2006-01-01から1年間の記事一覧

2006年を振り返って 

今年も年の瀬で大詰め。みなさんにとっては、今年はどのような年でありましたでしょうか。仕事、家庭、趣味を三本柱として見てみると、それぞれに達成したことあり、夢未だ叶わぬものあり、嬉しいことあり、悲しいことあり、とそれぞれにおありになることか…

頭脳明晰集団の悲劇

内野崇さん。「まず、やってみることだ。頭のいい人たちは、リスクを取りたがらないので、できない理由をつけて手をつけない。彼らはシミュレーションするのが上手で、予想をつけてこれはダメだと結論づけて手を着けない。しかし、本当の成功というものは、…

意識改革はまず些細な行動から

心理学者クルト・レヴィンは集団意識の改革のために、まず『解凍』が必要だという。変革のためには、まず、現状のままではだめだということを認識させる(=解凍)必要がある。『解凍』なしに変革しようとすることで、7割が失敗している。今あるコップの中…

難しい決断の場面では

羽生善治さん。「ある程度経験を積むと、平均点で卒なくこなすことが上手くなります。でも、その繰り返しでは思考のジャンプがなくなってしまうため、ある程度リスクを負うことも必要です。失敗した時のリスクを受け入れながら踏み込んでいく、というのが理…

狙った目標は絶対に逃さない

鈴木大地さん。「狙った目標は絶対に逃さないという覚悟ですね。『これに出る!』と決めたら絶対に出られます。本当にそういうものなんです。ボクはオリンピックに向けて、目標以外のものはすべて捨てました。自ら退路を断ってしまったわけです。登山に例え…

無理もせず、怠けもせず

羽生善治さん。「私は将棋とは直接関係のないことを大切にしているかもしれませんね。仮に実力が同等だとすると、差がつくのは将棋以外の部分です。本を読む。スポーツを観戦する。友人と会話する。プールで泳ぐ。その効果を証明することはできませんが、何…

簡単で得意なことをやる

釜本邦茂さん。「僕自身心掛けていることがありました。それは、『いちばん最初に、いちばん簡単で、いちばん自分の得意なことをやる』ということ。例えばパスが来たら、壁パスで相手にボールを返し、スペースへ走り込む。何度も練習してきた基本的なことを…

同じ情報の中から何を選ぶか

羽生善治さん。「最低限押えるべきものはおさえ、興味のある部分を伸ばすようにしています。今は、最新の棋譜を日付や状況別にデータベースで見ることが出来ますが、全部をフォローするのは無理です。棋譜の一覧から概要を掴み、面白そうなものを選んでプリ…

創業者を尊敬する所から

和田繁明さん。「企業再生では、創業者の遺伝子は絶たなきゃダメなんですよ。創業者が作ってきた仕組みや気風が、企業が病んでいる原因だから。過去の流れを断ち切って、新たなものを作るとみんなが決意する必要がある。ただ、潰れた会社は必ずもう一回、創…

リーダーの心得七カ条

安部修仁さん。「(1)上司は自分の短所と部下の長所を比較することで自分の課題が見えてくる。(2)上には苦言、下には厳しさ。どちらからも嫌われていないやつは自らの役割を果たしていない。(3)会社が共有すべき思想を、日常の仕事における局面や状…

チーム型組織の欠陥

ピーター・ドラッカー「チーム型組織には、いくつかの大きな欠陥がある。明快さや安定性に欠ける。経済性も悪い。人間関係、仕事の割り当て、説明会、会議、コミュニケーションなど、チームの内部管理に絶えず気を配らなければならない。エネルギーの相当部…

チーム型組織の優れた点

ピーター・ドラッカー「チーム型組織にはいくつか優れた点がある。メンバーは全員、チーム全体の仕事が何であり、自分の責任が何であるかを知っている。新しい方法やアイデアも容易に受け入れられる。事態の変化にも容易に対応できる。チーム型組織は適応力…

意志決定の原則

ピーター・ドラッカー「意志決定は常に、可能なかぎり低いレベル、行動に近いところで行う必要がある。これが第一の原則である。同時に意志決定は、それによって影響を受ける活動全体を見渡せるだけの高いレベルで行う必要がある。これが第二の原則である。…

権限と権力

ピーター・ドラッカー「権限と権力とは異なる。マネジメントはもともと権力を持たない。責任を持つだけである。その責任を果たす為に権限を必要とし、現実に権限を持つ。それ以上の何ものも持たない。権限と権力の混同によって、マネジメントが自らと自らの…

ベルカ、吠えないのか 

最近読んだ本から。古田日出夫さん『ベルカ、吠えないのか』この文章の勢いと、この構想力。江國香織さん『号泣する準備はできていた』『スイート・リトル・ライズ』『間宮兄弟』上手いなぁ。間宮兄弟なんて、こういう世界良く創れるなぁ。亡くなられた鷺沢…

