2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

武術の質の高さと

内田樹さん。「武術の質の高さと人間的な質の高さは本来は合致するはずのものだとぼくは思っていたんです。技術の高い人は、それなりに努力家だから人間的に立派であるはずだというレベルの経験的なリンケージじゃなくて。武道の修行そのものが、ダイレクト…

歌って踊って一つになる

イングリッド・フェテル・リーさん。「衣装にも一体感を促す効果がある。音楽のリズムは筋肉を伝わり、周囲の振動に合わせて踊ったり体を揺らしたりしたいという衝動に火をつける。体は停止していても、ただ音楽に耳を傾けるだけで、脳内の運動野が活性化す…

参加型の喜び

イングリッド・フェテル・リーさん。「祝いの最も重要な特徴は、それが受け身の喜びではなく、参加型の喜びだという点にある。音楽と踊りを通して、私たちは体全体で歓喜の行為にいそしみ、傍観者であることをやめて、活動の中心に身を投じるのだ。中世初期…

本能レベルでつながる

イングリッド・フェテル・リーさん。「なぜ文明の初期に、突如として踊りが盛んに描かれるようになったのだろう? 新石器時代の踊りの大流行は、人間の生活史における最も重要な転換期、すなわち小規模な狩猟採集集団での生活から、大規模な農耕社会での生活…

狭くして体を触れ合わせる

イングリッド・フェテル・リーさん。「ロックウエルのアカデミー賞授賞式のデザインには、祝いの最も重要な要素が人であるという事実がよく表れている。感情、とくに喜びの感情には伝染性がある。人は表情や口調、身振りを通して、互いの感情を『とらえる』…

祝祭による一体感

イングリッド・フェテル・リーさん。「祝いがほかの喜びと違うのは、それが際立って社会的な喜びだという点だ。一人で小躍りしたりシャンパンの祝杯を挙げたりすることもあるが、祝いは誰かと一緒に行うほうがずっと多い。最もよい状態の祝いは、喜びをみな…

隠して明かす

イングリッド・フェテル・リーさん。「かくれんぼや宝探し、びっくり箱などの子どものゲームやおもちゃを支えているテクニック、『隠して明かす』だ。カラフルな包装紙でラッピングされたプレゼントや、スクラッチ式の宝くじも、この楽しみを取り入れている…

動物にも祝祭がある

イングリッド・フェテル・リーさん。「どんな文化にも祝祭はあるし、動物にさえ浮かれ騒ぐ種がいる。離れ離れになったあと再開したゾウは、興奮に足を踏み鳴らし、放尿し、牙を打ちつけ合い、耳をはためかせ、鼻を絡ませ合う。互いの周りをまわり、恍惚とし…

祝いは喜びの頂点

イングリッド・フェテル・リーさん。「祝いは暮らしにおける喜びの頂点にあたる。人々は結婚やパートナーシップ、勝利や収穫、成長や新たな門出を祝う。そうした瞬間には喜びが溢れるように思われ、人々を集めて歓喜を分かち合いたいという、抗いがたい衝動…

日常を打ち破る驚き

イングリッド・フェテル・リーさん。「驚きは、ポール・エクマンによって特定された、世界共通の基本的感情のうちのひとつである。うれしい驚きは、内に向かっていた注意を外の世界に向け直し、世界に歩み寄り関わるよう、私たちを後押しする。ポジティブな…

制限することで

樺沢紫苑さん。「ドーパミン的幸福は逓減し、劣化しやすい。では、ドーパミン的幸福を劣化させずに、細く、長く楽しむにはどうしたらいいのか? その答えは『制限する』です。『制限する』ことで、『楽しい』と感じ取る能力が復活し、幸福度、満足度がアップ…

コンフォートゾーンを出る

樺沢紫苑さん。「コンフォートゾーンの外に出ることが、『自己成長』につながるからです。コンフォートゾーンを出ない限りは、自己成長はないのです。コンフォートゾーンの外には、『学習領域』と『危険領域』があります。今のあなたの実力と比べて、ちょっ…

丸いものを増やす

イングリッド・フェテル・リーさん。「鋭角は人の動きを鈍らせ、場の堅苦しさを助長する。硬い角は喜びあふれる動きを妨げるから、空間の気の流れが滞る。風水は尖ったものを嫌う。すべての玩具の中で、最も多様なアフォーダンスを持つものはボールだ。曲線…

遊びのお辞儀

イングリッド・フェテル・リーさん。「動物は『キュー』と呼ばれる身振りで、ほかの動物に遊びの誘いをかけるという。たとえば犬は、動物行動学者が『遊びのお辞儀』と呼ぶ、前脚をかがめ、おしりを上げるような仕草をするし、前脚で相手を軽く叩く動物もい…

遊び心を持ち込む

イングリッド・フェテル・リーさん。「自由な時間を増やすことの重要性は注目されているが、遊びが話題になることはまずない。私の知人のほとんどは、せっかくできたその時間を、たまっていた雑用やメールの処理や、ネットフリックスの一気見やオンラインシ…

