2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

真似をされない組織能力

延岡健太郎さん。「真似をされない組織能力の最大の条件は、構築するのに時間がかかることです。ある企業が1年で構築できる組織能力であれば、競合企業の中にも同じように短期間で構築できる企業があると考えるのが妥当でしょう。つまり、長年にわたり鍛錬…

茶道の想い出

お茶の話になると、「お正客様をやったことがある」と自慢する。そんな場合は、えてして大したことがない。大学のゼミで、教授の先生の奥様が女子大の茶道部につてがあり、呼ばれた折につとめただけの話である。とはいえ、まったく縁がないわけではなく、そ…

人々を突き動かすエンジン

楠木建さん。「戦略を面白いストーリーとして取り戻す必要があるというのが私の主張です。ストーリーの面白さは、戦略の実行に関わる社内の人々を突き動かす最上のエンジンになるはずです。数字で綴られた静止画の羅列に突き動かされる人がいるでしょうか。…

持続可能な利益こそ企業のゴール

楠木建さん。「企業がめざすべきゴールとは本当のところ何なんでしょうか。競争戦略の考え方では、一番大切なのは、『利益』です。もう少し詳しくいうと、『長期にわたって持続可能な利益』です。戦略論ではSSP(Sustainable Superior Profit)といったり…

一万人の人を幸せにする人生

高野登さん。「私たちリッツ・カールトンのリーダーは、『リーダーシップ研修の最後』に、よくこう問われるんです。『今日で研修プログラムは終わる。また明日から『残りの人生の第1日目』が始まる。そこで君たちに問いたい。『あなたが今から1万人の人を…

島唄の愉しみ

山本能楽堂で開催された大島保克さんの「島唄会2010春」に行ってきた。ゲストに内里美香さんを迎えての完全生音でのコンサートは、声が、しみわたるようで、なんともいえず良かった。観客の人たちのお囃子や一緒に唄う声も心地よかった。アンコールの締…

朗読の愉しみ

コモンカフェで行われた「石原正一のヨミすぎ! 〜古今東西名作朗読会〜」に参加してきた。大阪カルチャークラスターの一環とのこと。以前からやっておられたようなのだが、初めての参加である。案内にこうあった。「古今東西の名作を参加者全員で読みまくる…

500年後の未来に

高野登さん。「『500年後、1000年後の未来に何が残せるか?』ということです。10年後の未来ならば、『自分の子供』のため、50年後ならば『自分の孫』のため。つまり『自分と関係する人』のために考えられますね。しかし500年後、1000年後…

感謝し続けること

高野登さん。「まずは『感謝し続けること』です。我々は、何もかも当たり前と思っている。当たり前に生きていて、当たり前に仕事が出来て、当たり前にご飯を食べられる。でも、本当は、全部当たり前ではないと思うのです。遺伝子の村上和男先生は『我々が生…

理念や哲学は物語で伝える

高野登さん。「我々リーダーが気をつけているのは「理念や哲学は『物語』で伝えること」です。理念が浸透しない最大の理由は、理念を理念のまま『言葉だけ』で伝えようとするからなんです。人間という生き物は『理論』を理解しない。頭では理解しても、ハー…

会社の方向性を示すこと

高野登さん「企業トップの仕事は、『その会社の方向性を示すこと』。これはトップ以外には出来ないですからね。米国のトップが違う業界でもトップの仕事が出来るのは、みんな『トップの仕事』を心得ているから。つまり『この会社の方向性』を、まず『自分の…

戦略ストーリーの勝利

楠木建さん。「(マブチは小型モーター事業について)標準化のほかにも、それを取り巻くように、玩具や生活家電以外の『新しい市場の段階的な開拓』、中国を中心とする『海外での直接生産』、意図的に自動化の水準を下げた『労働集約的な生産ライン』、支所…

出張の愉しみ

会社の同僚で営業のK君と話していたところ、国内出張で高知県以外はすべて行った、と話していた。自分はどうだろうと数えてみる。(住んでいた/働いていた京都・大阪・東京・神奈川・沖縄を除くと)北海道、宮城、静岡、富山、三重、岡山、愛媛、高知、福…

SFの愉しみ

小学生の頃、図書館に通っていて、岩崎書店の「SFこども図書館」のシリーズが好きだった。中でも、ヒューゴー・ガーンズバックの『27世紀の発明王』と、コナン・ドイルの『恐竜の世界』がお気に入りだった。浦添図書館で、『27世紀の発明王』に再会した時…

常識に反した打ち手を取る

楠木建さん。「小型モーター事業について、マブチの考えたそもそものストーリーは、最も単純化していえば、『大量生産によるコスト競争力で勝つ』というものです。『大量生産』という打ち手と、『低コスト』をつなげる線は、『規模の経済』というごくありふ…

