2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

達成感を持てる組織

丹羽宇一郎さん。「我々としては、人の心と心をつなぐような、組織としての仕事の達成感や喜びを与えるような方向に持って行かなければいけない。そのための一番の基本はやはり幹部ですよ。我々からいうと部長クラスです。この人達が部下に夢を語って、そし…

共感覚を取り戻す  

オキモト シュウさんのコミック『神の雫』を読んでいると、ワインを飲んで、その味をビジュアルに絵画にたとえるというような場面が出てくる。赤ちゃん、特に新生児は視覚や聴覚、触覚などの各感覚野が未発達で、それぞれ個別に認識することができないため、…

経営の根本は合理主義

御手洗冨士夫さん。「アメリカの現地法人の社長を10年、日本でも社長になって10年になったが、コミュニケーションの広さや深さ、速さで仕事の成果が違うことをつくづく実感している。日本社会や日本人の成り立ちからくるコミュニケーションの良さ、長期雇用…

鞍馬天狗逝く  

中山素平さんが亡くなられた。享年99。財界の鞍馬天狗と呼ばれた方だが、晩年は設立された国際大学の経営に心を砕いておられた。5年前、いろいろな事情があり、中山素平さんが動かれて、3年で帰任するはずの沖縄に4年いることになったのだと聞いている…

合理性と非合理性

大前研一さん。「いかに高邁なビジョンを掲げる企業であっても、収益性が悪化してキャッシュフローが枯渇すれば倒産します。従って、経営者の責務とは、数字で裏付けられた経済合理性にかなった判断を下すことです。一方で、社員のモチベーションやロイヤル…

理想の社会へ投資する

日経新聞から。「個人投資家に人気の投資信託、『さわかみファンド』のファンドマネージャーである沢上龍さんは、アナリスト時代、有望銘柄を発掘するために勉強ノートをつけていた。こうなったらいいなと思う理想の社会を想像して、それに貢献しそうな会社…

人を動かす要因

金井寿宏さん。「なすべきことが未達成なら人は緊張するものだという心理は、K.レビンが研究しており、ツァイガルニーク効果として知られている。ハングリー精神については、A.H.マズローが欠乏動機という名の下に取り上げている。頑張る人にとって何…

気をつけてみる指標

伊藤元重さんが個人的に一番気をつけて見ている指標は長期金利なのだという。取り上げられるのは主に10年物の国債の利回りだが、これらはマーケットで例えば10年なら10年の固定の金利の取引が行われるときにどういう金利がつくかということである。これが住…

経済を見る3つの目

伊藤元重さんは先輩に経済を見るときには3つの目が必要だと教わったという。第1は鳥の目、すなわちマクロの目でもって大きく見る。経済というのはマクロで動いているので日本だけ、自分の業界だけ見たって駄目。石油はどうなっているのか、中国はこれから…

モニタリングの仕組み

大前研一さん。「市場や顧客の反応についても、メッセージが的確に伝わるよう、コミュニケーション・スキルを磨くことが必要です。その方法としては、メッセージがどのように受け止められているかをモニタリングする仕組みをつくると良いでしょう。マーガレ…

タックマンモデル

森時彦さんは著書『ザ・ファシリテーター』の中で、心理学者のタックマンが組織の進化として唱えたモデルとして、「組織は、形成(フォーミング)された後、すぐに機能(パフォーミング)しはじめるのではなく、その前に、ストーミング(混乱・対立)があり…

缶詰会議「シャレット」   

大前研一さんがディズニーの仕掛けを紹介している。「『シャレット』」という会議では参加者を缶詰にして、平均10〜12時間、侃々諤々、喧々囂々とやりあいます。場合によっては、これが二日間続くのです。アイズナーの持論は、『時間は長くかかるほどよい。…

イノベーションのカギ

インクアント社長のサイモン・ローリーさん。「はじめに環境とカルチャーを整備すること、二つ目はイノベーションはプロセスであると理解し、マネジメントとスタッフの双方がそこにルールがあると認識することである。ルールとは例えば、ばかげた質問という…

想像力と創造力

経営環境の変化する時代にあって、企業が成長を持続していくために何が重要かと問われて、キヤノンの御手洗さんは「変化に合わせて自社の強みを最大限に発揮していくための変身力だ。その鍵は二つの『そうぞう』力が握っている。最も大事なのは想像力。将来…

大物感を感じさせる服装

山口瞳さん。「それは、将来会社を背負って立つような男や、独立して自分の仕事をはじめる男は、十年も勤めると、服装においても、どこかに大物感を感じさせるようになるということである。流行とは無関係に、自分のスタイルを掴むようになるということであ…

プリミティブな倫理観

稲盛和夫さん。「京都セラミックを創業した頃、会社経営の知識も経験もないまま経営者になった私は、何を判断の基準にしたらよいのかわからず、ずいぶんと悩んでいました。考えて、考え抜いた末にたどり着いた結論は、自分でも気恥ずかしくなるくらいシンプ…

意志へ投資する

大前研一さん。「ソニーの盛田昭夫氏は好奇心の塊でした。常に情報のアンテナを立て、関心を持つとだれかれかまわず質問攻めにして、納得するまで相手を放しませんでした。同じく松下幸之助氏も実に質問の上手な経営者でした。難しい意思決定に直面したとき…

しつこく試行錯誤する

大前研一さん。「やみくもにただ歩き回っていては変化の本質を見極めることはできません。ジャングルへの一歩を踏み出す時、想定した仮説を軸足に、しつこく試行錯誤する姿勢、言い換えれば、たとえ失敗しても『必ず次は成功する』という、周囲を圧倒するほ…

正しいエンパワーメント

大前研一さんは、エンパワーメントについて、部下の権利、上司の義務と考えるのはどうかと指摘する。あくまで「権限が増えると顧客にどのような価値が提供できるようになるのか」といった観点から考えるべきだとし、こう述べている。「私が考える正解は、こ…