2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

寝入りばなと起き掛け

菅原洋平さん。「目を閉じると、脳波にアルファ波(8〜13ヘルツ)が出現します。目を閉じると自然にアルファ波が出てきます。このアルファ波が脳波の50%以上を占めていれば目ざめていますが、脳波のスピードがゆっくりになっていきアルファ波が少なくなると…

脳にごほうびを

林成之さん。「『自己報酬神経群』は、情報が考える仕組みに向っていくときの通路であり、『自分自身に対する報酬=ごほうび』を与えられることによって機能する神経細胞群です。人間の脳の中には、情報の流れにおいて、自分へのごほうびをモチベーションと…

甘いものを食べても脳は

菅原洋平さん。「脳の容量を増やすことはできませんが、エネルギーは増やすことができます。ただし、そのエネルギー源は糖分ではありません。『疲れたら飴をなめればよい』『脳のエネルギー源は糖分だけ』、こんな話を聞いたことがあると思います。脳は1日あ…

睡眠の基本構造

菅原洋平さん。「大まかにいって、睡眠の前半は深く眠り、後半は起床準備のため浅い眠りになる、という構造です。記憶リプレー作用を活用するには、いかに眠りはじめで深く眠るかが重要です。睡眠の深さは、体の内部の温度である深部温度によって決まります…

行きて帰りし物語

大塚英志さん。「物語の文法の一番の基本は二つある、と考えてください。一つは、『欠落したものが回復する』というパターン、もう一つは、『行って帰る』というパターンです。『行って帰る』という枠組みが物語の最も基本的なパターンであることを指摘した…

調子がよいときに鍛える

菅原洋平さん。「はじめに人間の基本的な原理を知っておきましょう。それは、『調子がよいときに鍛えると効果が高い』ということです。逆に、よく眠れないなど、トラブルが起こってから対処していたのでは、トラブルを解決することはできません。トラブルに…

リミットは2週間

菅原洋平さん。「脳が情報に触れると、神経線維が作られます。これは、一度だけでは電位が失われてしまい、睡眠中に消去されます。そこで、残したい記憶をもう一度記憶させます。同じルートを再び電気が通ると、そのルートは『よく使うルート』になり、記憶…

敷居の高さと奥深さ

井上道義さん。「どれぐらい高いかの問題だけど、敷居はね、やっぱりあるんですよ。なんでもあるんですよ。ジャズだってあるじゃないですか。多少は入りにくさっていうのは、奥深さにも通じることですからね。人間がやることは両面あるので、入りやすいもの…

ブルーマンデーの原因

菅原洋平さん。「私たちは、起きる時間の3時間前から起床準備がスタートします。例えば、6時起床のリズムでは、夜中の3時からコルチゾールの分泌がスタートします。普段6時起床の人が、休日に10時まで眠っていたとすると、翌日は、10時の3時間前であ…

睡眠不足の弊害

菅原洋平さん。「睡眠は脳の排泄行為なのです。実際に脳は睡眠中に老廃物を排泄していることが研究により明らかになっています。睡眠不足により、ストレスを感じやすくなります。偏桃体が過剰に働き、自分に害になることはできるだけ早く発見しようとピリピ…

精神的な善を貯める

アルボムッレ・スマナサーラさん。「苦労して努力してためなくてはいけない『慈悲喜捨』というのは、次の4つから成り立ちます。慈(メッター)とは、慈しみ、友情です。ふつうの友情と違って、一切の生命に対して友情の気持ちを抱くことです。悲(カルナー…

90分で手を止める

菅原洋平さん。「ぼんやりは、脳にとって休憩ではありません。内向きネットワークに切り替えて必要な纏め作業をしているので、あくまで作業の成果をあげるために必要な行為として位置付けましょう。仕事を始めて90分経ったら、機械的に作業の手を止めてぼ…

アイデアは256秒

菅原洋平さん。「ひらめきは技術です。私たちは、自分がひらめいた考えを、どのくらい長く維持することができるのでしょうか。脳波の研究では、一つの思考に集中できているα波を維持できる限界は256秒。つまり約4分半だと言われています。脳は、常に何か…

感動の正体

井上道義さん。「自分がビートルズだったら違うんだろうけど、そういうめぐり合わせにはならなかったからね。もちろん、ドラムセットでドカドカやった経験もありますよ。でも、経験はしてるんだけどその頃で終わっちゃった。僕はやっぱり、音楽を通しての自…

夜更かしのメカニズム

菅原洋平さん。「ドーパミンは、睡眠には間接的な関与しか明らかになっていませんが、睡眠に関連する私達の行動に関しては、深い関係があります。それは、『頭では分かっているけどやめられない』という状態をつくることです。ドーパミンの主な役割は、期待…

