦常に明るく前向きで、夢と希望を抱いて素直な心で経営する。」…

勉強の姿勢

評論家の故扇谷正造さんは、サラリーマンが仕事をするのは当然である。つきあいも多い、しかし、どんなに遅く帰っても、また早く帰ったときも、必ず机に座り何十分か勉強する。そういう姿勢をつくることがいちばん大切であると述べておられた。十年間そうし…

言わぬが花

山口瞳さんが、「言っても言わなくても同じこと、あるいは、やってもやらなくても同じことという局面では、言わない、あるいはやらない方が得であり、立派なのだ」と言っておられる。「例えば、会議があったとして、あらかじめ定められていた議題について、…

芸術の習慣

大江健三郎さん。「人間が永い時をかけて、経験を通して、その職業の根本にあるものをつくる。そこには、当の人間の意識的なもの、無意識的なものも、すべて参加している。科学者にはその研究を通じての、人格と切り離しがたいそれがあり、職人にもその仕事…

ダイレクト・コミュニケーション

船井幸雄さん。「私が大きな会社へ行って社長にアドバイスするポイントは簡単です。『自分の思想が徹底的に第一線まで通る仕組みをつくっておいたらいい』と言っている。これがダイレクト・コミュニケーションの仕組です。社長方針ですから。それに従って計…

夏休み  

夏休み、恒例となっている沖縄に家族旅行をしてきた。子供達は人生の多くを沖縄で育っているので「帰省」のようなものである。本島北部にある山原(やんばる)に行き、備瀬のビーチというところで魚を見て、ター滝で泳ぎ、オニヤンマを捕まえた。観光客が増…

チャレンジングな目標

ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスのフィンケルシュタイン教授によれば、ゴーン社長が日産再建のために実行したポイントは以下の通りだという。「1つは、社員が挑戦のしがいのある大きな目標を掲げること。2つ目は、事業で今一番大事なもの…

失敗の原因

米ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスのフィンケルシュタイン教授の研究チームは、有名企業の失敗事例を調査したところ、3つの原因に大別できたという。1つは、戦略の誤り。経営環境の変化にもかかわらず、過去の成功にとらわれて従来の戦略…

真っ向勝負  

大植英次のブルックナー8番を聴きに行った。大阪フィルを半世紀以上率いた名誉指揮者、故朝比奈隆の生誕の日に、朝比奈が最も愛したブルックナー、それも最も演奏回数の多かった8番を選んで大阪フィルとして初挑戦したものである。「大フィルの公演では常…

余暇ではできぬ自己実現

船井幸雄さん。「しかし、私の長い間の人生経験では、余暇でもって自己実現をするというのは不可能に近い。余暇がプロにならない以上、自己実現になりません。私はいつも思うんです。豊臣秀吉が出世したのは、自分の仕事を天職を思えたからだ。自分の仕事が…

汗は霊感を生む

陶淵明はその農夫としての経験から、「勤しみつつ労を余すことなければ、心は常にいとまありき」と書き記しているという。つまり、精一杯の勤労をしていると、心はかえってのどかで余念があると。渡辺昇一さんは「知的生産においてもしかりで、外見的には機…

知的な生活

渡部昇一さん。「知的生活は毎日の生活の質のことである。毎日のライフスタイルである。根本的には内省的気分に入る時間を持つ生活である。人によっては、深い沈潜によって精神的な充足感を得る。また人によっては、その知的生活の結果を公に表現したいとい…