2013-01-01から1年間の記事一覧

2013年を振り返って

恒例で個人的な振り返りを。充実した一年であったと言えるのではないか。3月に合気道で三段をいただいた。2010年の12月に25年ぶりに再開して以来、良い師範と道場の方々に恵まれてやってこられた。5月には仕事で2年にわたって取り組んできたビジ…

苦しみが十分ではない

イチローさん。「ぼくにしかない技術というのが存在する。人があきらかにできないことを持っている。ぼくのもっている技術を活かす。それを失ったらただ平凡になってしまう。(略)今までが4020本の中で、いいことも、たくさんあったんですよね。でも、…

精神的な強さとは

イチローさん。「僕は色んなことに向き合う度に、自分の弱さしか感じていない。ただ、それと向き合おうとする、屈しないでいたい、という自分がいることは確かですよね。例えば、薄いピンク色のTシャツを着ていくと、クラブハウスで選手が馬鹿にする。みたい…

沢山話してビジョンを作る

鈴木義幸さん。「素材を集めたら、いよいよそれをもとにビジョンを構築します。構築するために最もいい方法は、たくさん話すことです。コーチがいればいいですが、いなくても、ふだんよく話を聞いてくれる同僚や友人をつかまえて、とにかくビジョンを描くこ…

光の指で触れよ

恒例の映画・本のお勧めを。といっても、例年読んだ本は書き留めていたのだが、今年はそれをしていないので記憶に頼って。池澤夏樹さんの『光の指で触れよ』、『氷山の南』、『双頭の船』。村上春樹さんの『色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年』。島田…

イメージが事の成果を左右する

武沢信行さん。「女性は『私は女優、私は毎日きれいになっていく』と心でつぶやき、男性は『Everything goes verywell』とつぶやきながら歩こう。それが『ウォーキングドクター』デューク更家氏の指導法である。強いイメージが必要だということをスポーツ界…

ビジョンの素材を集める

鈴木義幸さん。「最初はビジョンを描くための素材集めから始めます。素材はまず自分の過去に求めます。そもそも人は、過去を思いだしてから未来に意識を向けたほうが、未来を考えやすいのです。コーチングでも、私たちは次のような問いをしていきます。この…

健全な人生とは

ジョン・マクスウェルさん。「成長と成功の敵は、『その場で得られる満足感』だと言ってもいいだろう。満足して成長が頭打ちになるか、満足を得るのは後回しにして成長するか、選ぶのはあなた自身だ。私が奔放な人生を手放して、健全な人生を送ることを選ん…

コンフリクトを超えて

鈴木義幸さん。「怒りというものは20分以上は持続しないそうだ。怒る状態が20分を超えると、交感神経が振り切れて生理的に危険な状態になるため、クールダウンが起こるのである。従って、誰かに怒られているときには、すぐに言い返して怒りをエスカレートさ…

部下に関する質問の切り口

鈴木義幸さん。「部下に関するデータベースを作る時には、具体的にどのような情報を含めるようにすればよいだろうか。私たちがよく使うのは、『ビジョン』、『スキル』、『タスク』、『パーソナリティ』という切り口である。ビジョンでは、会社に入った理由…

2つの軸をバランスさせる

金井壽宏さん。「70年代には、PPMなど戦略策定のための分析ツールが生まれ、タスク軸に振れた。80代になって、『エクセレント・カンパニー』で組織文化の重要性が指摘され、もう一度ピープル軸に振れた。PPMのような、分析中心で実行を伴わないシ…

やってはいけないこと

齋藤ひとりさん。「気を付けないといけないのは、威張ることと、人をせせら笑うことなんです。『直接何もしてないのに』って思うかもしれないけど、この2つはすごく悪い因果を残すんだよ。それともう一つ気を付けなければならないのが、『心配性』なの。心…

なりたい人に会いにいく

鮒谷周史さん「起業に成功したいのであれば、頭の中で「起業したい」「起業したい」と唱えているだけではなく、起業に成功した人の本を読み、話を聞き、更には、そういう人を身近に感じられる場に身をおいて、できうることなら仲良くなれれば一番よいでしょ…

エトス・パトス・ロゴス

スティーブン・コビーさん。「昔のギリシャでは素晴らしい哲学があった。それはエトス、パトス、ロゴスという順序立てられた三つの言葉で表現されている。エトスは個人の信頼性である。パトスは感情移入のことである。ロゴスは理論であり、プレゼンテーショ…

スランプをどつぼにしない

羽生善治さん。「『スランプ』が深刻になると『どつぼ』になるのです。『スランプ』は風邪の引きはじめのようなもので、しっかりと栄養と休息を取り、必要ならば薬を飲めば悪化はしないのです。それに、たまには風邪をひく程度のスランプになって免疫力をつ…

