2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

困難な勝利ほど

アラン・幸福論から。「人は行動したいのであって、服従したいのではない。自分から進んであんなに苦労する人たちも、強制された労働は好かないに違いない。誰も強制労働を好くものはない。しかし、自分が自由に苦労することなら、たちまち満足する。自分で…

快楽より苦痛を

アラン・幸福論から。「何を見ても人間は快楽を求めると書いてあるが、しかしそれは明らかではない。むしろ苦痛を求め、苦痛を愛するように思われる。老ディオゲネスは『一番いいものは苦痛である』と言っていた。快楽と幸福とは、全く異なった二つのもので…

道具とスキル

大阪IT活用教育推進円卓会議でパネリストとして久しぶりに人前で話をした。最初の10分間のプレゼンテーションをパワーポイント無しでなんとかやったのだが、これまでパワーポイントの助けを借りてやってのに比べると、イメージをふくらませて貰うための「…

成功の要件  

どうも人間というものは、何かを成し遂げるためには片手間ではだめであって、入魂すべしというか、極端にいえば「○○狂い」という状態にならねばならぬようである。それにまた、人間というものは、締切りというものがないと動かぬもののようである。さらにま…

語学習得法

「古代への情熱」の中でシュリーマンはこう述べている。「私はどんな言語でもその習得を著しく容易にする方法を編み出したのである。(略)大きな声でたくさん音読すること。ちょっとした翻訳をすること。毎日一回は授業を受けること、興味のある対象につい…

顔も商品(2) 

散髪に行った。洗髪をする洗面台が各椅子の前になく、移動式で後ろにある。設備代もかからず、思いつかなかった良いアイデアだと言うと、散髪屋さんにはまだ洗面台が付いてますね、という。つまりそこは散髪屋ではなく、美容室の類であったのだ。で、だいた…

顔も商品①

松下幸之助さんは、あまり容貌に注意せず、ぞんざいにしていたが、銀座の有名な理髪店でこう言われる。「あなたは自分の顔を粗末にしているが、これは商品を汚くしているのと同じだ。会社を代表するあなたがこんなことでは商品も売れません。散髪のためだけ…

神の一手  

大阪から東京出張の朝、4時間半睡眠の頭は冴えにさえているように思われ、ある画期的な概念が浮かんだ。これはもう、その時は天才的とも思えるすごいものの見方であった。新大阪の駅で、車内での暇つぶしに松下幸之助翁の一日一話というような文庫本を買っ…

転職成功の黄金律

ヘッドハンティング会社、縄文アソシエイツの古田英明さんは、転職、あるいは社内で職場を変わった時に成功する黄金律として、二つをあげる。ひとつめは、「新しい職場環境を心から愛すること」。まず、その会社、職場が大好きになること。無理矢理にでも好…

算数と国語

あそぶとまなぶ事務所代表のくらたまなぶさんが、こういっています。「予算のような数字の目標は必要ですね。でも同時に必要なのが、言葉の目標なんだと。機械、バイオ、情報、どんな業種でも組織を成り立たせている根っこの部分には、算数と国語しかないと…

追い込まれての発想

日清食品の流儀は、いわゆるワイガヤ方式ではなく、個人が追い込まれた環境からひねり出す発想に賭けるのだと日経ビジネスにあった。何せ、会長で創業者の安藤百福翁は現在94歳で現役なのだが、48歳の時に丸一年、3坪の小屋に一人でこもってあのチキン…

痛みを忘れる秘訣

大学時代、注射を何度か打たないといけないことになり、それがひどく痛いものだった。そこで開発したのがこの秘訣。注射の前まで、一桁の足し算をしておく。3たす6は9。2たす5は7。で、いざ注射針が刺さった瞬間に、35足す56は、などと二桁に増やす…

常に大度あり

安岡正篤は、東洋宰相学の中で、「『仁にして人を愛し、施を好み、意豁如たり、常に大度あり』は創業的英雄になくてならぬ代表的性格をよく表している。人間を愛して、物惜しみせず、気前がよくて、気象がからりとしている。そしていつも太っ腹である。」と…

政治の要諦

安岡正篤さん。「政治の要諦は結局人を知り、人を用いるの一点に帰する。いかに自ら手腕力量があっても、いかに自ら出世しても、人を知るの明なく、人を用いるの徳がなかったならば、政治家として談ずるに足りない。」マネジメントもそうかもしれませんね。…

神様出演系コメディ  

ジム・キャリー主演のコメディ映画「ブルース・オールマイティ」を劇場で見た。もともとコメディが好きで、その中でもこの手の「神様がでてきて違う人生が提示される」シチュエーションのものが好きなこともあって、なかなか楽しめました。ジム・キャリーの…

尻馬に乗る 

もともとブームだの流行だのには乗らない主義だと公言してきたものだ。とはいえ以前から始めていたものにブームが追っかけてくると、一日の長があるものだから優位性が出てきて得意得意といったようなことがままあった。ビリヤードとか、ワインとかね。その…

デワの守

ヘッドハンティングの縄文アソシエイツ社長の古田英明さんは、転職先の企業に適応できない事例としてこう語っている。「『デワの守(かみ)』になってはいけない。前にいた会社を引き合いに『○×商事では・・・』と口にして失敗した例があるのです。最低3ヶ…

ノニオ君

元吉本興業常務の木村政雄さんが「ノニオ君」の危険性ということを書いていた。「ノニオ君」というのは、「自分は〜なのに」と常に思う人のことであるという。それを読んで、我が身を振り返るに、ここ二年ほど極めてノニオ君であったことを認識した。「これ…

毎日ベストを尽くす

女子テニスのナブラチロワは、日経の記者のおそらくは「三十年もトップレベルの力を保っているのは奇跡のようだがその秘訣は?」というような質問にこう答えている。「簡単よ。何事にも毎日ベストを尽くす。そして、課題を克服するとか、トレーニングすると…

個人と組織の関わり

ソニーの出井伸之さん。「(個人と組織の関わりかた)は、わたしにとって終生のテーマなんです。僕がソニーに入ったときはベンチャーだった。それがあっという間に伸びた。この化け物みたいに成長する会社に、俺は置いて行かれないぞという思いがあって、会…

計画したら実行せよ

ファーストリテイリングの柳井正さん。「大事なことは、計画したら必ず実行するということ。実行するから次が見えてくるのではないだろうか。経営者本人が主体となって実行しない限り、商売も経営もない。頭のいいと言われる人に限って、計画や勉強ばかり熱…

優れたマーケティング

ノースウエスタン大学のフィリップ・コトラー教授。「優れたマーケティングとは、当たり前のことですが、市場や顧客をセグメントし、自社のポジショニングをして、ターゲットを定め、そこのニーズに応じた商品やサービスを創造していくことです。ちなみにポ…

大局的な戦略①

『「戦略計画」創造的破壊の時代』の著者ヘンリー・ミンツバークは、プラニング(事業計画を策定するという制度化されたプロセス)とプランすること(企業、または事業の将来に思いを馳せるという行為)は別物だと主張する。従って、事業計画があっても戦略…