2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

盗気の技術

早島正雄さんによると、人の「気」の流れを利用して自分の「気」を強める方法があるといい、他人の気を盗むことから「盗気」といわれるという。中国皇帝の房中術や江戸時代の大奥も若い女性達からの「盗気」なのだと。それはともかく、早島氏によれば、日常…

表現者でありたい

林望さん。「私は仕事であれ、趣味であれ、表現者でありたいと願っています。絵、歌、写真、能楽、すべて同じですが、技術がない表現は伝わりません。習い事、とりわけ芸術的な表現を取得するためには最大限の投資をし、個人授業を受け、自分で考え、努力し…

服装の陰と陽

落語を聞いていたら、枕でこんなことを言っていた。何事にも陰と陽があるが、男は陽で女は陰なのだそうだ。それで、男は黒目の陰の色の服を着てバランスを取り、女は口紅を塗り、赤などの陽の色の服を着てバランスを取るのが良いという。そういえば、背広の…

運の良さが採用基準

松下幸之助さんは、会社がさほど大きくなかった頃、社員募集の面接には必ず自分で立ち会ったそうだが、誰に対しても最後に「あなたはこれまでの人生、自分では運のいいほうだと思っていますか?」と尋ねるのが習慣だったという。そして、この質問に対して「…

ママさんから見た超一流

大阪府かどこかの自治体の職業訓練センターか何かが新地のママさんを講師にして就職講座を開いたそうだが、西田徹さんが「超一流」についてのエッセイの中で、銀座のチーママさんから超一流の要素を聞き出していた。それによると超一流の要素は4つだそうで…

一日休めば

丸山茂樹さん。「この先、五年、十年と、世界を舞台に活躍するプレーヤーでい続けたい。僕はティーショットよりも、グリーン周辺から小技を駆使して寄せるアプローチやパットが得意。どんな悪条件からでも攻めるゴルフで、『しつけぇな、お前!』といわれる…

社長の経営スタイル

常盤さん。「カリスマ性が出る人もあれば、それが出ない人もある。僕なんかは出てこないですよ。いつまでたっても、それはしょうがないんです。社長の経営スタイルには、いろいろあってよいと思う。カリスマ型もあれば、現場密着型とか、事務型、ワンマン経…

気を漂わせる

花王の社長をしていた常磐文克さん。「トップの周りには、常に生気というか、『気』のようなものが漂っていないといけないと思うんです。社長の周りに気が漂っているかどうか、社員はすごく感じるものです。」「社長の道を究めていくプロセスは大事だと思う…

芸術家の姿勢

画家、千住博さん。「芸術家として最も重要なことは、例えば桜を見るにしても、この桜を見られるのはこれが最後かもしれないと、つねに覚悟して真剣に生きる姿勢です。それは、ものへの愛情や深い感動につながり、誰の人生にも大きな恩恵を与えうる姿勢です…

さしあげる基準

山口瞳さんが、「時計の話」というエッセイの中でこう書いておられる。「人様にさしあげて、惜しいと思うような、あとで後悔するようなものでなければさしあげてはいけないと教えてくださったのは高橋義孝先生である。そうして、私の最初の鉄道時計は、先生…

部下の能力を引き出す

樋口廣太郎さん。「部長や課長は、常に自分の部下がどういう意識で仕事をしているか、充分認識していなければならない。そして、何か問題(障害)があったら、それを一つずつ潰してあげることが肝要だと思う。だいたい、企業でのリーダーシップとは部下を管…

仕事が変わって半年間

樋口廣太郎さん。「自分を顧みると、仕事が変わると半年間は人間が変わったようになる、と家族の者は言う。妻はもとより子供とも口をきかなかったそうである。その間、新しい仕事のことで頭がいっぱいで、夢中になって考えていた。だが、半年ほど経つと、ま…

五年後の萌芽は

堀紘一さんはある人にこういわれたという。「『よく考えてみたまえ、いったい、いま起こっていることで5年前は影も形もなかったことが何かあるかね』なるほど言われてみれば、いま起きていることのほとんどは、すでに5年前に影や形、少なくとも萌芽はあっ…

芸術は幸せの道具

画家、千住博さん。「(日本は)すばらしい文化を誇る国ですが、高度成長期をやや歪んだ形で過ごしてきて、今、失われてしまった物事の大きさを痛感しています。それはイマジネーションする力であり、コミュニケーションする力です。それを取り戻せるのが芸…

思考の習慣

リカルド・セムラー。「自分で考えるための時間を設けること。毎週一回は、行動予定表の半日を空けるとよい。私は月曜か金曜の朝だ。この時間なら、週の始めや、週末を控えての雑用のラッシュから身を避けることができる。この半日は、会社なら空いた会議室…

政治と経済の才能

高坂正堯さん、香西泰さんの「歴史の転換点で考える」から。「政治や軍事は奪い合いの世界である。政権は一つしかないのだ。そこで勝負を決めるのは計画などではない。昔から名将は計算がうまかったり、将来をくよくよ悩んで決めることはしない。経済は計算…