今の自分に何が必要か

工藤公康さん。「真のプロフェッショナルであれば、次の年は一段と自分の力をレベルアップさせる必要性を痛感しているものです。私は、最優秀防御率、最多勝、リーグMVP、日本シリーズMVPという『いい成績』を残せた時ほど『不安』になっていました。だから…

人々に動いて貰う2つの方法

金井壽宏さん。「うまく他の人々に働いてもらうには2つの経路がある。一つの道は、ネゴシエーションに強くなる方法を学ぶことであり、もう一つの道は、コーチングがうまくできるようになる方法を学ぶことである。通常のOBに加えて立ち上がったのが、パワ…

明日の成功の最大の敵

ジョン・マクスウェルさん。「背伸びをやめるときは、生きるのをやめるのと同じだ。背伸びをしなくても、呼吸はできる。しかし内面は死んだも同然で、自分の可能性に対してもまったく無関心になる。理想を追い求める努力、より高く、より遠くへ到達しようと…

失敗の三要素

工藤公康さん。「私が一番やってはいけないと思っているのは、次の3つです。慢心、思い込み、情報不足。『そんなこと誰もやらないよ』と言うと思いますが、実は多くの人が3つのうち、どれかをしてしまっています。例えば『長く現役を続けたいなら30代に…

分かれ道は優勝の翌週に

青木功さん。「ゲーリー・プレーヤーがJALオープンで勝った当日、表彰式などがすべて終わった後、飛行機の出発時間までまだ時間があるからと言って、優勝したそのコースを一時間ほど走って帰ったと、後日聞いたんですよ。当時の日本のプロたちには、努力…

しっかり自分に向き合う

工藤公康さん。「伸びる人、長く結果を残し続ける人は、『新しい挑戦』を好む人達だと思います。私自身も毎年、いろんなことを試しました。それは40代になっても同様です。どんな些細なことであっても、『これいいかも』『あの人はこれでうまくいっているら…

答えは与えない

工藤公康さん。「『自分はこういう部分が足りないと思うのですが』という問いが生まれ、私もアドバイスができる。ただ、そのアドバイスも、『答え』は与えないようにしています。答えは自分で見つけ出すものだと考えているからです。答えまで出してしまった…

場をよくする方法

羽生善治さん。「場所によって場のよい、悪いはあるかもしれませんが、最終的に場のよし悪しを決めるのは人の存在が大きいのではないでしょうか。どんなによい場でも、元気のないたくさんの人が行ってしまえば悪くなってしまう。逆に悪い場であっても、元気…

向上心追求型の幸福感

白澤卓二さん。「UCLAの研究グループは、『向上心追求型の幸福感』と『快楽追求型の幸福感』に生物学的な違いがあることを見いだした。向上心追求型の幸福感は人生において向上心や目的意識を持ち、生きている自分に生き甲斐を感じているときの幸せであ…

目標は通過点

工藤公康さん。「筑波大学大学院に入学するのも、長期的に見れば、アカデミーにつながることかもしれませんが、そこまでは考えていません。むしろ、『今、やりたいこと』『今の問題意識』について、徹底的に追及したいという想いがあります。どちらかという…

自然体で到達する

羽生善治さん。「ほとんど目標などは作らないので、質問をされてもピンとこないのが実情です。何かしらの目標を立てて、それに邁進していくことは素晴らしいと思います。しかし、目標を設定することは同時に、制限を作っているとも考えられます。つまり、目…

初見の視点

羽生善治さん。「過去をつい振り返ってしまうというのはありますが、場合によっては強い意思を持って現在に集中する必要もあります。現在に集中をするのは意外に難しいものです。選択が難しい場面において私がどうしているかと言うと、初見ならばどのような…

世間に信用を蓄積していく

鮒谷周史さん。「『目に見える、分かりやすい、金銭的な側面』を最重視しているわけではありません。そんなことよりも、何十倍も大切にしているのが、『目に見えない、分かりにくい、非金銭的な側面』を逓増させていくこと。具体的には『読んでくださる方の…

三毒と七つの大罪

仏教の三毒が出たので、キリスト教の七つの大罪と比べてみた。多分に間違っているのだろうが、そこはお許し願いたい。両方とも、動物に例えているところが面白いですね。三毒が『貪瞋癡(とんじんち)』。七つの大罪が、傲慢(pride)、嫉妬(envy)、憤怒(…

貪瞋癡(とんじんち)

武沢信行さん。「一貫した行動を妨げる敵は『貪瞋癡(とんじんち)』である。仏教用語だが、人間の煩悩の根っこにあるのがこれだ。「貪」(とん)とは、貪欲(とんよく)ともいう。むさぼる心のことである。食欲、睡眠欲、性欲など、人間の根本欲求もむさぼ…