2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧
池谷裕二さん。「(前日の夜に仕事の準備をすることの効用は)眠る前に次の日の仕事をリストアップしておくことで、寝ている間に情報が整理、固定されると考えていい。浅い眠り(レム睡眠)のときに、脳が無意識のうちにリプレーし、深い眠りのときに情報と…
池谷裕二さん。「人間って意外と単純だから、自分が仕事を追いかけている、どんどん片づけていると思い込めれば、仕事もはかどるんですよ。脳のワーキング・メモリーは7つぐらいなので、やるべきことが8つ以上あると、脳が全部を覚えられずに、『ものすご…
養老猛司さん。「私は、一つのヒントになるのは、『人生には意味がある』という考え方だと思っています。アウシュビッツの強制収容所に収容されていた経験を持つV.E.フランクルという心理学者がいます。彼は、一貫して『人生の意味』について論じていました…
養老猛司さん。「意識魂が健全に育てば育つほど、その人は好んで困難な、または新しい状況に身を置こうとします。意識魂が発達していない魂は、どんなに頭がよく、どんなに道徳感覚に優れていても、あえて自分で困難な所に身を置こうとする要求は出てきませ…
養老猛司さん。「私たちの自我は、そういうこころの狭くて浅いところに閉じこめられているとしても、周囲の何かによって規定されたり、強制されたりすることを好まず、自分の内面の中から自分の行動への衝撃を取り出そうと願っています。自分に理解できない…
養老猛司さん。「無意識というのは日常存在しているものです。我々は、毎日寝ています。寝ている間は誰もが無意識に近い状態です。夢を見ているといっても、覚醒している時とまったく異なる、低下した意識です。人間、三分の一は寝ている。だから、己の最低…
池澤夏樹さん。「日本に来ると何もかもが便利で、効率的で、信頼できる。短い時間にたくさんの仕事がこなせる。しかし、その効率のよさは何につながっているのか、そこのところがよくわからない。仕事をさっさと片付けて後は遊ぶという風でもないし。コンピ…
小林栄三さん。「経営者は常に決断を迫られ、そのスピードも問われます。そのためには、その案件のリスクや将来性、問題点等を十分に検討し把握しなければなりません。リスクが小さくない案件の場合、私は担当者の顔を見て決断します。どんな顔つきで、その…
養老孟司さん。「身体と共同体と同様、戦後私たちが排除し、考えなくなってきたのが、『無意識』の問題です。無意識を意識しろ、というのも矛盾した物言いですが、要は無意識が存在していること、そしてそれが重要な存在であることを自覚しなかった、という…
東理夫さん。「開けたてのバーで、上手に作られたよく冷えたマティーニを味わう時の喜びは、何度書いても書き足りないぐらいだ。夕刻のマティーニがなかったら、ぼくの人生は半分ないも同じだ。ところが開けたてのバーで飲むと言うことは、即ち夕食前の空腹…
家族で夏休み、沖縄に”帰省”してきた。ウチナーンチュではないのに、帰省と書くと沖縄の人に叱られそうだけれども、子どもたち二人は沖縄育ちで、毎年一回の沖縄旅行をなにより楽しみにしている。親戚のようなつきあいをさせていただいている地元のTさん家…
子供の頃、家族でのトランプの記憶はポーカーが主である。マッチ棒を賭けて、こたつで、というような思い出がある。学生のゼミ旅行や、まだ存在していた会社の課内旅行では大富豪(地方によっては大貧民)。ナポレオンやセブンブリッジのほうがゲームとして…
横浜に住んでいた時には、横浜の中華街に、今も含めて大阪に住んでいる時には、神戸の中華街に、それぞれ足は運んでいるのだが、精通している、というわけではない。むしろ、心理的な距離でいうと、ニューヨークのチャイナタウンの方が、米の買い出しも含め…
ほら、ゲームセンターとかにいくとあるでしょう。卓球台みたいなのに穴が空いていて、コインを入れるとそこから空気が出るやつが。プラスチックの円盤を打ち合って、ゴールに入れば得点になる、あれ。大学時代の一時期、その頃週に何日かは行動を共にしてい…
小学校の5年生と6年生の時、「楽焼クラブ」に入っていた。何故同じクラブに入ったのか、今となっては覚えていない。そのせいかどうか分からぬが、茶碗など、知識はないが見るのは好きで、東京にいた頃は、五島美術館の茶道具取合わせ展などを年末になると…
養老孟司さん。「私達の社会は、自我が非常に限定された範囲内でしか生かされていません。ですから、夜、眠れずにあれこれ考えているとき、自分の内面世界を探求してみようと思ったとしても、内面世界はそう簡単に見えてはきません。また、眠ってしまった瞬…
先崎学さん。「実際、島さんは、A級順位戦において、幾多の降級の危機を凌いで来た。毎年毎年、お見事、と快哉を叫びたくなるように凌いで来た。島さん自身、雑誌の連載でこう書いているのを読んだ記憶がある。『A級は特別な人の集まりである。その人達の中…
河合隼雄さん。「ジャック・マイヨールという、海に100メートルも潜る人に、『どうして潜るんですか?』と言ったら、『自分がイルカになる』と言う。ラインホルト・メスナーという、世界の8000メートル級の山に全部、酸素ボンベなしに登った人に訊き…
ルピシア便りから。「朝の気分をすっきりさせてくれるのが、『目覚めの1杯』のお茶。昔から『朝茶は七里帰っても飲め』と言われます。お湯を沸かし、きちんと茶器を温め、丁寧にお茶をいれる。10分ほどのひと手間ですが、それだけで不思議と豊かな気持ち…
河合隼雄さん。「村上春樹さんが小説のメリットについて、『その対応性の遅さと、情報量の少なさと、手工業的しんどさ』をあげておられるところ、大変うれしく思いました。これこそ私のしている心理療法のメリットそのものと思うからです。そして、私が自分…
木村宏さん。「また『情報の価値』にも敏感になるべきだ。意思決定に何ら影響を与えないような情報は価値が低い。そんな情報をシェアするために、わざわざ時間を使って集まり、重要な意思決定のタイミングを遅らせることは罪だ。情報はある一定の量を超える…