2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

おだやかに話す

D・カーネギーさん。「ウッドロー・ウィルソン大統領はこういう。『もし、相手がこぶしをかためてやってくれば、こちらも負けずにこぶしをかためて迎える。だが、相手が『お互いによく相談してみようではありませんか。そして、もし意見の相違があれば、そ…

悪魔祓いとしての駄洒落

村上春樹さん。「河合先生の駄洒落というのは、言ってはなんですが、実にくだらないのが特徴でした。いわゆる『悪い意味でのおやじギャグ』です。しかし僕は思うんですが、それはそもそもできるだけくだらないものでなくてはならなかったんです。そうでなく…

障害を挙げて解決策を考える

田中得夫さん「セコムの木村昌平社長は、飯田亮会長から、原子力発電の警備について、特別重要な案件であるから当社で絶対に受注するようにと厳命されたものの、経験も知識もない分野のことで困り切っていました。ところが飯田会長自身は、セコムがもう受注…

欲しいと好きは別物

竹内龍人さん。「(1)好きになること。(2)欲しくなること。(3)それを手に入れたら幸福感や満足感を抱くこと。この3つの気持ちはどのように関係していると思いますか? 何か、あるいは誰かを好きになり、欲しくなり、そして手に入れたら満足感を抱く…

誤りを指摘しない

D・カーネギーさん。「相手の間違いを指摘することはできるが、これは、あからさまに相手を罵倒するのとなんら変わりない。そもそも、相手の間違いを、なんのために指摘するのだ。相手の同意を得るために?とんでもない! 相手は、自分の知能、判断、誇り、…

命令をしない

D・カーネギーさん。「ヤングはだれに向かっても決して命令的なことはいわなかったそうだ。命令ではなく、暗示を与えるのだ。『あれをせよ』『そうしてはいけない』などとは決していわなかった。『こう考えたらどうだろう』『これでうまくいくだろうか』な…

小さく品よくかっこよく

よしもとばななさん。「楽しくないことには決して深入りしない、楽しくないいやなことを長くすると病気になる、それは村上龍さんが百年くらい前(笑)から言っていたことだ。『小さく、品よく、かっこよく、ていねいに、こつこつと、食を大切に、日々を大切…

外見に出ているくせの部分

よしもとばななさん。「人生の本当の仕組みに覚醒した人にたくさん会った。たくさん会ったからこそ、そうでない人もだいたいどこでそうでないのかわかるようになった。見た目の話なのだ。人生の重要ななにかをつかんだ人は、いくら隠していてもしばらく見て…

後悔だけはしたくない

上原浩治さん。「私は決して強い人間ではない。では、いったい、何が私にそうさせるのか。他人からすればストイックに見えるほど、同じ日常を積み重ねさせるのか。答えは極めてシンプルだ。『後悔したくない』それが理由だ。後悔にはふたつある。ひとつは、…

覚悟を決めるには

上原浩治さん。「そんな私を支えたのは、『自分を信じる心』だった。『打たれるわけがない』。いつもそう信じて私はマウンドに上がっている。なぜ、そう思うことができるのか。『すべきことはすべてやった』マウンドに上がる時、私にはそういう自負がある。…

自分の名前への関心

D・カーネギーさん。「アンドルー・カーネギーの少年時代の話だが、彼はウサギをつかまえた。そのウサギは腹に子を持っていて、まもなくたくさんの子ウサギで小屋がいっぱいになった。えさが足りない。だが、彼にはすばらしい考えがあった。近所の子供達に…

5万人の名前を覚える

D・カーネギーさん。「『あなたは一万人の名前を覚えておられると聞いていますが』彼はそれを訂正した。『いや、五万人です』。ジム・ファーレーは、人の名を覚える方法を考え出したのである。この方法は、はじめはきわめて簡単なものだった。初対面の人か…

リーダーは創造と変革

野田智義さん。「彼らが成し遂げたこと、挑戦したこと、挑戦し続けていることを考えると、その理由が見えてくる。『リーダーは創造と変革を扱う』もう一度いわせてもらう。リーダーは創造と変革を扱う。皆さんが思い浮べたリーダーも、現状を大きく変えたと…

リーダーとマネ―ジャー

野田智義さん。「リーダーシップとマネジメントの違いをどのように説明するだろう。第一点目は『見える』か『見えない』か。リーダーは見えないものを見て、あるいは見ようとして、新しい世界をつくり出すのに対し、マネジャーは、見えるものを分析し、それ…

まずほめる

D・カーネギーさん。「マッキンレーが大統領選挙に立候補した際、ある有名な共和党員が選挙演説の草稿を書いて、一代の名演説だと自負し、得意になってマッキンレーに読んで聞かせた。聞いてみると、よくできたところもあるが、全体としては使い物にならな…

