2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

悟りを楽しみつつ生きる

ひろちさやさん。「そもそも私たちが何のために仏教を学ぶかといえば、仏らしく生きるためです。その意味では、悟りを楽しみつつ人生を生きる。それがわれわれの仏教を学ぶ目的です。ですから、坐禅が、禅堂に坐ることだけをいうのであれば、道元はそんなも…

周囲への宣言が力になる

伊藤嘉明さん。「『このDVDを100万枚売って見せます』。自分がやると決めたことは、周囲に宣言する。これが私の基本姿勢だ。言葉には力がある。いわゆる言霊だ。言葉を口にすれば、言った以上、何としてでもやり遂げなければならない責務が生じる。こ…

天が悪いようにしない

村上和雄さん。「『一生懸命やれば、天が悪いようにはしないだろう』という安心感に近い気持ちがありました。私は、自分がしたことの結果については、『天に任せる』という思いが強い人間で、懸命に努める人間を神が粗末に扱うことはないだろうという確信が…

瞑想で目標に引き戻す

ケリー・マクゴニガルさん。「呼吸に意識を集中するのは、簡単ながらじつに効果的な瞑想のテクニックであり、脳を鍛え、意志力を強化するのに役立ちます。まずは、1日5分から始めてください。それが習慣化したら、こんどは1日10分から15分やってみて…

そんな社長は誰でもできる

佐山展生さん。「たとえば中期計画を立てて、1年目に達成したとします。柳井正さんや孫正義さんのようなオーナー社長であれば、目標をさらにぐっと上へ上げようとする。『ええっ?』と思うくらいにね。ところが、いわゆる大企業のなかには、目標を上げると…

まわり・自然・ひとり

金子由紀子さん。「(1)『まわりとつながる』つながる、というよりむしろ、『頼る』といってもいいかもしれません。人にもっと頼ろうよ。そして、頼られることを厭わないようにしようよ、と。時間はまわりと分かち合うことでしかその存在が確認できないん…

上機嫌は最上の衣装

相原孝夫さん。「イギリスの作家サッカレーは、『上機嫌は人が着ることができる最上の衣装である』と言っている。アランも『私は義務の第一位に上機嫌をもってくるに違いない』、『不機嫌というものは、結果でもあるが、それに劣らず原因でもある』と述べて…

整頓するとは

浅井司さん。「整頓するとは、『必要なもの』を『必要なとき』に、『必要なだけ』取りだせるようにすること。『必要』といいますが、『何が』必要なのか、『いつ』必要なのか、『どのくらい』必要なのか、がわかっているかどうか。それらを定めていけるかど…

プレゼンスは頭の中から

粟津恭一郎さん。「今年社長に就任されたAさんには、就任前にこのような質問をしました。(1)初対面の人にはどのような社長だという印象を持ってもらいたいですか? (2)社員にはどのような社長だと思われたいですか? (3)何を変えるとそう見られますか?(4)こ…

法隆寺釈迦三尊像

橋本麻里さん。「新興の弱小国ニッポンが、東アジアの果てで侮られず、侵略もされずに生き延びていくための現実的、政治的な決断として、聖徳太子を中心とする朝廷は、大陸や半島諸国で信仰される『世界宗教』を受け入れることを選んだ。しかし紀元前5世紀…

忘己利他慈悲極

瀬戸内寂聴さん。「大乗仏教では、自分のことより他人の幸福を先に祈り、他人の幸せのため手を貸すことが根本の思想であり、第一の義務だと教えている。仏教でいう最高の至福の状態は、涅槃といわれている。その状態を向こう岸、彼岸に渡ると例えられている…

やる・やらない・望む

ケリー・マクゴニガルさん。「たいていの人にとって、意志力が試される典型的なケースは、誘惑に打ち勝つことでしょう。そんな場面で問われるのは、『やらない力』です。しかし、意志力はノーというだけがすべてではありません。明日こそ(いや、いつかきっ…

大きな愚か者であれ

村上和雄さん。「そんな鈍く、遅く、重い生き方をしながら、自分の中の『愚』をひそかにしっかりと守ること。その深く大きな愚かを一生涯かけて貫くこと。神が望んでいるのはそういう生き方ではないでしょうか。かしこく小さくまとまるよりも、大きな愚か者…

孤独の価値

森博嗣さん。「創作、研究、無駄な行為、というものが、孤独を受け入れる、あるいは孤独を愛するための手法だと紹介したが、これらに共通するものは何だろうか。創作も研究も、今すぐ食べることには無縁である。つまり、生きること、生活からはほど遠い。い…

つながりとしての労働

相原孝夫さん。「ダニエル・ベルの言葉を借りれば、工業化以前の社会では人間は自然を相手に働き、工業化社会では機械を相手に働いたのに対して、ポスト工業化社会では人間は人間を相手に働くことになる。仕事が立て込んでくると、仕事以外のことが見えなく…

