2010-01-01から1年間の記事一覧

クラシックの愉しみ

『オーケストラ』という映画を観た。なかなかよかった。原題は『Le Concert(コンサート)』。チャイコフスキーのバイオリン・コンチェルトを主軸にした物語展開、ありえない話だけれど上手に組み立てられて、ラストにまで持ってこられる。これまでのコンサ…

日本酒の愉しみ

酒飲みではないので、日本酒というものがそれほど美味いという状況で飲んだことはなかった。横浜に住んでいた時に、久保田であるとか名酒と呼ばれるものを飲んでいたのだが、それなりになっていた。去年、ある店で、十四代の上等のもの(銘柄は忘れてしまっ…

飲み会の愉しみ

いわゆる飲み会というもの、入社してしばらくはなにかと機会がある。飲み会のコミュニケーションも含めて仕事のうち、のような時代もあるだろう。で、ある時期、誘われる機会が減ってくる。これは、ひとつには個人の魅力やらポジションによるものだろう。魅…

2010年を振り返って

今年も仕事納め。皆さんにはどんな一年でしたか。個人的な話題を許して貰うと、1月と10月に両方の両親の金婚式を祝えた。3月、中学の同窓生同士を卒業以来引き合わせる偶然があった。4月からほぼ毎月、石原正一さんの朗読会に通い、『スラムダンク』は我…

わたしを離さないで

最近読んだ本や見た映画からランダムにお勧めを。カズオ・イシグロさんの『わたしを離さないで』。同じカズオ・イシグロさん原作の映画『日の名残り』。そこに出ていたエマ・トンプソン繋がりで映画『ある晴れた日に』。同じく出ていたアンソニー・ホプキン…

合気道の愉しみ

大学時代に体育会のクラブでやっていた合気道は、もうしないものとして「想い出」編で書くはずだった。それが、10月に大学の合気道部創部50周年記念演武大会があった。我々は25代であったので、以来丁度25年である。そこで再会した同期が、一人は合…

宇治・大文字・烏丸

石原正一師匠(こちらが勝手に呼んでいるだけだけれど)の『エ・ト・セトラ』を梅田のHEP HALLに観に行ってきた。今年の見納め(ちなみに今年の観劇数は10)。開演前に、ロビーでリーディングライブ「アナザー・ラヴ・レターズ」があった。朗読会で読んだ…

理にかなった目標に気の力で

野村克也さん。「監督はチームや選手たちを常に正しい方向に導く義務があります。その拠り所となる理念が私にはありました。それは『理』と『気』という考え方です。世の中に存在するものはすべて原理原則、つまり『理』があると考えます。この『理』を意識…

苦くて甘い今を生きている

アンジェラ・アキさんのコンサートに行ってきた。12月20日、大阪城ホールでの「HOME SWEET HOME "5YEARS"」。2007年3月のテレビ番組「武道館に桜が咲いた日〜アンジェラ・アキ ライブ&ドキュメント」を見て以来、いいなと思っていたのだが、なにせPOPS…

サードプレイスの安らぎ

大屋洋子さん。「社会心理学では、人間が幸せに暮らすには三種類の居場所が必要だとされています。(1)ファーストプレイス=家庭、(2)セカンドプライス=職場や学校、(3)サードプレイス=心が安らぐ場所。サードプレイスでは、会話が主要な活動であ…

人間としての成功

星雄一さん「松下幸之助は晩年、こう言っているのですね。『これもひとつの成功の姿かもしれんが、人間としての成功のほうがもっと大事や。それに関してはワシはまだまだや』と。では『人間としての成功』とは何かというと、松下はこう言っている。『人間に…

部下は意外と出来るもの

星雄一さん「そもそも『部下は意外と出来るもの』だと思うんです。『上司がやりすぎるから、自分たちでしないだけ』なのですね。『上司は部下を邪魔している』ことになるわけです。私は『認める・任せる・力を出す環境を整えるのが上司の仕事』だ考えていま…

体と心とが欲する所へ

ジョーゼフ・キャンベルさん。「精神に関してなすべきことは、衣食住や子供や財産などを超越した体験をした人の言葉に耳を傾け、心を開くよう努力することです。シンクレア・ルイスの『バビット』の最初の一行を覚えていますか?『私は一生のうち一度も自分…

創造的無能を発揮する

藤原和博さん。「会社にいて権力を手中にしたい、収入を上げたいと考え、それが自分に向いているのなら、頑張って続ければいいと思う。それが第一の方法だとしたら、第二の方法は、『創造的無能』を発揮すること。つまり、会社とある種の取引をし、地位や収…

誰かがすべき雪かき仕事

内田樹さん。「家事は、『シジフォス』の苦悩に似ている。どれほど掃除しても、毎日のようにゴミは溜まってゆく。洗濯しても洗濯しても洗濯物は増える。少しでも怠ると、家の中はたちまちカオスの淵へ接近する。だからシジフォスが山の上から転落してくる岩…