三日坊主のメカニズム

菅原洋平さん。「サーディガン(およそ一日)リズムよりも長い周期のリズムとして、3.5日のリズムがあります。脳は、3.5日を境に刺激に慣れるので、そのあたりでまた別の新しい刺激が欲しくなるのです。つまり飽きてしまった状態で、これがいわゆる三…

人間関係を広げる

花田紀凱さん。「情報源としての人間関係を広げ、それを維持していくにはどうしたらいいだろう。ぼくがこれまで心がけてきたことは3つある。ひとつは、一日三人、未知の人に会って話を聞く。これが意外と難しいのである。しかし、そこを踏ん張って頑張れば…

集中モードと発散モード

菅原洋平さん。「実は、私達の脳にはエネルギーを貯蓄する仕組みがないのです。選択肢を減らして自分のやりたいことにエネルギーを集中させる。これはいわばエネルギーの『集中モード』です。それに対して、沢山の選択肢を設けることを楽しむのは『発散モー…

感動パロティー三選

パロディーというのはイノベーションと同じところがあって、笑い転げるというか、感心し、感動さえする。古いけれどすごいと思ったものを3つ。KBS京都の深夜ラジオ「ハイヤング京都」での、つボイノリオさんによる1983年からの「天気予報のコーナー」。投稿…

功徳はためるだけで

アルボムッレ・スマナサーラさん。「頑張らないとたまらない精神的な善には、『愛語』があげられます。愛語は仏教用語で、人に乱暴な言葉を使わず、たとえ叱る場合でも相手の人格を大事にして、優しい言葉で話すことです。これは、自動的にはできません。『…

起床時間を揃える

菅原洋平さん。「脳には、網膜から光が入るとその16時間後に眠くなる仕組みがあります。『早寝早起き』と言われると就寝時間を揃えようとしてしまいますが、これは間違いです。正しくは、起床時間をそろえなければなりません。脳に光が入るためには、窓か…

転導注意を働かせない

菅原洋平さん。「転導注意は消費エネルギーが大きいので、無駄にこの機能を働かせてはいけません。こんな経験がありませんか? デスクで仕事をしていたら、メールソフトに新着メールのサインが出たのでメールを開いた。メールを読んでいたら隣から回覧書類を…

死んでいる人と対話

井上道義さん。「クラシックが面白いのは、死んでる人と話せることね。クラシック音楽って、過去の作曲家たちが書いた楽譜が残ってて、それを今、よみがえらせるわけですよね。楽譜だけじゃ音楽にならないから、自分の力でよみがえらせる。隣にベートーヴェ…

脳に嘘をつかない

菅原洋平さん。「すでに自分が取りかかれていれば、『やればできる』という言葉は、脳内のイメージを具体化する後押しになるでしょう。しかし、取りかかっていない状態で、『やればできる』と唱えても、脳は、どうすればいいのかを理解できません。『良い状…

真の剛者の道

森信三さん。「真の道徳修行というものは、意気地なしになるどころか、それとは正反対に、最もたくましい人間になることだと言ってよいでしょう。すなわちいかなる艱難辛苦に会おうとも、従容として人たる道を踏み外さないばかりか、この人生を、力強く生き…

脳の省エネ戦略

菅原洋平さん。「脳は、それが必要なことかどうでもよいことかがわからず情報をクリアに伝達する側方抑制を使います。どうでもよいことでエネルギーを消費していると、重要なことを判断する力がなくなってしまうのです。自分の脳が容量オーバーになっている…

芸術の秋三都

10月は19日に大フィルでドヴォルザークの交響曲6番をラドミル・エリシュカさんの指揮で。21日に京都国立博物館で『国宝展』を。俵屋宗達の風神雷神図が印象深かった。喫茶店めぐりで六曜社地下店で珈琲。27日はNHK文化センターで万城目学さんの講演『創…

脳のムダ遣いのサイン

菅原洋平さん。「思ったより大きな声が出て、自分の声にびっくりし、はじめていらだっている自分に気づく。そんなことはありませんか。脳には、本来衝動的な行動を抑える仕組みが備わっています。脳の前の辺りにある前頭葉は、私たちの行動を吟味する役割を…

脳が成長するとは

菅原洋平さん。「脳は、発揮する能力が高まるほど、使う部位が少なくなるのです。もし、あなたが、『脳は使うほどパフォーマンスが上がる』。そんなふうに考えていたら、その考えは、脳の仕組みに合っていません。『使っていない脳を刺激しよう』という表現…

毎日の勝ち負けを知る

三木雄信さん。「とりあえず仮説で構わないので、品質の定義を決め、実行して結果を検証する。うまくいけばそれを続け、失敗したら品質の定義と毎日の目標値を見直す。そうやって、人より早く、沢山失敗することで、素早く軌道修正ができる。だから結果的に…