2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

他者の関心事に関心を

岸見一郎さん。「『共同体感覚』というのは中々理解の難しい概念です。これは『社会への関心』、もっと噛み砕いていえば、社会を形成する『他者』への関心、という意味になります。自己への執着から逃れ、他者に関心を寄せること。その指針に従って進んでい…

見ないでオッケー

西澤泰生さん。「箭内道彦が、初めて矢沢永吉のプロモーションビデオの仕事をした時の話です。打ち合わせで、1時間のうち58分間は永ちゃんが1人でしゃべりました。それに気が付いた永ちゃんはこう言います。『箭内さんすいません。今、矢沢だけがしゃべっ…

無能の証明

岸見一郎さん。「問題行動の第5段階、それは『無能の証明』です。『これ以上わたしに期待しないでくれ』という思いが、『無能の証明』につながるのです。人生に絶望し、自分のことを心底嫌いになり、自分には何も解決できないと信じ込むようになる。そして…

ダリ展と純喫茶

京都市美術館のダリ展に行ってきた。サルバドール・ダリといえば、柔らかい時計の『記憶の固執』とあの髭くらいの印象しかなかったのだけれど、まとまった形で見られてよかった。独特の心象風景というか、画家に固有の、その人しか描けないような世界があっ…

問題行動の第4段階

岸見一郎さん。「問題行動の第4段階、ここで人は『復讐』の段階に突入します。一転して『憎しみ』を求めるようになるのです。わたしを愛してくれないことは、もうわかった。だったらいっそ、憎んでくれ。憎悪という感情のなかで、わたしに注目してくれ。そ…

注目喚起・権力争い

岸見一郎さん。「問題行動の第一段階、それは『称賛の要求』です。彼らの目的は、あくまでも『ほめてもらうこと』であり、さらに言えば、『共同体のなかで特権的な地位を得ること』なのです。問題行動の第2段階は『注目喚起』です。人は『ほめられなくても…

一晩おきに1時間半

アーノルド・ベネットさん。「私がいいたいのは、『夕方6時に、あなたはまだ疲れているわけではないのだ』という事実を直視し、受け入れるということだ(事実、あなたは疲れていないのだから)。だから夜の時間が、食事のために真ん中で中断されないよう配…

内なる一日をつくる

アーノルド・ベネットさん。「充実した完全な一日を過ごそうと思ったら、頭の中で、1日の中にもうひとつ別の一日を設けるようにしなければならない。この『内なる一日』は、一回り大きな箱の中に入っている小さな箱のようなもので、夕方6時に始まって翌朝…

一日に取り組む気構え

アーノルド・ベネットさん。「一人の典型的ロンドン市民というものを引き合いに出して見よう。彼は一日を生きる上での根本姿勢に重大な誤りがある。一日に取り組む気構えが間違っている為に、自分の精力や興味の3分の2がそがれてしまっているのだ。特別な…

今あるだけの時間しか

アーノルド・ベネットさん。「『時間が与えられている』ということは、実のところ毎日奇跡が起こっているようなものであり、よく考えてみれば、まったく驚くべきことなのである。朝、目覚める。すると、不思議なことに、あなたの財布にはまっさらな24時間…

詩人の魔法の言葉

西澤泰生さん。「フランスの詩人、アンドレ・ブルトンがいつも通る街角に、一人の物乞いがいました。首から下げた札には『私は目が見えません』と書かれています。でも、彼の前に置かれたアルミのお椀にコインが入ることは、めったにありませんでした。そこ…

これからどうするか

岸見一郎さん。「あなたがどんなに『悪いあの人』について同意を求め、『かわいそうなわたし』を訴えようと、そしてそれを聞いてくれる人がいようと、一時のなぐさめにはなりえても、本質の解決にはつながらない。三角柱の、いま隠れているもう一面。ここに…

かわいそうなわたし

岸見一郎さん。「どうして過去に起きた悲劇を『教訓』や『思い出』として語る人もいれば、いまだにその出来事に縛られ、不可侵のトラウマとしている人がいるのか? これは過去に縛られているのではありません。その不幸に彩られた過去を、自らが必要としてい…

自分以外のものに関心を

樋野興夫さん。「『もし明日世界が終わるとしても、私は今日もりんごの木を植えるでしょう』マルティン・ルターが言ったといわれている言葉です。私はこれをもじって、『もし明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』という言葉をお贈りしてい…

不合理・矛盾に耐える

立川談慶さん。「修行については談志が見事に定義しました。『修行とは、不合理・矛盾に耐えること』。不合理・矛盾に耐えることという、なんとも無駄に見えるものが、じつは無駄でなかったというパラドックスに、後から気づく人のなんと多いことか。プライ…