5つの徳

植西聰さん。「孔子は、人として認められるために必要となる『五つの徳』があると説いています。『温』いつも温厚であるように心がけていること。これによって、怒りや不機嫌といった感情に自分自身が振り回されずに済みます。『良』善良な人間になるよう努…

栄光は振り返らない

山下泰裕さん。「過去の栄光だけで生きるような生き方だけはしたくない。過去を振り返ることが好きじゃないんです。人間は死ぬまで勉強、死ぬまで成長できるはず。スポーツは若い時に結果が出るけれど、その財産で食おうという人生はきわめて寂しいと思うん…

仏界のヒエラルキー

橋本麻里さん。「ものすごく簡単に仏界のヒエラルキーを説明しておこう。その最も重要な基準となるのは『悟りを開いたかどうか』である。そりゃそう。釈迦を含めて悟りを開き、真理に達した存在は最上位の『如来』に属する。2番目の階級は将来悟りを開くこと…

カフェ男で勝ち組

湯山玲子さん。「出世カネ女の三点ストライクをあえて狙わない生き方を志すガーター派は、もともとアートや文学といった文化系領域に多く生息していた。中でも、小説家は、世の中のメインストリームの生き方や考え方に対し、『そうじゃなくても、人間オッケ…

袈裟の語源

橋本麻里さん。「本来の袈裟は、インドの仏教修行者がほかの修行者と自らを区別するために定めた『制服』から始まった。釈尊が遊行中に目にした水田のような衣を作るよう指示したことから、方形の布片をつなぎ合わせ、1枚の大きな布地に仕立てたものをまと…

モノの放置がないか

浅井司さん。「現場に入るとき、最初に注目することがあります。それは、『モノの放置がされていないか』です。モノの放置とは、そもそもどういうことでしょうか。それは、身の回りにあるモノへの意識が欠如しているということ。『いるもの』と『いらないの…

ダラダラ脱出の儀式

金子由紀子さん。「どうしてもダラダラから逃げられないときは、次を試してみましょう。(1)ダラダラ決別のテーマソングを決めておき、大音量でかける。または自分で歌う。(2)勢いをつけて立ち、めちゃめちゃに体を動かし、『よしっ!』『いくぞ!』な…

観世音菩薩

橋本麻里さん。「やがて如来となることを約束された『菩薩』の中でも、観音は読んで字のごとく『音を観じる』、つまり聴覚=音速より速い、視覚=光速で衆生の救いを求める声をキャッチする、慈悲深い仏とされている。さらに性格も一人一人異なる人間に『合…

この世は私のためにある

金子由紀子さん。「山本リンダさんの『狙いうち』の歌詞には『この世は私のためにある♪』というフレーズがあります。それとは別に、吉本新喜劇の池乃めだかさんの往年のギャグに、『今日はこのくらいにしといたるわ』というのがありました。この二つのフレー…

政治と文化の関わり

橋本麻里さん。「今様、つまり当時の卑俗な『ポップミュージック』に喉を潰すほど入れあげ、その歌集である『梁塵秘抄』を編集した型破りな祖父、後白河の強い影響を受けて育った後鳥羽は、政治と文化の関わりについて非常に意識的だった。勅命によって編纂…

孤独な人は幸福になれない

植西聰さん。「ロシアの諺に、『天国でさえ、一人で生きるのは耐えがたいだろう』というものがあります。お金があれば幸福になれるというわけではないのです。地位が高ければ、それだけ幸せになれる、ということではないのです。大切なことは、良き仲間、良…

十悪業を排する

武沢信行さん。「貪瞋癡の「三毒」に七つのものが加わると「十悪業」というものになる。1.「貪」(とん、むさぼりのこころ) 2.「瞋」(じん、怒りのこころ)3.「癡」(ち、道理をわきまえない愚かさとグチのこころ) 4.「邪淫」(肉欲だけで異性と…

無知ゆえの幸せ

例えば珈琲の味が完璧に判別できるようになったとして、これまで喫茶店で普通に出されるものを「うまい」と飲んでいたものが「これはうまくない」と思うようになると、実は幸せからは遠ざかるのではないか。これはワインでも、料理でも、音楽でも、何でも一…

ドリップの基本抽出法

田口護さん。「焙煎から日が経過した豆は、高温で抽出する必要がある。日が経過した豆は湯を抱え込む保持力が弱まっているため、高めの湯温(87〜88℃)でなければ味も香りも出ず、湯の味が勝ったような珈琲になる。焙煎直後の豆は炭酸ガスを多く含むため…

やれることは3つ

渡辺捷昭さん。「やれることは3つしかありません。自分でやるか、自分の力だけでは足りないから誰かと協力して一緒にやるか、とても自分ではできないから誰かに任せるかです。いまの自分に何ができるのか、社内や社外のメンバーシップをどう活用するのか、…