2003-03-01から1ヶ月間の記事一覧

梁塵秘抄

「遊びをせんとやうまれけむ/戯れせんとや生まれけむ/遊ぶ子供の声聞けば/我が身さへこそゆるがるれ」トレーの中に、この言葉を貼っていた時期がある。仕事は仕事であり、道楽にできはしないが、本質の所で「遊び」をせんと生まれてきた、即ち一種の無償…

負け嫌い

山口瞳さんの言葉。「勝負事が嫌いな人がいる。こういう人をさっぱりとした気性の人、堅実な人、こせこせしない人、相手を負かすことを嫌う心の優しい人だと思ったら大間違いである。勝負ごとの嫌いな人は、ゲームが嫌いなのではなくて、負けることが嫌いな…

すれていないこと

相撲の大鵬さんの言葉「相撲の世界に強いあこがれを持って入って来る人もあるでしょう。しかし、意外とそういう人には、途中で挫折する人が少なくありません。どんな道でも同じだと思うのですが、入る時の動機が漠然としている人間のほうが、案外伸び、成功…

自分のペース

「かえってね、頭が良くて、何でも飛びついていける人はね、小賢しい仕事はどんどんできるわけだけどさ、ほんとうの独特のもの、自分だけのものっていうのが出てこないよね。ほかの人と比較して誰がどうしたから自分もどうのこうのというような態度というも…

教育とは

「私は、教育とは、生徒をヤルキニサセルことだと思っている。そのためなら、多少の乱暴は仕方のないことだし、いいことだと思っている」「賭け麻雀をやったから退校処分にしたのではなく、なぜ、この生徒は勉強する意志がないので、学校に来る意味がないか…

夢中になれるもの

孔子も「無感激に漫然と無駄に暮らすよりは、博奕(碁・将棋などといった賭け事)でもかまわぬ、それを夢中になってやっているほうがよろしい」といっているという。つまり、人間に一番悪いのは雑駁とか軽薄ということで、これほど生命力、創造力を害するも…

人に嫌われぬための5か条

安岡正篤さんのもの。「①初対面に無心で接すること。②批評癖を直し、悪口屋にならぬこと。③努めて、人の美点、良所を見ること。④世の中に隠れて案外良いことが行われているのに平生注意すること。⑤好悪を問わず、人の誠に尽くすこと。」だそうです。いかがで…

イラクの小さな橋を渡って 

ブッシュは強引に戦争を仕掛けようとしている。9.11のテロ以降発信されている池澤夏樹さんのメールマガジン「新世紀へようこそ」http://www.impala.jp/century/index.html をバックナンバーを含め、ぜひ読んで頂きたい。

仕事に打ち込む

「毎日の仕事に自分を打ち込んでおるかどうか。我々は案外精神が散乱しやすいもので、ものに打ち込むということは非常に難しいことです。東洋哲学でいうと、『止』という言葉があるでしょう。これはとどまるといいますけれども、ものに打ち込んで一つになる…

無関に遊ぶ

「人間というものは、とにかく意外に早く成長進歩が止まるものであります。言葉を換えて言うと、小成に安んじがちであります。(中略)人間は小成に安んじないように、意外に早く固まってしまわぬように、伸びが止まらぬように、いつまでも若く、いつまでも…

非本格派

個人的に、たとえば投手でいうと、右のオーバースローの本格派よりも、サイドスローやアンダースローといった方が好きである。昔、西武に左のサイドスローの永射投手というのがいて、ファンだった覚えがある(家内の親戚にあたるそうなのだが)。久々にNHKの…

NHKアーカイブス

仕事で埼玉県にあるNHKアーカイブスに行って来た。1000本から2000本の著作権をクリアした番組が「番組公開ライブラリー」で観られるようになっていた。最も人気のあるのは紅白歌合戦だという。子供の頃観た、「新八犬伝」などを観てなつかしく感じた…

ぼんぼん 

児童文学者の今江祥智さんの話を聞きに行った。小学校の頃、「山のむこうは青い海だった」という本が好きで、それ以来のファンだったので、ミーハーにサインをしてもらった。児童文学の世界で40年以上「走り続けて」きたエピソードは秀逸で、児童文学とい…

若いうちの大言

前田利家は老年になってからもよくこういったという。「若いうちは、何かことある時には大言を吐くがよい。必ずこの大言にそむくまいと思う心がある故、手柄も立てるのだ。二、三度手柄を立てると、大言など吐かなくなるものだ」よし、俺はこれから今勤めて…

徳性と才知

「人間の本質を『徳』と申します。徳に対するものに、才能や技能がある。人間の根幹は徳性であって、才知は枝葉である。東洋の哲学の中では、徳が才より大なるを「大人(たいじん)」「君子」型といい、才が徳より勝っている方を「小人(しょうじん)」型と…

失敗の原因は

「およそ物事というものは、用意周到な計画をたてていったら、失敗はほとんどないといっていいと思います。それが次々に失敗があるということは、やはりなすべきことをちゃんと考えていない、あるいは考えていても、実行していないということころに多く原因…

成し遂げるためには  

「私は、何事によらず、それを成し遂げるためのもっとも大切なことは、まずそのことを強く願うというか、心に期することだと思うのです。なんとしてもこれを成し遂げたい、成し遂げねばならないという強い思い、願いがあれば、事はもう半ばなったといっても…

飲み物と知的活動

知的活動になんといってもいいのはワインであるという。カントもゲーテもワインを好んだという。ハトマンさんという人が、長期にわたるワインの飲用は、脳の細胞に独特の栄養を与え、その活動を老齢に至るまで衰えさせないとのこと(ほんまかいな)。ワイン…

知的活動のための時間

渡辺昇一さんは「知的生活の方法」の中で、中断が知性の創造的活動にとっていかに致命的であるか、を書いている。「溶鉱炉」と同じで、頭のエンジンがかかるまでには1時間から2時間ウォーミングアップの時間がかかる。それを中断されるとまた火が入るまで…