2002-06-01から1ヶ月間の記事一覧

書くことの効用

リー・アイアコッカは直接の部下には3ヶ月ごとに「今後90日間の君の目標は?計画は?優先企画は?希望は?実行方法は?」と尋ね、3ヶ月ごとに対面して前期の業績を振り返り、次期の目標を立てて紙に書かせたという。実行の第一歩は書くことであり、文書…

製品と組織

「ある製品が伸びにくくなった時には、その組織をなるべく統合して幅広い仕事ができるようにしてやる。伸び始めたばかりの新しい分野については、規模がまだ小さくても、先が見込まれる場合は目立つように組織化して部をつくってやるのです。そうするとはじ…

知的生産の技術 

梅棹忠夫先生にご挨拶に伺う機会があり、ミーハーにも「知的生産の技術」にサインをお願いした。奇しくも82歳の誕生日を迎えられて、失明はされておられるもののお話や記憶力はしっかりとしておられた。本を読んで以来、知識を組み合わせての机上の空論は…

アイデアの作り方

ジェームス・W・ヤングさんの「アイデアの作り方」という本があって、なかなか本質をついていると思った。簡単にいうと、がっと考えて、ちょっと寝かすというのがコツなのだそうだ。

蘊蓄蓄積法

生きた知識の集積のためにはどうも「書き写す」こととそのネタを「固有名詞つきで繰り返し話す」ことが大事らしい。(まあこれは単に蘊蓄をたれるにすぎないのかもしれないのだが)。ゆえに私はパソコンに打ち込むのではなく、カードにえっちらおっちら書い…

ないものねだり

ソニーの出井さんの「ONとOFF」を読んだ。賛否両論あろうし、日経ビジネスではさらば出井神話という特集があったりするのだが、単純に「いいなあ」とおもってしまう。危機感をもってビジョンが描けてプレゼンテーションができて社員とコミュニケートしてメッ…

三本柱

サラリーマンとしてうまく人生を生きていくには、①仕事、②家庭、③趣味の三本柱がいる、といったのは城山三郎さんで、至言ではないかと思ったりする。仕事一本では弱いし、家庭というのと個人の趣味というのもまた別なのですね。個人的には、喫茶店で時間を作…

ケアすべき人

ある組織なり、グループなりを運営するとき、必ずしも自分がその責任者・トップでないにしても、うまく「回そう」とすれば、ケアすべき人がいる。その人は必ずしも仕事の上ではキーパーソンではない。へそのような位置で、その人をケアすることで全体が回る…

企業の中の美的なもの

「企業というのはリズミカルであり、美的なものでなければならないと思っている。というのは、みんなの心に訴えるものは新しい詩であり、音楽であり、芸術的なものである。企業の中にそれがなければ人は無味乾燥になってしまう。だからリズミカルなもの、あ…

夏の背広

「基本的に夏でも涼しいイギリスだからこそ栄えたファッションをこのじめじめした日本で窮屈そうに身につけている男性を見ると皆さんお辛いだろうなと思います」、とキャスター時代の小池ゆり子さんものたまっているように、夏に背広で外を歩くのは辛い。沖…

新事業と酒宴

岩崎弥太郎は「およそ事業をするには、まず人に与えることが必要である。それは、必ずより大きな利益をもたらすからである」といい、常に政府高官をまねいて豪華な酒宴を開いたという。いまや状況はそれを許さないし、賄賂は論外であろうが、人に与えてその…

閃きと論理

「優れた医師の条件は芸術家の閃きと科学者の論理性を兼備していることにあるといわれるが、これはどの分野の優れた人物にも適用される条件なのであろう」と深田祐介氏が書いている。論理(ロジック)の力は鍛えられると経験的に思うが、閃き、すなわち「直…