対抗意識を刺激する

D・カーネギーさん。「チャールズ・シュワッブの担当している業績のあがらない工場があった。シュワッブはチョークを手に取ると、昼勤組の工員をとらえてたずねた。『君の組は、今日、何回鋳物を流したかね?』『6回です』シュワッブは何もいわずに、床の…

負けん気を起こさせる

D・カーネギーさん。「有名なシンシン刑務所の所長になり手がなくて困ったことがある。ルイス・ローズを呼び出して、アル・スミス州知事は『どうだね、君、シンシンの面倒を見てくれないか。そうとうな経験のある人物でないとつとまらないのだ』と快活に行…

志操と胆識

安岡正篤さん。「志操・志というものが単なる観念や空想ではなくて、それが。ちゃんと物事を成していく現実のエネルギーである時は、『志気』という。これが時々えらい元気になったり、あるいはウヤムヤではっきりしない状態になる時は『客気』という。本当…

君子は自ら反る

安岡正篤さん。「現代の深刻な問題は、人間が外にばかり目を奪われ、心を奪われてしまって、自分というもの、内面生活というものを見失いがちなことである。そこにあらゆる失敗、罪悪が生じてきている。君子は自ら反る(かえる)。『自反』ということは、『…

思いつかせる

D・カーネギーさん。「人から押しつけられた意見よりも、自分で思いついた意見のほうを、われわれは、はるかにたいせつにするものである。すると、人に自分の意見を押しつけようとするのは、そもそもまちがいだといえる。暗示を与えて、結論は相手に出させ…

行年五十にして

安岡正篤さん。「蘧伯玉は、『行年五十にして四十九年の非を知る』と言われている。人間というものは、孔子も『四十にして惑わず、五十にして天命を知る』と言われたように、だいたい五十歳ぐらいになると固定する。早い人は二十くらいで固定してしまう。『…

益友損友

安岡正篤さん。「論語に『益者三友。損者三友。直を友とし、諒を友とし、多聞を友とするは益なり。便辟を友とし、善柔を友とし、便佞を友とするは損なり』とあります。益になる三種類の友達と、徳を損する三種類の友達がある。正直な人を友とし、誠のある人…

まず自得

安岡正篤さん。「人間はまず本当の自分ー絶対的な自己を掴まなければならない。これを仏教では『見性』といい、『論語』では『修己』あるいは『知命』という。これが『自得』である。自得ということは自ら得る、自分で自分をつかむということだ。人間は自得…

窮しても苦しまず

安岡正篤さん。「この荀子が、本当の学問というものは、立身出世や就職などのためではなく、『窮してくるしまず、憂えて意(こころ)衰えず、禍福終始を知って惑わざるがためなり』と言っているのであります。窮して苦しまないということ、憂えて心衰えない…

顧客の立場に立って

波頭亮さん。「マーケティングという概念が事業戦略を決めるうえで重視されるようになってきたのは1970年代以降の話である。それ以前の経営資源を効率的に活用して、いかにたくさんモノを作り出すのかという製造プロセスの生産性を重視した時代は、”プロ…

先憂後楽の意味

安岡正篤さん。「范文正公はその名を仲淹(ちゅうえん)といい、北宋時代における名大臣・名将軍として、行くとして可ならざるなき人物であったばかりでなく、人間としても実に立派な人で、『天下の憂いに先んじて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ』の名言…

連休のフラグメント

7年前に切除したポリープは、あと2〜3年そのままにしていたらガンになっていたかもしれへんかったな、と先生に言われる。M君に感謝する。やはり弟さんに声をかけるべきだったか。小さなポリープを一つ取る。長い検査時間に『とっぴんぱらりの風太郎』を読…

敬の心を持続せよ

安岡正篤さん。「『礼記』の曲礼篇にいう、すべてに敬(つつ)しみの心を持続せよ。おごそかに思い、落ち着いてはっきりと意思表示をし、万民を安んじたいものである。人の上に立つものは、傲慢な心を増長させてはならない。欲望をほしいままに遂げてはなら…

三不幸と三不祥

安岡正篤さん。「伊川先生言う。人、三不幸あり。少年にして高科に登る、一不幸なり。父兄の勢によって美官となる、二不幸なり。高才あって文章を能くす、三不幸なり」というのは、人間でも動物でも、本当に大成させるためには、それこそ朱子の序文にあると…

肌感覚で世界を知る

大前研一さん。「中国を含め、世界各国の人たちと交流し、ビジネスをしてきた経験から言わせてもらえば、どこの国の人でも基本的には同じです。人種による違いが問題なのではなく、日本人が海外の人を「実際には」知らないことが問題だと私は思います。この…