複雑でまとまりがあると

イングリッド・フェテル・リーさん。「研究によれば、人はやや複雑さの高い環境を好むが、その複雑さがまとまりのある構造をなしていない場合は魅力を感じないからだ。環境が複雑であればあるほど、空間に秩序と安心感をもたらす調和の基調が必要になる。こ…

鼻から吸い口から吐く

北川貴英さん。「健康な人であれば、呼吸の際に鼻で空気を出し入れします。一方、システマブリージングでは、鼻から吸って口からフーッと吐きます。通常の呼吸とはほんの少し異なるやり方で息を吐くことになります。これは何らかの負荷がかかった状態で使う…

純粋な喜びのための遊び

イングリッド・フェテル・リーさん。「人間の活動の中で、喜びを得るためだけに行われるのは、遊びだけだと考えられている。食事もセックスも快楽のために行われるが、その快楽はより大きな必要性ー食事で栄養を摂り、セックスで種を繁栄させるーを満たすた…

自己肯定感を高める

樺沢紫苑さん。「『自己肯定感』はどうすれば高まるのか? 答えはズバリ『安定した人間関係』や『成功体験』です。今まで愛されたことがない人は、当然自己肯定感は低い。あるいは今自分ができることを、当たり前にこなしても、成功体験には繋がりません。コ…

句読点として息を吐く

藤田一照さん。「息を(力が抜けすぎてしまう)『ハー』じゃなくて、力強く『プー』と吐く。あるいは大本教の和良久では『無音のス』といって息を吸っておいておいてから超えじゃなくて歯と歯の間から『スー』という感じで息を漏らすように長く出していく。…

怒りはエゴへの脅威

藤田一照さん。「結局は怒りって自分のエゴが脅かされている状態なんです。こうあって欲しいのに現実はそうなっていない。それによって、こうあって欲しいという『私』が脅かされている。それがエゴにとっては脅威なわけです。僕は、怒る裏側には恐怖心があ…

怒り解消エクササイズ

北川貴英さん。「怒りのエネルギーは無理にフタをして抑え込んでしまうといつまでもくすぶり続けてしまいかねません。それを防ぐため、筋肉を力いっぱい緊張させて燃やし尽くしてしまうのです。1.鼻から息を吸いながら渾身の怒りを込めて、拳を握りこみま…

お金に感謝すると

樺沢紫苑さん。「本田健さんのポイントを一言で言うと、『お金を使うときに感謝するとお金が戻ってくる。お金が増えていく。だから、お金に感謝しましょう』ということです。アンソニー・ロビンスも、『感謝の気持ちを持ってお金を使う人だけが幸せなお金持…

スタージョンの法則

ロルフ・ドベリさん。「シオドア・スタージョンは、50年代、60年代に活躍したアメリカのSF作家である。作家として成功するにつれ、スタージョンは悪意ある言葉を投げかけられることも増えてきた。SF小説の90パーセントはクズだという文芸評論家の批評の矢面…

注意の向け方

ロルフ・ドベリさん。「ゲイツは、『あなたたちがいまの成功を手にできた一番の要因はなんですか?』と尋ねた。バフェットは、『フォーカスだね』と答えた。ゲイツも同意見だった。あなたの人生においても、『どこに注意を向けるか』はやはり重要な意味を持…

フォルトナの輪

ロルフ・ドベリさん。「ボエティウスのアドバイスをまとめるとおおよそ次のようになる。まずは、運命の存在を受け入れること。ボエティウスの時代には、運命は女神「フォルトナ」として擬人化されていた。この女神は絶えず『運命の輪』を回していて、輪が回…

快楽と意義のバランス

ロルフ・ドベリさん。「よい人生に必要なのは、『楽しめる』行為か、それとも『有意義な』行為か。ギリシアの思想家は、すでに紀元前五世紀にこの問いについて思索をめぐらせている。『快楽主義者』は、「よい人生の条件とはできるだけ多くの直接的な楽しみ…

思い出している私

ロルフ・ドベリさん。「『体験している私』は無駄づかいが多いが(ほとんどすべての記憶を捨ててしまう)、『思い出している私』には勘違いがとてつもなく多く、そのせいで私たちは間違った判断を下しやすい。私たちが『短期間』に集中して得られる喜びを過…

未来を考えてのいまここ

ロルフ・ドベリさん。「『マインドフルネス』は『未来について考えないこと』と混同されてしまうことも多い。だが、両者は別物である。いまに意識を向けるからといって、先の備えをしなくていいということにはならない。結論。私たちの脳は、私たちが意識し…

現在の長さは3秒間

ロルフ・ドベリさん。「『体験している私』は、今この瞬間に起きていることを体験している”意識の部分”だ。瞬間とはどのくらいの長さを指すのだろう?心理学者たちは、それは『三秒間』だという。それが、私たちが『現在』と感じる長さらしい。では、ひとつ…