2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

デジタルと百人一首 [百人一首の愉しみ]

CDが最初に出た頃、友人がそのランダム機能を使えば百人一首の読み上げが出来ると言っていた。その時はなるほどと思ったものだが、この一月は実際にそれを使ってカルタ取りをすることになった。ちゃんと、上の句と下の句の間を空けて読み上げてくれるCDが…

発想が純粋であるか

セコム最高顧問飯田亮さん。「一番重要なのは、その発想が純粋であるかどうか。例えば、あなたが新しい事業を起こしたいと思った時に、これで成功したら、ちょっと偉くなったような気分を味わえるんじゃないかとか、花火が打ち上がるな、みたいな感じが、も…

価値のある失敗

セコム最高顧問飯田亮さん。「でも実を言うと、失敗してもそう大したことはないんです。失敗したらやり直せばいい。そして、ああ、よかったな、これをやっておかないとまた同じことをやるなと。一遍失敗したやつは二度とやりませんよ。これは社会に合わない…

調査では意味がない

セコム最高顧問飯田亮さん。「警備会社から始めて、医療、損害保険と、よくまあ新しいことを次々にと言われるけれど、やっぱり実際に行為をしなきゃ駄目です。「考えています」という人は多いけれど、そういう人の100人のうち90人までは調べるだけで終…

変革は手足口(2)

城野宏さん。「人間が客観的に働きかけることのできる脳の指令は、手と足と口を動かすということだけである。この原理は十分に心得ておかねばならない。脳は概念を使って自分の経験を記憶し、取りまとめて再生できる。自分の希望も、概念のコンビネーション…

変革は手足口(1)

脳力開発の城野宏さん。「変革といってもたいしたことではない。自分のまわりの物質の状態を変えたり、人と人との関係を変えるだけの話である。机の置き場所が気に入らない、向こうの隅に置いたほうがよいという希望を持つなら、すぐ手と足を動かして机に働…

知識を智恵に変える

資生堂・福原義春さん続き。「トレンドもキーワードのひとつです。なぜかというと、トレンドもののなかからキーワードが出てくるわけです。トレンドものというと、トレンディなものが役に立つんじゃなくて、トレンドものであって次に僕が十年間執着するよう…

キーワード方式

資生堂・福原義春さん。「何となくアンテナにひっかかるんです。つまり僕のやり方というのは、キーワード方式です。これはちょっと古いでんすが、アナログですのキーワード方式ですから、僕がかかわっている、例えば、ニューマネジメントだとか、女性の社会…

以て大事を

平岩氏が東京電力の社長に選ばれた時、私淑している師、安岡正篤さんから一書が贈られたという。明の大儒だった王陽明の言葉である「冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑に耐え、激せず、躁(さわ)がず、競わず、随がわず、以て大事をなすべし」という文言で…

黄金の一時間

雑誌「選択」の編集長だった故飯塚昭男さん。「朝5時から9時ごろまでが、いわゆる”ゴールデン・タイム”だが、特に最初の一時間を最も大切にしている。朝早く起きて窓を開けてから、机の前に座る。朝刊を取り、チラシを別にし、それから自分でコーヒーを入…

利益をいかに使うか

ソニー出井さんの98年の話。「これからの時代、企業の価値というのは、どれだけよい商品を出してきたか、どれだけよいサービスを提供してきたか、ということだけでなく、利益をいかに使うかということで評価されるようになってきます。利益を出すこと以上…

天を相手にせよ

縄文アソシエイツ社長の古田英明さん。「スキルを磨くことはもちろん大切だが、私が見るのはむしろ、仕事を通じて世の中に何を成し遂げようとしているかという心の持ち方の部分である。若いころ『働くというのは傍(はた)を楽にするから働くというのだ。お…

成功とは

エ・ム・ズ代表の秋田稲美さん。「成功とは、自分らしく輝くこと。自分の力を何のために使って貢献していくのかという明確な『ビジョン』を描いて、実現することだ。どんな分野でも、成功している人は目的意識が高く、なぜ今この仕事をするのか、なぜ自分の…

ちゃんとした値段で

花王の常磐文克さんの97年のインタビューから。「合理化だ、コストダウンだといっても限界ですよ。それだけに付加価値のあるものを作っていかなくてはならない。価格をどうするといった議論をする頭と口があれば、付加価値の高いものを作ることを考えたほ…

2種類の競争

花王の常磐文克さんの97年のインタビューから。「僕は心底、競争相手がどう出るかといった発想はないです。競争には2種類あり、一つは相撲のように相手を倒した方が勝つもの。もう一つは音楽コンクールのように聴衆をいかに感動させるかの競争です。我々…

消費の空回り

昭和20年生まれの池澤夏樹さん続き。「ぼくが20代のころ、一所懸命に働けば何十年か先には暮らしが楽になると人は信じていた。それは案外早く実現したんだが、その後ですべてが軽くなった。重厚な目的意識はなにもない。革命もないし国家建設もない。ま…

時代の雰囲気

池澤夏樹さん。「では、振り返ってみて、これはどういう時代だったか。いちばん大事なのは、この60年間、日本は戦争をしなかったということだ。明治維新の後で、これほど長く続いた平和はなかった。日本の兵士は他国の軍人や民間人を殺さなかったし、その…

コミュニティー作り

ソニーの出井伸之さん。「ソニーの商品で一番強いのは、昔からリビングルームとパーソナリゼーション、つまりホームと個人です。こだわりは音と絵です。だから映画と音楽をやっている。そういう面でうちは、ツボはあまり外してないです。」「ネットワーク時…