2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

マーケティングの法則①

星野朝子さん講演から。マーケティングの法則その1は、「一番手の法則」。「マーケティングの基本的な課題は、自社製品が他社製品に勝っている顧客に納得させること」というのは間違いで、「マーケティングの基本的な課題は、一番になれる分野を創造するこ…

認知不協和の理論

星野朝子さんは、「マーケティングにおいて最も無駄な行為は、人の知覚(心)を変えようとすること」だという。フェスティンガーという人が発表した「認知不協和の理論」というのがあって、例えば習慣的な喫煙者が、煙草を吸えばガンになるという医者の記事…

勝つためのリサーチ

星野朝子さん。リサーチには、市場実態把握型の「負けないためのリサーチ」、戦略仮説検証型の「勝つ道をさがすためのリサーチ」、そしてアイデア発想型の「勝つためのリサーチ」がある、と言う。「本来、ちゃんと練りこまれた戦略仮説があって、ちゃんとし…

良いリサーチとは

日産自動車の市場情報室長の星野朝子さんの講演を聞いてきた。リサーチとは、知りたいことを消費者に聞くことではない。「知りたいこと」を知るためにリサーチを行うと、既に知っていること、多くの競合が既に知っていることしか分らず、良い企画に繋がらな…

夢に日付を

ワタミフードサービス社長の渡辺美樹さんの座右の銘は「夢に日付を」だという。常に「いつ何をする」と書いたカードを胸ポケットに入れ、達成しようと努めてきたという。「夢」を明確にイメージできれば今何をすべきかが分かり、可能性が無限に引き出される…

チャレンジ中毒

日経ビジネスの記事から。楽天の三木谷浩史社長は「チャレンジ中毒」にかかっていることを本人が認めているという。「流通総額を年間1兆円にする。」「経常利益100億円」など、一見無謀とも思える目標を掲げる。しかし、「この人についていけば、目標を…

経営は魂

古田英明さん。「社長をたくさん輩出している企業というのもありますけど、それも本物かなという気がします。経営の『技術者』はたくさん輩出していたとしても、経営は魂ですからね。魂のある経営者となるとそうはいません。(中略)社長をやったことのない…

逆三角形の底

縄文アソシエイツ社長の古田英明さん。「やはり人の上に立つリーダーは、自分のためではなくて人のためにというのが、あるべき姿です。三角形の頂点に立つことができる経営技術者とか経営技能者はだいぶ増えてきていると思います。でも西郷隆盛の教えをまと…

恨みを持って転職するな

ヘッドハンティング会社・縄文アソシエイツ社長の古田英明さん。「転職は『俺はもうここでは人間的に成長できない』という時に踏み出すもの。(中略)恨みを持って転職するというのはどうもいい感じはしませんよね。次の職場に移る時のスタンスとして、まず…

石の来歴

大阪の観光コンベンション協会の方から伺ったのだが、大阪城の石垣の石は全国から集められていて、一つ一つになになに藩という刻印のようなのがあるらしい。どの土地からの石がどういう場所に使われているか、それだけで1日楽しめる材料となるらしい。話の…

ゆっくり育てる

「中城(なかぐすく)地域における産業活性化構想策定調査検討委員会」の委員ということで沖縄に行ってきた。中城地域というのは、中城村と北中城村をいうのだが、世界遺産指定の「中城城址」が有名な程度で、あまり観光客は来ないし、名物の産品もないとさ…

電車男

2ちゃんねるから生まれた物語ということと、女性に縁のなかったオタク男が電車の中で酔漢から女性を助けたことをきっかけに、掲示板で服装だのレストランだのいろいろとみんなの助けを得ながら成長し恋を成就させていくというプロットとに惹かれて読んでみ…

たとえば星を 

大阪の万博記念公園で天体観望会「星と遊ぼう」に家族で参加した。大阪では夜は明るくて星など観られないと思っていたが、まずまずの星の出。手作りの4倍の望遠鏡を作った後、主催者の用意してくれた大きな望遠鏡で月の表面などを眺めた。月は毎年数十メー…

時代祭  

仕事の関係で京都の時代祭を一部観覧する機会を得た。ご存じの通り、時代祭は葵祭、祇園祭とともに京都三大祭の一つなのであるが、実は本籍地も墓も京都にあって、四年間住みながら、まだ時代祭は一度も観たことがなかったのである。壮大な絵巻物ではあるが…

得手を見つけよ

小椋佳さん続き。「『自分探し』というのは、けっして易しいことではないですよ。でも、やらざるを得ない。なおかつ、『自分は本当に何が好きなんだろう』というのは、きちっと見つけたほうがいいですね。それには努力も必要です。そして、『好き』だけじゃ…

同心円的な両立

小椋佳さん。「ただ、ものづくりとか創造性を発揮する場とかは持ち続けないと僕はだめだという思いがあって。当時の言葉で言うとアウトサイダー、要するに組織社会の外側にいる人たちの世界で僕は生きていけないと思ったときに、逆に組織内存在、典型的な企…

自分のために働け②

本田さん続き。「一番端的にエンジョイを表現できるものは賃金だが、その上にプライドもあって、両方ともとれればこんなに満足なものはない。しかし、なかなか両方というわけにはいかないにしても、どっちかをとらす。」「やはりそこにプライドと賃金の両方…

自分のために働け①

本田宗一郎さん。「君たちは企業のために犠牲になるな。自分の生活をエンジョイするために働きにくるべきだ。いかにエンジョイすべきかということの大きな課題を背負っていれば、互いに愉快に工場で働けるのじゃないのか。かつての愛国心のように自分を犠牲…

筆マメと思考

慶応大学の名誉教授、村田昭治さん。「近頃、経営者は手紙もあまり書かなくなったようだ。文章を書かなくなった人には、哲学するコンセプトづくりが欠けてくる。思考の深度が浅くなるのだ。わたしが知っている、あるいは尊敬している経営者はみな筆マメだっ…