2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

サードエイジ

石山恒貴さん。「サードエイジとは、ピーター・ラスレットが唱えたことで知られている。ラスレットはサードエイジを、アメリカやイギリスなどの長寿化により生じた時期であり、第2の時期であるセカンドエイジでは成し遂げられなかったことを達成する人生の…

人生満足度尺度

石山恒貴さん。「正直に打ち明ければ、そうした困難な状況でもエウダイモニアを追求できるかどうか、筆者自身にはその自信はない。ただ、生活評価(サティスファクション)と感情(ハピネス)による幸福を感じながら、同時にエウダイモニアを追求することな…

人生満足度尺度

石山恒貴さん。「幸福感を測定する質問項目として、世界でもっとも使用されていると言っても過言ではないものが、心理学者のエド・ディナーらの人生満足度尺度である。人生満足度尺度はシンプルな5項目で構成されている。聞いている内容は、人生が理想に近…

エウダイモニアこそ

石山恒貴さん。「エウダイモニアの実現こそが、シニアの働き方思考法なのである。たしかに生活評価と感情は重要だ。武士は食わねど高楊枝、などと強がってみても、やはりお金はほしいし、生活水準が高ければ嬉しい。だから生活評価は無視できない。また感情…

社会的地位が高くなれば

石山恒貴さん。「快楽(享楽的生活)は、そのまま素直に感情(ハピネス)にあたると考えることができます。名誉(政治的生活)はサティスファクションとハピネスにあたるのではないだろうか。名誉とは、わかりやすくいえば、会社内の役職など社会的地位と言…

快楽名誉観照的生活

石山恒貴さん。「主観的ウェルビーイングは、3つの要素に分類できる。生活評価、感情、エウダイモニアである。生活評価はサティスファクション、感情はハピネスに該当する。つまり、ウェルビーイングとはサティスファクション、ハピネス、エウダイモニアの…

注意と気配りが人生の本質

マーク・シュルツさん。「『注意は愛の最も基本的な形だ』と言われる。人間関係を育むための効果的な解決策は今と同じだった。それは、時間と注意を今、目の前にある時間のために使うことだ。注意こそ人生の本質であり、時代を超えた、変わらぬ価値があるも…

心がさまよっていると不幸

マーク・シュルツさん。「最近の神経科学の研究によれば、人間の意識は一度に一つのことしか処理できない。複数のことを同時に行うマルチタスクができている感覚があったとしても、実際には一つずつ切り替えながら対処しているにすぎない。マルチタスクは脳…

幸福の二大予測因子

マーク・シュルツさん。「他者と過ごす時間という単純な尺度が非常に重要であることがわかった。というのも、この尺度は日々の幸福とはっきり結びついていたからだ。誰かと一緒に過ごす時間が多かった日のほうが幸福度も高かった。とくに、パートナーと過ご…

孤独感は痛みになる

マーク・シュルツさん。「孤独で寂しいときは、痛みを感じるものだ。単なる比喩ではない。孤独は身体に物理的な影響を与える。孤独感があると痛みに敏感になり、免疫系の働きが抑制され、脳機能が低下し、睡眠の質が悪くなり、すでに孤独にさいなまれている…

中年期の特徴

マーク・シュルツさん。「人は人生のある時点で、『自分はもう若くない』と悟る。上の世代が老いていき、自分の肉体でも同じく老いが始まっているのを実感する。子どもがいる場合は、子どもが一人前の大人になるに従って親としての役割も変わっていき、子ど…

幸せ以外の事柄が優先

マーク・シュルツさん。「多くの人が『幸せで満足のいく人生を送るのは難しい』と感じる理由を取り上げていく。だが、その前に押さえておくべき一般的な真理が二つある。一つ目は、多く人にとって幸せな人生を送ることは重大な関心事だが、現代の多くの社会…

人間には仲間が必要

マーク・シュルツさん。「人類は生き延びた。なぜだろうか? 大きな理由の一つに、初期ホモ・サピエンスには生存競争を勝ち抜いた多くの動物種と共通する特徴があった。身体と脳が仲間との協力を促すよう進化していたのだ。人類が生き延びたのは、社会性があ…

ユーダイモニア

マーク・シュルツさん。「幸せは最終目的地のようなもの、という通説もある。障害を乗り越えて幸せになったら、後は悠々自適になるという考えだ。だかもちろん、そうはいかない。今から2000年以上前、古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、『ユーダイモニ…

祈りを習慣化させる

中野信子さん。「『祈り』を習慣化させるのです。私がおすすめしたいのは、朝と晩の一日2回、お祈りをする方法です。一日のはじめと終わりに、自分を見つめて整える時間を持つことで、その一日を自分の脳を成長させるため、最大に価値あるものにしていくこ…

