2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

平凡な日々の積み重ね

曽野綾子さん。「平凡を嫌うということは、一種の思い上がりだろう、と私はよく思う。平凡な生活に時々あきあきするのは誰もが体験することだ。しかし私たちの生涯は、平凡な日々の積み重ねの結果なのである。私は外出の約束とか、病気の日以外は、一年中毎…

聴く能力は天より高し

玄侑宗久さん。「仏教では『聴く』ことの能力だけで六道を越えるんだと規定しています。六道とはつまり地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天ですけれど、更にその上がありまして、どんなに悪い癖があろうと、『聴く』ことに長けていれば、『声聴(しょうもん)…

幸福と希望は違う

玄田有史さん。「幸福と似ているようにみえるのが『希望』だ。希望も幸福と所詮は同じ気持ちで同じようなものと考える人もいる。しかし希望と幸福は、異なるものである。今、幸福を感じているとする。そんなとき人は必ず、『このままの状態が続いてほしい』…

幸福追求という戦略

玄田有史さん。「幸福追求という戦略は、新たな針路となるだろうか。会社に例えて考えてみる。売り上げも利益も好調が続き、給料もそれなりに払われている。けれども働いている社員には達成感や充実感が全くない。職場の雰囲気も悪い。そんな時、業績や報酬…

ともに幸せになる幸せ

林成之さん。「本能というのは、実際は3層になってるんです。1層目は細胞から出てくる『知る』『仲間になる』『生きる』という本能。2層目として、考えるときに筋が通っていないといやなので、『統一・一貫性』という本能が生まれます。3層目は、違いを…

誇りがエネルギーを作る

南部靖之さん。「社員のプライドをどう維持させるかが、経営者にとって非常に重要なことです。派遣の料金を下げない、下げたくない理由もこれです。一人一人の心にプレステージと誇りを常に持っていて貰いたい。これが会社のエネルギーを作り上げる。会社設…

顔につやを出す

斎藤一人さん。「私がお弟子さんたちに最初に教えたのは、『顔につや出しな』ってことなんだけど、成功している人は、みんなつやがいいに決まってるの。歌舞伎役者でも芸人でも、勢いがあると、みんなつやがいい。『つや出しな』は当然のことなんだよね。そ…

ブラックホールと鏡

鍋山徹さん。「マルの中はトンネル(空洞)あるいは透明な鏡です。この二つを使い分ければ、彼らはあなたの中に入ることはできません。【ブラックホール】とにかく相手の言葉をトンネルの中に通すように、聞き流すことです。「ふ〜ん…なるほど…それで…へー?……

人事を見ている

北城恪太郎さん。「改革の際、意識したことは3つあります。まず組織に危機感を植えつける。『現状維持では立ち行かない』と、一人一人の社員に認識させました。2つ目は新しい方向性を打ち出し、その実現への具体策を示す。私は会社をハード中心からソフト…

自己の重要感こそ

D・カーネギーさん。「欲求は、たいていは満たすことができるものだが、ひとつだけ例外がある。この欲求は、食物や睡眠の欲求同様になかなか根強く、しかも、めったに満たされることがないものなのだ。つまり、8番目の”自己の重要感”がそれで、フロイトの…

お金よりも評判のほうが

橘玲さん。「豊かな社会ではお金よりも評判のほうがずっと魅力的になる。お金は量が増えるに従って魅力がなくなっていく。それに対して評判は、一旦手にしたらもっと欲しくなる。それに貯金と違って、放っておくと時間と共に失われてしまう。お金よりもずっ…

どんな口ぐせを持っているか

齋藤一人さん。「出会う人とか、すれ違う人とかに、『この人にすべてのよきことが雪崩のごとく起きます』って言う。そうすると、いいことが起き始める。先に言葉に出して、それで、奇跡が起きる。人が成功するかしないかは、人相に現れる。その人相とは、考…

リーナスの法則

橘玲さん。「リーナス・トーバルズは、人生にとって意味のあることは3つあり、それは段階を追って進化していくという。第一段階は、生き延びること。人類はその長い歴史の大半を、メス(オス)を獲得して次世代に遺伝子を残すことに費やしてきた。第二段階…

ラクしようとしたとき失敗する

斎藤一人さん。「なまけると楽だと思ってる。楽ということはないんだよ。楽しいしかないんだよ。楽しようと思うと苦につながるんだよ。あれはラクと読んじゃダメで、たのしいという字なの。楽しまなきゃ。楽しむの反対は苦しむなんだよね。ラクしようとした…

時間と空間が関係なくなる

合気道の師範の話を伺っていると、ある境地に至ると、時間と空間が関係なくなるという。その合気道の練習後の飲み会で、ジャック・マイヨールの本を読んだ方がいて、潜水でも人間の限界とされていたところを越えて潜ると、時間と空間が関係ない世界になると…