いろんな考えを紙に書く

本田健さん。「普段考えていること、感じていることは、紙に書いたほうがいい。紙に書くことで、しっかり焦点が定まるからね。多くの成功者は、みんな自分の思いや考え、感情やビジョンを紙に書いている。それはとても理にかなっているのだ。自分の思いを紙…

目の前にあることを愛する

本田健さん。「大好きな事に巡り合う一番の方法は、いまやっている事が何であれ、それを愛することだ。目の前にあることを愛し、それに全力投球できれば、あとは、導かれるように次々に面白い出会いやチャンスに出くわす。鉄鋼王カーネギーは、どんな職務を…

幸福には3種類ある

津田秀樹さん。「学者のマクレランドによると、人間が社会活動に参加する動機には大きく分けて3つあるそうです。簡単にいうと、【パワー動機】は『勝ち組になりたい』、【達成動機】は『夢をかなえたい』、【親和動機】は『人と心のつながりを持ちたい』と…

運動は幸福感をもたらす

津田秀樹さん。「ザイヤーが、甘いものを食べるよりも、もっと効果的で落とし穴のない方法を見つけています。それは『運動』です。ザイヤーの研究によると、10分間のウォーキングをすると、20分後には疲労感と緊張感がとれ、幸福感とやる気がわいてきます。…

統治の論理

橘玲さん。「政治空間のもうひとつの特徴は、階層構造を持つことだ。ひとたび権力ゲームが決着すると、勝者を頂点とするヒエラルキーができ上がる。すると、この階級社会のなかで、『分をわきまえる』というルールが生まれる。家柄やしきたりでがんじがらめ…

ギリシャ人と神

阿刀田高さん。「あえて略言するならば畏敬と敬愛、祈りと芸術、こんな言葉で私はギリシア人と神との関係をとらえてみたい。古代ギリシャ人も農耕において航海において様々な畏敬に出会い、多神教を創り上げて敬愛の対象とした。そのプロセスにおいてこの民…

甘いものを食べると不幸感が

津田秀樹さん。「『基本的欲求』が満たされることで得られる根源的な幸福感とは別に、もっと安直に幸福感を得る方法もあります。それは甘いものを食べることです。しかし、甘いもので、本当に心は癒されるのでしょうか。心理学者のザイヤーの研究によると、…

自己報酬神経群を働かせる

林成之さん。「第二は、『人の役に立ちたい』と思うこと。脳は『仲間になりたい』という本能に基づいて、人が喜ぶと自分も『うれしい』と感じるようにできている。これが脳にとっての『ご褒美』となり、ご褒美への期待が脳の『自己報酬神経群』を機能させる…

A10神経群を働かせる

林成之さん。「生き残ってきた生物は、本来的に『共生』するように出来ている。生きるための働きを支える脳の神経細胞にも、本能として刻み込まれている。その本能は『生きたい』『知りたい』『仲間になりたい』の3つの要素でできており、これらに上手にス…

潜在能力の豊かさに気づく

加島祥造さん。「老子が言う自足は、儒教のとは違う。老子は足るを知るを豊かだと言っている。それは自分の中の潜在能力の豊かさに気づくことだ、と僕は解している。人の内側には、晩年でも楽しめる能力がたっぷり残っているんだ。人の生き方はそれぞれ違っ…

求めない心

加島祥造さん。「老子の言う『タオ』は宇宙の森羅万象に行き渡っている『エナジー』といっていいものだ。老子は3つの宝として愛すること、欲張らないこと、人の先に立とうとしないこと、を挙げている。そうして自分に対して優しくできたら人にも優しくでき…

個人としての至福の形態

個人としての至福のひとつの形態は、外に向けて自分が納得できる形でパフォーマンスを発揮すること。「発」。自らの能力を最大限に発揮することができている喜び。自らのパフォーマンスが、他につたわり、承認、賞賛されていることの充実感。ここでのパフォ…

仕事全力と幸せ気分

ひとつめの課題。仕事で、自分がトップスピードで集中して取り組んでいる時間の合計(あるいは全体に占める割合)が多いほうがいいだろう。いわゆる「フロー状態」というやつである。自分の才能を最大限に発揮して、時間を忘れるほどの、ある意味で幸せな時…

過去は変えられる

齋藤一人さん。「済んだことは変えられるの。でも、これから先のことは変えられないよ。過去は変えられるけど、未来は変えられない。みんな、よく言うじゃない?「済んだことは変えられないけど、これから先のことはあんたの自由になるよ」って。でも、そう…

悩みは時間が解決している

齋藤一人さん。「今も、悩みを抱えている人もいると思うんですよ。じゃあ、この中で、一年前の悩み事、いえる人いますか? いたら手を挙げてみて。いないでしょ。今、悩んでる悩みは、一年後にはいえないんです。なぜ、いえないか。理由は一個あるんです。そ…