2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

仕事徹底と定時退社の両立

吉越浩一郎さん。「私は、仕事は充実した私生活を送る糧を得るためのゲームであり、会社員は残業をせずに帰宅すべきだと説いてきた。これは仕事を途中で放り出すのとは違う。ゲームには勝たねばならないし、勝つためには、どんな仕事も徹底的にやり抜くべき…

その事業に対するおもい

柳井正さん。「私は事業は『その事業に対するおもい』みたいなことが、一番大事なことなのではないかと思います。当時、カジュアルウェアといえば、若い人のチャラチャラした安い服というイメージがあったと思うのですが、私は、それは違うのではないかと思…

消費系と投資系

享受系と創造系の一方で、「消費系」と「投資系」があって、テレビや映画などの映像を見るなどは概して消費系かと思うけれども、一方で、映画を毎日一本見ていると、栄養になってくるような気がする。案外、良質の映画なら漢方薬のような長期投資系になるの…

享受系と創造系

自分で好きに使える時間(いわゆるDisposable Time)の使い方は、もちろん寝る、休む、ぼーっとする、などもあるし、アウトドアもあるれど、インドアで活動をするとすれば、「享受系」と「創造系」に分類出来るのではないか。享受系の代表はテレビやDVDの…

他が真似できないレベルまで

長谷川和廣さん。「企業の立て直しのときに躍起になることは、ライバル会社との差別化です。商品開発をする場合は、その商品に平均点は求めません。むしろ欠点もあるが、何か決定的に差別化できている商品を開発するように命じます。市場で生き残るのは、必…

めんどくさい需要

鹿島茂さん。「今、我々の社会は『めんどくさい』ことを嫌う人々がいないと経済が成り立たない状況になりつつあります。これは何を意味するかというと、子供のままでいたい人々、成熟したくない人々がどんどん増えているということなんですね。なぜなら、『…

贅沢には限度がある

鹿島茂さん。「1975年から83年くらいにかけて、それまでの成長と時代の変化で、日本の消費者の『贅沢』への願望がほぼ満たされた。そこで日本企業は『贅沢の提供』から『めんどうくさいこと』の代行業へシフトします。普通の人間なら、まあ5億円あれ…

仕事によって三つの視点を

松尾貴史さん。「仕事によって最適な視点を定めて臨むようにしています。何かというと、芸術家、職人、学生という三つの視点。『こういう仕事がしたかったんだ』というありがたい仕事には、芸術家の視点で臨みます。自分がやりたいことをやらせていただける…

40代をしのぎ切って

佐々木常夫さん。「20代や30代はマイペースで働いてもいいし、頑張ればそれなりの結果もついてこよう。しかし最も大事な40代にむちゃな働き方やマイペースな仕事の仕方をしてはならない。40代の人間は賢く周りを見なくてはならない。慎重に行動しなくてはな…

逆転世界の宝石

穂村弘さん。「日常の会話の中に不意に投げ込まれた『桃色の虫』は、まさに、『不用』『役に立たない』『なくても困らない』の塊であり、だからこそ、逆転世界の宝石なのだ。私はレイモンド・チャンドラーの作品を読み漁った。どの物語も一見『生き延びる』…

黄金の時

穂村弘さん。「選手のプレイ自体が生み出す『驚異』が信じられず、外部の物語による『共感』を付与しないと視聴者は感動できないと思っているのだ。その観点から『スラムダンク』は凄いと思う。残り時間0秒で信じられないような逆転シュートが入った瞬間、…

ある時期死にもの狂いで

佐々木常夫さん。「人はある時期、死にもの狂いで働かなくてはならぬことがある。私はワークライフバランスを重視し、それが個人と社会を成長させる原動力であることを信じている。しかしその道のプロになるため、あるいはその事業を再生するため、がむしゃ…

肯定的な形容詞を使わない

楠木建さん。「誰かにきちんと嫌われるためには、あからさまに肯定的な形容詞をなるべく使わずにコンセプトを表現することが大切でしょう。顧客価値を定義するというと、どうしても『最高の品質』とか、『顧客満足の追求』とか、それ自体で肯定的な意味合い…

誰に嫌われるか

楠木建さん。「コンセプトは、顧客の喜ぶ姿が映画のシーンのようにヴィヴィッドに浮かび上がってくるような言葉でなくてはなりません。そのためには、そもそも誰を喜ばせるか、価値を提供するターゲットをはっきりさせる必要があります。しかし、ストーリー…

競争相手とどう違うのか

楠木建さん。「サウスウエストの戦略ストーリーにしても、独自のコンセプトから語り起こされたものです。『空飛ぶバス』、これがサウスウエストのコンセプトであり、すべての起点でした。要するに、サウスウエストは客観的には航空会社ですが、本当のところ…