仕事そのものに責任を持たせる

ピーター・ドラッカー。「働きがいを与えるには、仕事そのものに責任を持たせなければならない。その為には、生産的な仕事、フィードバック情報、継続学習が不可欠である。第一に、仕事を分析せず、プロセスを総合せず、管理手段と基準を検討せず、道具や情…

社長の指示が発展を止める

酒巻久さん。「皮肉で『こんなゆっくりやっていて給料貰えていいね』『会社に来て遊んで1000万円貰えるなら社長よりいいね』とは言います。あれをしろ、これをしろと口を挟むのはダメです。間違っている事を気づかせ自覚させること、自分自身で考えさせる事…

すぐに表彰し感激を生む

酒巻久さん。「なにかを達成した時は、その場で表彰しています。年に1,2回の忘れてしまった頃に開く表彰式ではありません。『これを達成しました』と届けが出たらすぐに審査し、翌日には表彰です。一番燃えている時に表彰すれば感激が違います。幹部会を…

資金が寝てしまう三大要素

北岡修一さん。「資金が寝てしまう三大要素といえば、売掛金・在庫・固定資産です。資金繰り・財務内容を良くする為には、この3つへの資金の固定化を極力減らすことです。売掛金や在庫というのは、流動資産に入っていますが、基本的な残高は減ることがない…

商売と誠意

松下幸之助さん。「誠意にあふれ、真剣な思いに満ちた行動は必ず人びとの心をとらえずにはおきません。誠意をもって熱心に仕事に取り組んでいる人は、常に『こうしてはどうだろうか』とか『この次はこんな方法でお客さんに話してみよう』というように工夫を…

夢と向き合って生きる

茂木健一郎さん。「夢を見るのは、脳が記憶を整理しているからだというのが有力な説である。昼間のうちに経験した様々な事柄を、夜になって眠っている間に整理する。その過程で出るいわば『副産物』が夢なのである。夢を見やすい『レム睡眠』が記憶の定着に…

成長企業の社員の資質

ジェフリー・イメルトさん。「今私はGEを生産性重視の企業から成長性重視の企業に変え、買収に頼らずに内部成長を加速しようとしています。成長率は世界のGDP伸び率の2〜3倍の平均8%を目標にしています。数値目標設定にあたり、ここ10年で世界の成…

激励する手紙を何通も

ジェフリー・イメルトさん。「私は当時、(ウエルチ)会長とよく話し合いました。「この会社を買収することについてどう考えますか」といった感じです。会長を財務の数字だけではく、戦略面でも興味を持って貰えるように引っ張り込むことはおもしろかったし…

才能とは何か

村上春樹さん。「才能とは何か?僕も時々それについて考えます。それで思うんですが、ものすごく特別な才能を例外にすれば、何か目標を定めて、ずっと努力し続けられる力こそが才能の中核ではないのでしょうか。長い期間にわたって努力し続けるって、口でい…

あらゆる努力の積み重ねを惜しまない

河谷史夫さん。「初日、橋本は打ちのめされる。それは黒澤が手にする分厚い大学ノートに記された登場人物の設定ぶりだ。例えば侍の中心人物である勘兵衛の人物像が、貪欲に、執拗に書いてある。『背の高さは五尺四、五寸、中肉中背、草履の履き方、歩き方、…

仕事は一日も休んではいけない   

河谷史夫さん。「(黒澤明と橋本忍が「七人の侍」を創るにあたり)脚本書きは宿にこもる。『仕事は一日も休んではいけない』と、これが黒澤の哲学である。シナリオを書く作業はマラソンに似ているというのだ。『頭を上げてはいけない。目線はやや伏せ目で、…

本当の利益とは?

北岡修一さん。「月次決算などにおいて、在庫をどのように見るか?これについて、「京セラ会計」では、在庫は資産と見ず、本当の利益を見て経営をする、という考えがあります。京セラ会計学では、在庫は考慮しないところで、本当の利益を見るのです。一度仕…

プレゼンテーションの基礎

研修を受けていくつかの発見。(1)声のトーンを上げると笑顔になる。低い声では笑顔は作りにくい。(2)話し手の第一印象決定までたった0.6秒。(3)「文は表に及ばず、表は図に及ばず。」図は言葉にすると2500字分から3000字分の情報量があ…

土下座して謝る器量

松下幸之助さんの松下政経塾でのエピソード。ある塾生が販売店の親父さんと喧嘩をして実習をやめてしまった。幸之助さんが理由を問うと、彼はその理由を語った。その間、幸之助さんは一切口をはさまず、彼の話を聞いていた。そして、「君の言うこと、もっと…

全体最適の価値観を根付かせる

伊藤邦雄さん。「個々人の部分最適を全体最適にまとめ上げた事例は日産のクロス・ファンクショナル・チームだろう。各部門から有能な課長を引っ張り、トップに据えて9チームを組織した。ところがメンバーは自分の部門の事しか考えていない。ゴーンさんはそ…