2002-12-01から1ヶ月間の記事一覧

死中活あり

せっかく「六中観」をやりはじめたので、全部行きましょう。本当にせっぱ詰まった死の中に活がある、「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」ということだそうだ。六中観で好きなのは、「忙中閑」「苦中楽」「死中活」「壺中天」と、閉塞した状況の中で、あるいは…

苦中に楽あり

これ、「苦しみの中にはじめて楽しみがある」という意味があるらしい。苦中の楽こそ本当の楽で、楽ばかりでは人を頽廃させるだけだという。個人的には、この解釈はちょっと違うような気もするが、苦と楽の差というか、微分のようなものが基準だとすると、蒸…

腹中書あり

これも六中観からで、人が哲学をもっているということ。わが腹中に哲学、信念がなければならず、それにはなんと言っても書を読まねばならないという。その書も、信念を形成し、見識を養う優れた人生観・世界観の書、座右の書を持っているべきだという。たし…

意中に人あり

六中観続き。自分の心の中に人があるということ。例えば自分が社長になると、人事部長は誰、経理部長は誰と、いわゆる手に駒を持っているということだという。何かにつけて意中にちゃんと人がいるということで、そういう風になるのが人間の修行だそうだ。か…

知恵の不文律

3Mには、執務時間の15%を自分の好きな研究に使ってもよいとする「15%ルール」という不分律がある。また、同社には15%ルールのほかにも「ブートレッギング(密造酒づくり)」という不文律がある。これは、たとえ上司の命令に背くことになっても、自分の信…

経営コックピット

南場さんの話続き。彼女はマッキンゼーから転じて自分が事業をやるようになったのだが、「マネジメント・コックピット」すなわち飛行機のコックピットのように経営に関する指標やデータがオンタイムで一覧できる仕組みをパソコン上で作って、日々の経営をし…

事業ビジョン

ベンチャー企業、株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)代表取締役の南場智子さんの話を聞いたことがある。やっている事業は①オークション&ショッピング 「ビッダーズ」の提供、②オークションプラットフォームの提供、③リサイクル総合情報サービス 「おいくら…

成功への三段階

否定的なマーフィーの法則というのが流行ったが、肯定的なマーフィー博士の法則の紹介。成功への三段階とは、第1段階は自分のやりたいことを見つけて、それをすること。第2段階はある特定の分野を専門に決めて、それについては誰よりもよく知ること。第3…

15%のワーカーホリック

組織が健全に育つためには、牽引的な役割を果たす15%から20%のワーカーホリックの人たちが育つ必要があるという。自分たちが組織を引っ張っているという自負がなければそんなことは出来ないだろう。人間はそれほど従順ではない。では、その自負を抱か…

デフレの背景

デフレの基本的背景は、供給能力と総需要の間に構造的ギャップが存在すること。従って対応策は、①過剰な生産設備を廃棄し供給能力の水準を抜本的に押し下げるか、②経済政策をフル出動させ、総需要を強力に押し上げるか、である。しかるに、今回のデフレ対策…

プロの経営者とは

出井さんの言葉。「プロの経営者とは、自身はサラリーマンであっても、経営者としてのプロフェッショナリズムを発揮することを自覚している人のことなのです。企業価値を高め、顧客満足度を高め、従業員満足度を高め、企業を発展させる。普遍のマネジメント…

見識と胆識

「人間が利口とか、おとなしいというようなことは枝葉末節であって、花がきれいとか、枝ぶりがよいということです。要は、根や幹が人間としてできているかどうかなのであります。人間は、いろんな経験から知識ができてくる。その単なる知識ならば大脳の末梢…

リーダーの使命

「偉丈とは方向を与えることだ」と言ったのは確かニーチェであるが、リーダーの使命は進むべき方向を明確に指し示すことだ。流れの速い時代に20年、30年先のことはよめるはずもない。かつて首相をつとめた細川さんは熊本県知事に就任したとき、10年後…