自然に序列が生まれる

橘玲さん。「体の大きさなど様々な特徴から二頭の間で自然に序列が生まれ、一度階層が決まると、下位のチンパンジーは上位者にエサを譲るようになる。サルやヒトには、相手と自分の関係を測り、無意識のうちに支配したり従ったりする強力な力が働いている。…

ラベリング・テクニック

R.B.チャルディーニさん他。「『ジェダイの帰還』の中に、ルーク・スカイウォーカーがダース・ベーダーに向かって『僕には分かってる。父さんには善の心が残っているって。父さんの善の心を僕は感じるんだ』と叫ぶ場面があります。果たしてこのような単…

フット・イン・ザ・ドア

R.B.チャルディーニさん他。「実は、二週間前に、別の研究助手がほかの依頼をしに行っているのです。それは、『安全運転しよう』と書かれた小さくてあまり目立たない紙を窓に貼らせて欲しいというものでした。大変ささやかなお願いだったので、ほどんど…

社会的証明の落とし穴

R.B.チャルディーニさん他。「社会的証明の原理は、実は諸刃の剣なのです。病院では、予約をすっぽかす人がいかに多いか非難するポスターをよく待合室の壁に貼っていますが、減るどころか増える一方です。スローガンを考えた人たちは、ネガティブな社会…

バンドワゴン効果を

R.B.チャルディーニさん他。「私たち人間にとって、ある特定の環境に自分自身をぴったりと適合させてくれるルールに従うのが、一番無難な選択だからです。人の考えを自分が望む方向に誘導するには、誰かによい証言をしてもらうのが効果的だということを…

人はそんなに器用じゃなくていい

矢沢永吉さん。「去年一年間音楽活動を完璧に止めたんですよ。40くらいのときにマネージャーとかに言ってるわけ。おれはあけてもくれても、音楽しかないのか。音楽以外にもっとピカッと光るものがあるだろうって。でもね、この年になって止めたときに、だ…

スランプに望遠鏡

沖方了さん。「(スランプ克服の)二つ目が『ニンジン』だ。かつて、ピラミッド建設現場の隣には、必ず居酒屋ひしめく歓楽街が設置されたという。労働後のビールや娯楽といった『ご褒美』のことだけ考えて働くのである。三つめが『リフォーム』である。虫眼…

社会的証明の原理

R.B.チャルディーニさん他。「その変更というのが、『商品を注文するのは面倒かもしれない』とお客に思わせるものだったことです。一体彼女は、どのような方法で売り上げアップを達成したのでしょうか。実はスショットは、この手の番組では定番になって…

笑いの中で出せる自分ほど

玄侑宗久さん。「やはりみんな、現在すでに完全なんだと思いますよ。ある特定の価値観から見てじゃありません。天から見て、ですから納得しにくいと思いますけど。みんな本当は完全なのにその完全さが出てこない。試しにでいいですからそう思ってみてほしい…

言葉の通りになる

玄侑宗久さん。「例えば『ありがとう』って、別に思ってないのに、言ってみる。何度も何度もそう言ってみると、私たちの奥深くに潜んでいる合理性が、どこかから『感謝すべき事柄』を探してきますよ。『ごめんなさい』でも一緒ですけどね。例えば、理由もな…

進んで馬鹿になる

ジョージ・レナードさん。「マズローは、きわめて高度で非凡な能力を示した人々には子供のような特質があるのを発見した(彼はそれを、「第二の純真さ」と呼んだ)。柔道の創始者である嘉納治五郎は、高齢になり死が近づいてきた頃、生徒達を自分の周囲に集…

好機の到来を待つほかない

ジョージ・レナードさん。「マスタリーへと向かう成長曲線は、特徴的なリズムを持っている。初めての技能を学習する場合はいつでも、短期間の上達のスパートがあり、その直後はだいたい直前のプラトー(学習が伸び悩んでいる時期で、学習曲線が水平になって…

ゴムひも現象

斎藤一人さん。「ほかの人と逆論法なんだよ。幸せそうな天国言葉をいつも言ってると幸せが必ず追いついてくる。先に現実を作っちゃう。だから、やることが一歩先、一歩先。幸せになってから、幸せ言葉を使うんじゃない。幸せ言葉を使ってるうちに幸せになる…

ありえないことは起きない

斎藤一人さん。「二十代ぐらいのとき、みっちゃんが、うつでノイローゼになっちゃってるって。『治してくれませんか』ということだったんだよね。それで、一人さんの理論って、『通常、あり得ないことは、起きない』。『あり得ないことってなんなの』ってい…

あらゆる資源のうち人が

小島明さん「『マネジメントのほとんどが、あらゆる資源のうち人が最も活用されず、その潜在能力も開発されていない、人が資源だ、と言いつつも、人のマネジメントの従来のアプローチのほとんどが、人を資源としてではなく問題、雑事、費用(コスト)として扱…