2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

地理と歴史を知る便法

外岡秀俊さん。「軍事の基本が『地理』と『歴史』にあるという指摘に深く考えさせられました。その2つが、常々私が思っていた位置情報の基本と同じだったからです。私は新聞記者になってすぐ、赴任地や取材先で知らない土地に行った場合、『地理』と『歴史…

実行まで諦めないしつこさ

鈴木滋彦さんのリーダーの3要素。「1つめは、どんな仕事、どんな立場でも必要だと思いますが、現場を把握する力です。現場のすべてを把握することも、社員一人ひとりに対応することも実際にはできませんが、その現場でもっとも大事なポイントを外さない力…

経営は予測ゲーム

佐々木常夫さん。「この20年間余の家庭の苦境を仕事と両立させてどう乗り切ったか。すべて計画的、戦略的にやった。5時半起床、子供3人分の弁当を作り 8時には会社に入る。私には9時までのこの1時間が勝負。仕事は午前中に片付けて、6時には会社を出て、家に…

楽しんでいる自分を自覚する

鶴野充茂さん。「楽しんでいる自分の状態を自覚しましょう。変な話ですが、自分が楽しいと思っていることに気づかない人は、意外と多いものです。私にとって楽しい瞬間は、初めての人と話をしているとき、紹介した人から喜んでもらったり感謝してもらったと…

ブッダの四つの回答方式

森敬典さん。「阿含経」はブッダと弟子たちとの問答集であるが、その回答には4つの方式が取られているという。「ひとつが一向記(いっこうき)・決定答(けつじょうとう)と呼ばれる形式。これは、問いをそのまま直ちに肯定するものです。続いて二つ目が、分…

悪い報告に「なぜ」と聞かない

鈴木滋彦さん。「悪い報告は隠さず、できるだけ早く行うことを習慣づけました。でも、号令をかけるだけではダメ。中間管理職には、悪い報告を受けたとき絶対に『なぜ?』と聞かないことを徹底させました。悪い報告を早く上げてしまうと、『なぜ』と聞かれて…

部屋の空気が変わる

波頭亮さん。「筆者が属していたコンサルティングファームにおいて最上級の経営メンバーになるための条件は、その人が部屋に入ってきただけでその部屋の空気が変わることだという話を聞かされたことがある。その人が部屋に入って来ただけで騒がしかった部屋…

ケタ違いをしない推測を

野口悠紀雄さん。「大まかなレベルで数字を扱うときは最大で倍、できれば2割か3割の誤差に収まっていればよいのです。大事なことは、「ケタ違い」のような大きな間違いをしないことです。目的に応じて誤差を想定する。ノーベル物理学賞を受賞したエンリコ…

やる気とは何か  

高橋貴子さん。「『やる気』とは、簡単に言ってしまえば、それをすることで『期待していたことがかなう、または、かないそうだ』という喜び系の感情がある状態です。それは、『やることに価値や意味を見いだせているかどうか』と等しいと言えるでしょう。『…

人口と距離の相場観

野口悠紀雄さん。「人口の『相場観』を持っておくのも重要なことです。日本全体の人口が1億3000万人。都道府県の数を約50とすれば、一県あたりは全人口の2%ぐらいですが、東京都など大きな都道府県もあるので、実際はもっと低くて、大体1%と思えばいい…

漠然と正しくありたい

野口悠紀雄さん。「ケインズの言葉に、『正確に間違えるよりも、漠然と正しくありたい』というものがあります。経済を観察するうえでも、細かい数字を暗記するよりも、基本的なデータとの関連性で大まかに覚えておくことが役に立ちます。経済の場合は日本のG…

食生活を豊かにする旬の食材

福井栄治さん。「多くの野菜は、いつの季節も全国のどこかで作られ店頭で販売されるようになった。しかし、やはり多くの野菜は、本来の旬の時期に、すくすくと元気よく成長し一番美味しく栄養もたっぷりある生き物なのだ。旬の野菜・果物は太陽や土壌など自…

HOWよりWHYを求めよ

上村光弼さん。「目標があるとする。どうしても仕事というのは、いかにしてそれをやるか、という『HOW』に向かいがちである。これは、組織の仕組みやルールを作るということであり、リーダーかマネージャーかと言えば、マネージャーの仕事である。しかし『HO…

意味なくして意思は生まれず

上村光弼さん。「ミッションとは何か。ミッションとは使命感のことであり、人間の存在意義のことである。自分や自分の仕事の存在価値を問い続け、使命感を持って取り組む力のことである。部下に『ミッションを持て』と言う前に、あなた自身が『何のために、…

命を伝える動物園

動物本来の動きを引き出して見せる「行動展示」により廃園寸前から奇跡の復活を遂げた旭山動物園の小菅正夫さん。「動物にも生きる目的があり、究極的には繁殖です。その目的に向かって自分の命を維持する為に食べる。一日の活動時間の全てをこの目的に当て…

直感・分析・経験から学ぶ技

『MBAがマネジャーを滅ぼす』の著書のあるヘンリー・ミンツバーグ氏。「マネジメントには、『唯一の最善な方法・解答』などはなく、その時に置かれた状況に応じて個別の判断が迫られる実践の仕事である。だからマネジメントに成功するには、『アート(直…

出世から仕事そのものへ

野田稔さん。「必要なのは昇進や昇格といった外発的な動機づけで管理するやり方をやめ、仕事そのものを楽しむ内発的動機づけの重視へ人事のパラダイムを180度、転換することです。なぜか。ただでさえ管理職が余っている時代ですし、これだけ豊かな時代、お金…

実現する夢の語り方

鶴野充茂さん。「鶴岡さんは、『夢は語ると実現する』と言い切ります。面白いのは、彼女いわく、『実現する夢の語り方』には定型があるということ。それは『どんな夢か』『今までその夢の実現のために何をしてきたか』『これから何をしようとしているのか』…

繰り返しキーワードを

鶴野充茂さん。「彼女の発信スタイルとして学べるポイントは、『繰り返しそのキーワードを口にする』ということです。何度も同じキーワードを聞くことで、人は『鶴岡さんといえば、伝説のホテル』というイメージを持ちます。すると、鶴岡さん=伝説のホテル…

象徴的なキーワード

鶴野充茂さん。「鶴岡さんは、経営していたITベンチャーを離れるとき、『次は伝説のホテルをやるの』と私にいいました。彼女には、ホテルに勤務した経験も人脈もありませんでした。ところが、その後、会う人会う人にその『伝説のホテル』の構想を話し続け…

改革の推進者

三枝匡さん。「『実力推進型(改革リーダー)』は強いリスク志向を持っているがバランス感覚があり、論理的、実務的に詰めながら改革を推進できる人。プレッシャーに強く、いざとなれば既存体質を切り捨てる気骨を持つ。『積極行動型』は改革リーダーを行動…