やってみよう!

前野隆司さん。「『自己実現と成長』の因子。「コンピテンス(私は有能である)」「社会の要請に応えている」「私の人生は変化、学習、成長に満ちている」「いまの自分は本当になりたかった自分である」に関係する。コンピテンスは、他人に打ち勝つことによって得られる幸福感ではない。コンピテンスは、社会の要請に応えることにつながる。社会の要請に繋がらないやりがいはない。自分だけが成功するやりがいなどない。もしそれらを感じている人がいたら、それは中途半端なまやかしのやりがいである。人のあいだに生きる生物である以上、社会の要請に繋がらないやりがいはおすすめしない。個人的成長も、ほかの誰かと能力・収入・地位を比べることではない。人は、本当にやりたかったことを見つけ、それを一つずつ実現していくと幸せなのである」パワー動機でなく。

『ありのまま』探し

前野隆司さん。「戦うゲームを選べるようになった大学高学年の頃から、『勝てるゲーム』だけをするようにしたのだ。わたしは、負けず嫌いであるのみならず、目立ちたがりの面もあった。いわば、自意識過剰である。目立ちたがり屋なのも、自分と他人を強く比べていたからだと思う。もともとは、負けず嫌いなのに繊細でくよくよするタイプだったので、本能的に自衛策として、人と比べない独自の生き方を選んでいたのだと思う。会社員生活が向かないと思って大学に転職するのを選んだことも、いま思えば自分の『ありのまま』探しだ。いつも自分なりに、自分が一番個性的な幸せを感じられるほうを選んできた。もちろん、ただ楽なほうを選んだのではなく、ワクワクして挑戦できる方を選んだ。他人と比べない生き方をブラッシュアップしていたのだと思う」独自。

優先度『中』を捨てる

オリバー・バークマンさん。「パイロットは、『どうすれば、うまく人生の優先順位をつけられますか?』と尋ねた。バフェットはこういった。『人生でやりたいことのトップ25をリストアップし、それを最も重要なものから重要でないものへと順番に並べてみなさい。その内上位の5つに時間を使うといい』そこまでは、よくあるアドバイスだ。でも残り20項目について、バフェットは意外なことを言った。『残りの20項目は、捨てなさい』と。優先順位が中くらいのタスクは、邪魔になるだけだ。いつかやろうなどとは思わないで、ばっさり切り捨てたほうがいい。それらは人生のなかでさほど重要ではなく、それでいて、重要なことから目をそらすくらいには魅力的だからだ。とはいえ、今すぐ捨てる必要はない。難しいのは、やりたいことを断る決断だ」捨てる。

自分の取り分を確保する

オリバー・バークマンさん。「(お金と同じく)時間についても、まず自分の取り分を確保しないと、どんどん他のことに時間を使ってしまい、本当に大事なことができなくなる。絶対に余らないのだ。本当にやりたいことがあるのなら(創作活動でも、恋愛でも、社会運動でも)確実にそれをやり遂げる為の唯一の方法は、今すぐに、それを実行することだ。どんなに石が小さく見えても、どんなに他に大きな石があっても、そんなのは関係ない。今やらなければ、時間はないのだ。伝統的なタイムマネジメント術にも、同じようなアドバイスはある。「一日の最初の1時間はもっとも重要なプロジェクトに取り組む」「自分自身との『ミーティング』をスケジュールに入れて、他の予定が入らないようにカレンダーを埋めておく」などだ」まず自分の取り分を取っておく。

ビッグロックの法則の嘘

オリバー・バークマンさん。「『ビッグロックの法則』をご存じだろうか。最初に言い出したのはスティーブン・コヴィーだが、これが生産性オタクのあいだで大人気になり、現在に至るまでさまざまなバージョンでうんざりするほど語り継がれている。ただし、これはイカサマだ。そもそも教師は、瓶に入るだけの量の石しか持ち込んでいない。大きな石は何個入る、と前もって確認していたわけだ。でも時間管理の本当の問題は、大きな石があまりにも多すぎることにある。そもそも実生活では、大事なことのほとんどは瓶に入らない。前もって細工されたクイズとはわけが違うのだ。だから本当の問題は、大事なこととそうでないことを区別することではない。大きな石(大事なこと)が沢山ありすぎるときに、いったいどうするのか、ということだ」優先順位だ。

何を先延ばしにするか

オリバー・バークマンさん。「限られた時間ですべてをやろうとするのではなく、(そんなことは不可能だ)やらないことをいかに選ぶか。どうやって心安らかに物事をやらないか。結局のところ、僕たちは上手に先延ばしするスキルを学ぶべきなのだ。人生は先延ばしの連続だ。大事なのは先延ばしをなくすことではなく、何を先延ばしにするかを賢く選択することだ。本当にやりたいことができるように、その他をあえて放置する。何らかのタイムマネジメント術が役に立つかどうか知りたいなら、『やらないこと』を正しく選ぶのに役立つかどうかを見ればいい。でも、ほとんどのタイムマネジメント術は、その役に立たない。むしろ問題を悪化させる。やりたいことが全部できるという幻想を強化して、火に油を注ぐだけだ」可能性を狭めることで、自由になれるか。

便利が最善とは限らない

オリバー・バークマンさん。「便利であるとは、要するに手軽なことだ。でも手軽なことがつねに最善であるとは限らない。例えば、オンラインで誕生日カードをカスタマイズして発送できるサービスがある。自分の目で実物を見たり、自分の手でさわったりする場面は全くない。実際にお店に行って、カードを選び、メッセージを手書きして、ポストに投函することの代わりにはならない。大切なのは気持ちだ、と人はいうけれど、本当に意味のあるのはそれだけ手間をかけることだ。あえて不便なことをするから、そこに価値が生まれるのだ。便利さばかりを優先していると、自分が何をやりたいのかわからなくなる。ずっと家にいて、スマホで料理のデリバリーを注文するよりも、新しいレシピを自分で作ってみたほうが、豊かな時間を過ごせたかもしれない」手間。