2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

世界を安全に渡るため

リサ・クロンさん。「普通の読者のほとんどは、その期待がなになのかを説明することができない。たとえ問い詰められても、おそらくは物語の魔力などといった、定量化できない曖昧な言葉を持ち出すだけだろう。それも当然だ。本当の答えは、一見すると理にか…

心のカタログ

リサ・クロンさん。「物語があれば、実際に起きたことでなくても、重大な経験をシミュレーションすることができる。これは石器時代においては生死にもかかわる問題で、経験が教えてくれるのを待って藪の中を動き回ったりすれば、昼食を探しているライオンに…

いまここにある幸福

樺沢紫苑さん。「セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福は、そこにある幸福です。言うならば、BEの幸福。朝起きて、外に出て青空を見て『爽やか』『気持ちいい』と感じる。そこには、セロトニン的幸福が『ある』のです。しかし、その、『ありがたさ』に気づ…

脳の注意を引く物語

リサ・クロンさん。「どんな魅力的な物語の根底にも、相互に組み合わされてひとつにまとまり、一見そうは見えなくても精密に構築された網の目のような要素があるのだが、それに読者がまったく気づかないとしても驚くことではない。美しいメタファー、本物ら…

物語の良し悪し

リサ・クロンさん。「人間は、出来の悪い物語には三秒と耐えられない。出来の良い物語もすぐにわかる。人は三歳ぐらいからその識別ができ、以来さまざまな形式の物語に耽溺する。人間の神経系統が、物語の最初の一文からこれは面白いとわかるようにできてい…

ドーパミンは依存症の

樺沢紫苑さん。「ドーパミン的幸福を得るのは大変。だからこそ、喜びは大きく、価値があるのですが、実は簡単にドーパミンを出す方法があります。例えば、お酒です。お酒を飲むと、ドーパミンが分泌されます。だからお酒に酔うと、『楽しい』気分になるので…

お金を持った奴隷

松田卓也さん。「1日10時間勉強といったが、こんなことができるのは時間に余裕のある人に限られる。現在、仕事を持っている現役の人にとっては、1日に1~2時間の勉強時間をひねり出すのも困難であろう。ある人が面白いことを言った。現役でバリバリ働いて…

1万時間の法則

松田卓也さん。「自分が宇宙物理学の専門家になったのは、大学4年、修士課程2年、博士課程3年、合計9年かかったのである。なにごともある分野のベテランになるには1万時間の勉強、練習が必要という。いわゆる1万時間の法則である。司法試験に合格するには6…

復習の重要性

松田卓也さん。「人間の記憶には海馬を蓄えられる一時記憶と、大脳新皮質に蓄えられる長期記憶があり、海馬で一時的に覚えたことは、大事なことであれば寝ている間に新皮質に移行するのだが、大部分は忘れ去られる。記憶を定着させるには、一日後、遅くとも…

一つに集中しすぎるな

松田卓也さん。「また、一つのことに集中しすぎるなともいう。これも意表をつく提案だ。例えば難問を解いていて、できなければ別の問題に移れという。そして後にまた難問に挑戦すれば、新しい考えも浮かぶ可能性がある。試験中もこのテクニックは有効だとい…

結果より経過だ

松田卓也さん。「バーバラ・オークレイはさらに面白いことをいう。結果より経過だと。どういうことか? 例えば演習問題を解く場合を考える。結果とは解けたということだ。経過とは解けたがどうかにかかわらず、やったということだ。オークレイ教授はとにかく…

トマト勉強法

松田卓也さん。「オークレイ教授は、具体的な勉強法を提案している。それはポモドーロ法である。ポモドーロ法とはイタリア人の作家が考え出した時間管理手法である。具体的には例えば25分間集中して、その後5分間リラックスする。このサイクルを繰り返すので…

拡散モードの時に

松田卓也さん。「つまり拡散モードの時は何も考えていないのではなく、集中モードで考えて行き詰った考えを、無意識下に考え続けていたのだ。脳の内部には知識や概念がひとまとまりのものとして存在する。これをチャンクと呼ぶ。集中モードでは、思考は一つ…

考える2つのモード

松田卓也さん。「オークレイ教授の理論の根幹は、人間の脳には、考えることに関して二つのモードがあるというという主張だ。それを集中モードと拡散モードと呼ぶ。集中モードとは文字通り、何かに集中している時である。勉強なら、一心不乱に勉強している時…

夢の文庫化

思えば叶う、と思っている。ただし、そのためには努力というか何かの積み重ねをすることが必要であって、行動なしに棚ぼた式では叶うには入らない。中学一年の時、担任の国語の先生から、将来何になりたいか一人ひとり聞かれて、『作家になりたい』と答えた…