好き嫌いをせず頂く

立川談慶さん。「法事の席で、五歳の女の子が『いただきます』といって場をなごませます。『好き嫌いしたら先生に怒られるんだよ』という女の子に、僧侶は『好き嫌いはないの?』と聞き返します。すると女の子が一言。『あるけど、全部美味しいものだと思っ…

比較が入る余地

樋野興夫さん。「みんな、人との比較で悩んでいます。人と比べて一喜一憂してしまうのは、人生の役割が見つかっていないからでしょう。自分の役割や使命がわかれば人と比べることはなくなります。『余人をもって代え難し』なことをしているわけですから、人…

最後の5年間を

樋野興夫さん。「私たちの人生は、最後の5年間をどう生きたかで決まります。極端な話をするならば、若き日のことはどうでもいい。一生かかって築いてきた地位や名誉や財産はどうでもいい。最後の5年間が何よりも大事です。最後の5年間、自分の役割をまっ…

自分にかまわない

樋野興夫さん。「私たちは、誰しも自分のことを考えずにはいられません。『まったく考えない』のは人として不可能です。ただ、自分のことを考える時間を減らすことはできます。これまで四六時中自分のことを考えていたら、その半分でも3分の1でもいいから…

私にしかできない

樋野興夫さん。「自分にしかできない役割や使命感を持った人はみな暇そうに見えました。少なくとも、私がこれまで会ってきた人たちはそうです。地位や名誉がある人たちだから、本当はやることが沢山あって忙しい。でもそうした人たちは物事の優先順位を知っ…

明日があると思わない

小さいころから、「気にしい」であった。人からどう思われるか、ということを気にする。遠慮する、怖がる。いい意味では気を遣うことができる人だろうし、悪い意味では自分の思うようにやれない人である。コーチングの分類では、コントローラーではなく、サ…

人生の優先順位

樋野興夫さん。「人生において本当に大切なものは少ない。あったとしても1つや2つぐらいのものでしょう。私はその1つ2つに一生懸命になるはずです。私でなくてもできることは人に任せて、私にしかできないことに専念します。大抵のことは私でなくてもで…

気分がいいと運がくる

桜井章一さん。「『ツイているな』とか『運がいいな』と感じているときに『ああ、気分が悪い』と思う人はこの世に1人としていないはずだ。どんな人でも例外なく、自分がラッキーな状況にあるなと感じているときは、気分がいいものだ。この事実から運に関す…

土壇場を歓迎する

桜井章一さん。「雪山で猛烈な吹雪に襲われるホワイトアウトという状況では前後、左右の感覚が完全になくなってしまう。全てが真っ白な空間というのは真っ暗闇よりも精神を極度に混乱させ、理性のコントロールを失わせる。真っ暗闇の中でなら、人はまだ視覚…

本質的な勝負力

桜井章一さん。「勝負所では全身全霊で立ち向かって行かなくてはならない。全身全霊というのは、持てる力を100%出し尽くすことだ。通常、人は真剣にやっているつもりでも、100%フルの力は出ていないものだ。よくてせいぜい70%とか80%といった…

不利な状況に強い人

桜井章一さん。「勝負強いといわれる人には、ある共通する特徴がある。それは、『勝負所に強い』ということだ。勝負所というと、多くの人はチャンスのことだと思うかもしれない。だが、チャンスと勝負所はまるっきり違う。本当の勝負所というのはピンチの中…

教科書を書き換える

島田紳助さん。「『勝てない現場には行かない』『勝てる現場では必ず勝つ』、自分の中でそう決めてた。21回の出番の中で真剣にやるのは3回ぐらい。若い客が多い時は思いっきりやりました。こんなことをしたら本当はいけない。でも、そこにもやっぱり理由…

ドーナツ化現象

鮒谷周史さん。「批評という行為を中心に持ってくると、往々にして実践の絶対量が欠乏するもの。体を動かさなくても、頭と口さえ動けば、「批評(≒断罪)」することは難しくありません。そして自尊心が満たされます。それと反比例するかのように、リアルな対…

最後の日だと思って

リチャード・ブランソンさん。「マハトマ・ガンジーは私の永遠のヒーローだが、彼の言葉がいまだに耳を離れない。『あす死ぬと思って生きなさい。ずっと生きると思って学びなさい』。このよきアドバイスは、『今日が最後の日だと思って毎日を生きなさい』の…

楽しめないなら見切る

リチャード・ブランソンさん。「常に座右に置いてきた哲学がある。すなわち、『新しいビジネスやプロジェクトに心が躍らず、起業家スピリットや革新マインドが刺激されないとき、クリエイティブな喜びを味わいつつ、それで世界を変えられると感じられないと…