同じ人に何回も言う

内藤由治さん。「時間はかかっても、やはり1対1のコミュニケーションに勝るものはないと悟りました。故・盛田昭夫さんが素晴らしかったのは、一つの業務を遂行しようする時、同じ人に何回も言う。周囲の人にも話す。それはポッカの谷田さんも全く同じ。性…

メンターからの励ましが

原田隆史さん。「実はどれだけ完璧な準備をしても、自分自身でリーチできるのは成功の97パーセントまでなのです。いくら上手に成功できる人でも、人からの援助、人からの励ましを貰わなければ、残りの3パーセントの壁を突破することはできません。自分を…

イメージを言葉にして口に出す

原田隆史さん。「用意しておかなければならないのが、成功のための目標設定と心づくりのすべてを一言で表す『イメージ言語』と呼ばれるものです。その言葉を口にしたら全体のイメージがわくような言葉をつくっておくのです。重要なのは、『イメージ言語』に…

心・技・体・生活・その他

原田隆史さん。「世の中で一流と呼ばれる人、つまり『成功のプロ』はトータルで見たときに、自分のゾーンの上限付近で常に力を発揮できる人なのです。実は3割バッターと2割5分バッターの差はわずかなものです。20打席につき一本多くヒットを打ったかど…

風流の追求

島田雅彦さん。「年齢的にはまだ働き盛りなのだが、風流の追求もおろそかにはできない。成熟の度合いは仕事の熟達ぶりだけでなく、風流の極め方にも表れる。そう思い直すようになったということは、無意識のうちに私も東洋の理想に目覚めたのかもしれない。…

テクノロジーと退化

島田雅彦さん。「手っ取り早く、わかりやすく、扱いやすいもの……それはみな退屈だ。CG映像の薄さ、パワーポインターのプレゼンテーションの味気なさ、シンセサイザーの陰影のない音に飽きた頃、おのずと私は60年代の映画や文豪の講演テープや蓄音機の音に…

プラス20パーセントの法則

原田隆史さん。「目標は、高すぎても低すぎても、やる気につながりません。しかし、目標設定をはじめたばかりの人は、ゾーンのどのあたりに『今回の目標』を定めたらいいか悩むはずです。その理由は、目標設定の経験が不足しているからです。20年間3万人…

目標設定の失敗例

原田隆史さん。「(1)ルーティーンが目標になってはいけません。毎日腹筋百回というのは、行動目標に過ぎません。その先に何が得られるのか。『体重を一キロ減らす』などを書いて下さい。(2)単位が揃っていなくてはダメです。最高が優勝、絶対達成がベ…

2週間先の目標設定から

原田隆史さん。「10年先は無理でも、1ヶ月先の目標を立てるぐらいならできそうだ、と思う人もいるかもしれません。しかし目標設定の初心者が未来の自分の姿を間違いなくイメージできるのは、せいぜい2週間先の目標までです。このことは私の20年間3万人へ…

全力でないものはマイナス

仕事に取り組むとする。そんなに気が向く仕事ではない。自分でなくてもできる内容だ。そういうとき、全力でとりくまず、どちらかというと後ろ向きな気持ちで取り組んで、要求されていたことは片づける。それを、今まではなにせ仕事をやっているのだから、プ…

ユニークなコンセプト

三木谷浩史さん。「ウェブ上に商品を出して売ることがEコマースではない。インターネットは自動販売機ではない。もうあまり買いたいものがない豊かな時代の顧客に、エンターテインメントとしてのショッピングの楽しさを提供することが重要で、出店者には、…

われわれのビジネスの本質は

楠木建さん。「『Eコマースは自動販売機』という安直なコンセプトをごく初期の段階から否定し、ユニークなコンセプトで独自の戦略ストーリーを構想した数少ない企業の一つがアマゾンです。創業経営者のジェフ・ベソスさんは創業当初から『ビジネスが他社と…

違いをつくって繋げる

楠木建さん。「改めて戦略の本質を押さえておきましょう。『違いをつくって、つなげる』一言でいうと、これが戦略の本質です。競合他社との『違い』をつくる。これが戦略の第1の本質です。戦略の第2の本質は、『つながり』です。個別の違い(ポジショニン…

自分の仕事像を自分で決める

猪股浩行さん。「私は『仕事を楽しくするのもつまらなくするのも自分』だと思っています。周りの人を気にしすぎていると、自分もつまらなくなる。そして『人が思うことは変えられないが、自分が思うことは変えられる』のです。異業種交流会で名刺交換などを…

ペンギンハイウェイ

今年に入って読んだ本からお勧めを。遅ればせながら村上春樹さん『1Q84』。池澤夏樹さんの沖縄を舞台にした『カデナ』。池澤さんの書評から読んだヴァージニア・ウルフの『灯台へ』と『ダロウェイ夫人』(映画『めぐりあう時間達』もお勧めです)が良かっ…