対価が必要な幸福

樺沢紫苑さん。「結果を出すためには、いろいろ労力や時間もかかる。つまり、ドーパミン的幸福を得るには、『対価』が必要であるということ。ドーパミン的欲求というのは、ある意味大変なのですが、だからこそそれを得たときの喜びは大きいのです。セロトニ…

ドーパミン的幸福

樺沢紫苑さん。「三段重の一番上、ドーパミン的幸福は、一言で言うと、『成功』の幸福です。ドーパミンは脳を興奮させるので、ドーパミン的幸福には、『高揚感』が伴います。『やった!』と思わず手を上げてしまうような『喜び』『楽しさ』『達成感』が、ド…

オキシトシンの喪失

樺沢紫苑さん。「オキシトシン的幸福が失われた状態というのは、どういう状態でしょう。最も典型的な状態が、『孤独』『孤立』です。彼女がいない。友達がいない。結婚できない。いつも一人でいることが多い。結果として、『寂しい』『満たされない』『楽し…

癒されているとき

樺沢紫苑さん。「オキシトシン的幸福は、『安心』『やすらぎ』『ゆったりとリラックス』『満たされ感』などです。友達とおしゃべりしていて、恋人と一緒にいて楽しい。デートできて嬉しい。あの人のことを考えただけで幸せ。キス、手をつなぐ、ハグする、性…

オキシトシン的な幸福

樺沢紫苑さん。「『つながり』をもう少し広くとらえると、他者との交流、関係によって生まれる幸福全てと言っていいでしょう。自分ひとりで、『ああ気持ちいい』『清々しい』『調子がいい』と感じるのが、セロトニン的な幸福。それに対し、誰かとい一緒にい…

セロトニン的幸福が基盤

樺沢紫苑さん。「セロトニンが低下気味の人は、感情が不安定で、怒りっぽい、キレやすい状態となります。そうなってくると、恋愛、友人関係も築きづらいし、職場の人間関係も難しくなります。セロトニンが下がれば、オキシトシン的幸福にマイナスです。セロ…

セロトニンの低下

樺沢紫苑さん。「朝、外に出て『今日は青空がとてもきれい!』。朝散歩をして『実に清々しい』と思えれば、あなたあはセロトニン的幸福に満たされているのです。では逆に、セロトニンが低下するとどんな『気分』になるのでしょう? うつ病とは、究極的なセロ…

セロトニン的幸福とは

樺沢紫苑さん。「セロトニン的幸福とは、一言でいうと、心と体の健康です。『体調がいい』『気分がいい』という状態。あるいは調子がいいからこそ感じられる『気持ちがいい』『清々しい』『爽やか』という『気分』『感情』『体感』などは全てセロトニン的幸…

幸福の基礎

樺沢紫苑さん。「『家族のつながり』を軽視して、仕事で頑張りすぎると、ろくなことにはなりません。どれだけ仕事で成功しても、妻に離婚され、子供からも毛嫌いされてしまっては、『幸せ』とは言えません。つまり、『つながり』と『成功』では、『つながり…

頑張る前に健康

樺沢紫苑さん。「『健康』に留意し、セロトニン的幸福を達成しながら緩急をつけながら頑張る。『あきらめないで、頑張ろう』『必死に頑張ればなんとかなる』といった『根性論』に支配されている人が非常に多いと思います。『頑張れば、成功できるんだ!』と…

いいものをまわりに

武田友紀さん。「幸せを感じるには、1.自分:幸せを感じられる自分であること、2.まわり:『いいもの』がまわりにあること。という2つが両方必要です。こころのありようも大切ですが、それと同じくらい身の回りに『いいもの』があることも大切なのです…

感じる幸せ

武田友紀さん。「では、この『感じる幸せ』は、どうやったら伸びるのでしょう? まず大切なのは、『楽しんだり感じたりすることに、もっと時間を使ってもいいんだ』と許可することです。ですが、幸せな時間が、いつのまにか『生産性がない』『無駄なもの』と…

幸福の優先順位

樺沢紫苑さん。「『健康』『つながり』『お金、成功』。その全てが手に入ればいいなあ、とあなたも思ったはずです。しかし、『3つの幸福』の全てを手に入れている人は非常に少ない。なぜでしょう? それは、『3つの幸福』を得る為には、『優先順位』がある…

幸福は3種類

樺沢紫苑さん。「私たちが普段感じる『幸福』は、セロトニン的幸福、オキシトシン的幸福、ドーパミン的幸福に分類できるだろうということです。セロトニン的幸福とは、一言で言うと、健康の幸福。心と体の健康です。オキシトシン的幸福とは、つながりと愛の…

3つの幸福物質

樺沢紫苑さん。「調べてみると、私たちが『幸せ』を感じるときには、ドーパミン、セロトニン、オキシトシン、エンドルフィン、アドレナリン、ノルアドレナリン、GABAなど100種類以上の幸福物質が出ているのです。ドーパミンは、お金や成功、達成の幸せ。セロ…