より多くの人の幸福を

中野信子さん。「自分ひとりのことだけでなく、より多くの人の幸福を考えて祈ったほうが、願いは叶いやすくなります。家族のため、仲間のため、従業員のためなど、より多くの人のために考えている人は、そう簡単にあきらめられません。自分のためだけに何か…

よい祈り悪い祈り

中野信子さん。「脳が『よい祈り』と判断すると、ベータエンドルフィンやドーパミン、オキシトシンなどの脳内快感物質が脳内に分泌されます。中でもベータエンドルフィンは、脳を活性化させる働きがあり、体の免疫力を高めて様々な病気を予防します。、『誰…

とにかく祈る

中野信子さん。「具体的な努力や工夫はひとまず置いておいて、とにかく祈る。特定の神さまに向けてというわけではなくても、ご先祖さまやお天道さま、道ばたのお地蔵さまなどにそっと手を合わせる。願いが叶いますように、運がよくなりますように、と。こん…

目標や夢は紙に書く

中野信子さん。「よく、目標や夢は紙に書いておくと実現しやすい、といわれます。その写真や絵を身近なところに貼っておくといい、ともいわれます。ドーパミンは、人がしあわせや喜びを感じると分泌されます。目標や夢を書いた紙や、欲しいモノの写真を眺め…

目標や夢をはっきり

中野信子さん。「まずは自分の目標や夢をはっきりとさせましょう。大事なのは、自分なりの『しあわせのものさし』で測った目標や夢を設定すること。また、その目標や夢を現実的なものに落とし込むことも大切です。目標や夢が非現実的なものであると、脳はこ…

どこかで夢を意識

中野信子さん。「ある日、宝くじで3億円が当たったとしましょう。あなたはこの3億円を何に使いますか? ちなみに、『とりあえずためておく』という答えはナシです。さて、あなたはとっさに答えることができたでしょうか。もしできたとしたら、あなたは運の…

マイナスも引き受ける

中野信子さん。「マイナスの出来事も引き受けてみる―。これも運のいい人の共通ポイントです。どんなに運のいい人でも、これまでの人生の中で悲しいことや苦しいことは一度もなかった、という人はまずいないでしょう。運のいい人と悪い人の違いはどこにあるの…

脳を飽きさせない

中野信子さん。「最大の敵が『飽き』という名の敵ではないでしょうか。というのも、人間の脳はもともと、ひとつの刺激に対してすぐ慣れてしまい、飽きてしまうという性質を持っているのです。よく『継続は力なり』といいますね。重々わかっているけれど、続…

ゲームをおりない

中野信子さん。「私たちはいくつものゲームに同時に参戦していますが、運がいい人というのは、自分が『これぞ』と思っているゲームからは決して自分からは降りないのです。『これぞ』というのは自分なりの『しあわせのものさし』で測った目的や夢に関するゲ…

しあわせのものさし

中野信子さん。「運のよさというのは客観的に定義できるものではないのです。同じような境遇に置かれた時に、それを運がいいとするか、悪いとするかは、究極には自分で決めるしかありません。では、『自分は運が悪い』と感じてしまう人は、どうしてそうなっ…

他人のよさを褒める

中野信子さん。「運のいい人は、他人をほめるのが上手です。しかも、ただほめるのではなく、他人のよさを素直にほめるのです。さらに『すごいな』『素敵だな』などと思ったことを、すぐに本人に伝えます。たとえば友人の着ている服が素敵だなと思ったら、そ…

矢をとらえる準備

中野信子さん。「セレンディピティーを発揮した人たちは、よく『運がいい人』とも言われます。その共通項とはどんなものでしょうか。『もし幸運の神さまがいるとしたら、その神さまが放った幸運の矢をとらえる準備ができていたことだ』と私は考えています。…

利他行動と運のよさ

中野信子さん。「利他行動をどれだけとれるかによってその人の運のよさは大きく左右される、といえそうです。そのひとつは、脳の報酬系が刺激されること。他人のために何かをすると、『えらいね』『なんてすばらしい人なんだ』などと、ほめられたり、よい評…

脳の三層構造

中野信子さん。「ポール・マクリーンの『脳の三層構造』というものがあります。この理論は、『人間の脳は、行動様式の変化と共に進化してきた』というもの。彼は、人間の脳は、爬虫類脳⇒旧ほ乳類脳⇒新ほ乳類脳の順番に進化してきた、という仮説を立てました…

最適より好適

中野信子さん。「生き残るにはまず自分が勝たなければなりません。しかも勝ち続けなければならないのです。ではどうしたら、他者への思いやりをもちつつ、勝ち続けることができるのでしょうか。そのコツは、勝ちすぎないこと。『過剰適応』という言葉があり…