競争のない道の市場を

ブルーオーシャン戦略のWチャンキムさんとレネ・モボルニュさん。「成長しない企業の多くは、競争において常に一歩先んじることだけを考えて既存市場で競争戦略論に従い、結果として血を流しているだけである。これとは対照的に高成長企業は、ライバルと競…

戦略ストーリーを語る

楠木建さん。「競争戦略は、『誰に』『何を』『どうやって』提供するかについての企業の様々な『打ち手』で構成されています。ストーリーとしての競争戦略は、こうした様々な打ち手を互いに結びつけ、顧客へのユニークな価値提供とその結果として生まれる利…

新しい野球観の模索

マイケル・ルイスさん。「アスレチックスの成功の原点は、野球の諸要素を改めて見直そうという姿勢にある。経営の方針、プレーのやりかた、選手の評価基準、それぞれの根拠。アスレチックのゼネラルマネージャーをまかされたビリー・ビーンは、ヤンキースの…

神様は健気な人が好き

立川志らくさん。「なべ(おさみ)さんが稽古中に言った言葉が忘れられません。『一生懸命稽古をしよう。神様はね、健気な人が好きなんだよ。健気にやっている人に神様は微笑むんだよ』なべさんの言っていることは、健気に生きよということではなく、芸に対…

ロックの愉しみ

洋楽のはじまりはビートルズで、今でも基本はビートルズ。ジョン・レノン、ポール・マッカートニー(とウィングス)、ジョージ・ハリソン、あとちょっとだけリンゴ・スター。それから、エルトン・ジョンと、ビリー・ジョエル。あとは、アーティストというよ…

喜びがお金に換算されたもの

本田健さん。「マーケティングといっても難しいことはない。誰にどのように買ってもらうかだけわかっていればいい。君が買ってもらいたい相手を決め、その人たちの心理を読むことだ。それができるようになれば、成功は早い。彼らに、喜んでお金を払ってもら…

簡単にはマネができない

日経新聞記事から。「(名門レアルの補強には)スペインで最大のライバル、バルセロナがいるのは間違いない。今季の欧州チャンピオンズリーグで優勝したバルセロナは今、欧州最強との呼び声が高い。世界中にファン層を広げている。レアルは水をあけられた感…

そこにストーリーがあるか

楠木建さん。「自分で面白いと思えなければ、人が聞いて面白いと思う訳がありません。その戦略の実行に関わる社内の人々を面白がらせ、興奮させ、彼らを突き動かす力を持っていること、これは戦略が機能する上で絶対の条件であるはずです。戦略を構成するさ…

実に楽しそうに戦略を語る

楠木建さん。「戦略がここでいう意味でのストーリーになっているかどうかは、聞いていれば割とすぐにわかります。よくできたストーリーになっている戦略であれば、その戦略を作っている人自身がストーリーに興奮し、面白がり、実に楽しそうに戦略を語ってく…

戦略はストーリー

楠木建さん。「様々な業界の様々な企業の方々から、ご自身の事業の『戦略』なるものについてのお話を伺う機会があります。そこで示された『戦略』が現実に成功するかどうかは本当の所わかりません。しかし、その『戦略』なるものが戦略としてよく出来ている…

あえて二番手を目指せ

小野金夫さん。「トップを取ろうとしてはいないか? 戒めるべきは驕りの気持ちである。だから、トップを取るな、二番手でいろ、と言っている。絶頂に立った瞬間に転落が始まるからだ。頂上を目指して困難を克服し、前進しているときはいい。頂上になりトップ…

サッカーの想い出

中学、高校と男子の体育はサッカーという学校だった(今は違うらしい)。動いている球を扱う競技はからっきし駄目で、そういう者が置かれるポジション、即ちサイドバックが定位置だったのだが、高校からかゴールキーパーが定位置になったような記憶がある。…

コーヒーマスター認定

スターバックスコーヒーのコーヒーセミナーの「美味しい入れ方編」を受講した。基本的なことが中心だったけれど、いろいろなことを教えて貰った。すべてのコースを終了した証として「カスタマーコーヒーマスター認定証」をくれた。別にスキルはいらず、セミ…

コンセプトを構成要素に

楠木建さん。「サッカーに例えれば、WTPという『競争優位』と、第3の場所という『コンセプト』が、スターバックスの戦略ストーリーのツートップだということです。ツートップを固めると、次に問題となるのは『パス出し』つまりコンセプトを構成要素へとブレ…

リーダーが持つ共通項

ウォレン・ベニスさん。「リーダーが持つ4つの共通項は、(1)ビジョンによる結束:他者を引き込む構想や情熱的なビジョン、使命感を持っている。また、周りの人々にも並々ならぬ注意を払う。(2)コミュニケーションによる説得:時には図やモデルや比喩的…