2003-09-01から1ヶ月間の記事一覧

型を崩す

映画評論家のおすぎが、「めぐりあう時間たち」のスティーブン・ダルドリー監督が、前作の「リトルダンサー」からまったく違った型の映画にチャレンジしていると姿勢を評価していた。日々に新たなり、ではないが、自分の型に固執してしまうと成長がなくなる…

日々更新

殷王朝をひらいた湯王(とうおう)は、孔子も代表的な名君としてその徳をたたえているほどの人であるが、湯王の使った盤(洗面器のようなもの)に「まことに日に新たにせば、日々に新た、また日に新たなり」という言葉がほってあったという。よし、我が輩も…

寝る前の習慣

日経ビジネスで、ファンケルの池森賢二会長が「毎日、必ず一日を振り返ることが習慣になっています。今日はあんなことがあった、こんなことをされた。自分ならこうするな、こう変えたら、もっと満足できたのにな、と。結局、そこで考えるのは不安を安心に、…

前向きな勉強

将棋の羽生名人は、「そうした将棋の進歩に取り残されないためにも油断は禁物、絶えず前向きな勉強が必要になる。その場合も、ある時期集中して研究し、しばらく休む方式より、毎日コツコツと勉強するほうが”新しい流れ”についていくためには向いていると思…

付き合うなら

孔子によれば、付き合えばためになる人は、「剛直な人、誠実な人、教養のある人」であり、付き合ってもためにならない人は、「易きにつく人、人ざわりばかりよい人、口先だけの人」だという。それはそうだよな、とは思うが、自らが後者になっていないか要注…

智を養う

『戦国策』には「智者ハ未萌ヲ見ル」とあり、『三国志』には「智ハ患(ワザワイ)ヲ免ルルヲ尊ブ」とあるという。即ち、ものごとがまだ兆さない段階でその動きを察知し、事態が悪化しないうちに適切な対策を講じられる能力が「智」であると中国文学者の守屋…

過去の自分から学ぶ

世界柔道選手権で6連覇を達成した田村亮子選手が、自分の中学生の時の試合のビデオを見たり、大学時代の自らの柔道をテーマにした論文を読み返したりして「学んで」いる、ということをインタビューで語っていた。将棋でも、スランプに陥ると調子のよかった…

泣いてみたいものだと思う。胴上げの星野監督の男泣きじゃあないが、そのことに打ち込んで達成できた涙が一番だろうが、そのことに打ち込んで達成できなかった涙でもいい。涙の後には虹も出る。そのためには、当然のことながらまず何かに心底打ち込まなけれ…

事上磨錬

陽明学では、日常生活のすべてのこと、どんなつまらない仕事でも、自分を鍛える材料になると考えるという。これが「事上磨錬」である。これでいこう、これでいこう。

陶侃の精進

東晋の時代の陶侃(とうかん)という名将は、中央の実力者に功績をねたまれ南のはずれ広州の長官に左遷されたとき、仕事に精進したばかりではなく、毎朝、百枚の大瓦を屋外に運び出し、夕方には屋内に運び入れるという作業を日課としていた。理由をたずねる…

倦むことなかれ

子路が孔子に政治家としての心構えをたずねた時、「人民の先頭に立つこと、人民に対するいたわりを忘れぬ事」に加え、「たゆまず精進を続けることだ」と答えたという。「倦(う)ムコトナカレ」である。うまくいっていないからといって、のんべんだらりと精…

劉邦の懐

漢王朝を興した劉邦は、部下に対して、自分のほうから指示や命令のたぐいをほとんど下していなかったという。何か問題にぶつかったとすると、劉邦はまず部下に意見を求め、部下の意見を吸い上げてから、「よし、それでいこう」と決断する懐の広いやりかたで…

逆境にあって泰然

「君子は逆境に突き落とされても甘んじて従い、平穏無事な時にも有事の際の備えを忘れない。だから、さすがの天も腕のふるいようがないのである。」これも『根菜譚』。「失意泰然」というが、逆境にどう対処するかが器を決めるのであろう。愚痴ばっかり言っ…

三つの心がけ

『根菜譚』に、「小さな過失はとがめない。かくしごとはあばかない。古傷は忘れてやる。他人に対してこの三つのことを心がければ、自分の人格を高めるばかりでなく、人の恨みを買うこともない」と書かれているという。そうだよなあ。

包容力

『根菜譚』に、「世渡りでは、あまりに潔癖すぎてはいけない。よごれやけがれまで、すべて腹に収めていくだけの度量を持ちたい。人間関係では、好き嫌いの感情を表に出しすぎてはならない。どんなタイプの相手も、皆受け入れていくだけの包容力を持ちたい」…

脳味噌が汗をかく

将棋の米長邦雄さんは、将棋が強くなるためには「脳味噌が汗をかくほどの集中力が大切」と言っておられる。棋士にとって、棋譜を憶えることくらい朝飯前だが、この朝飯前の作業をいくらやってみても、脳味噌は汗をかかない。考えて、考えて、考え抜いてはじ…

勝利の女神の判断基準

将棋の米長邦雄さんの言葉。勝利の女神の判断基準は2つ。一つ目は、いかなる局面においても、「自分が絶対に正しい」と思ってはならないといういうこと。もうひとつは、笑いがなければならない、ということだそうだ。なるほど、なるほど。

デフレとインフレ

日銀の那覇支店長をされていた内田真人さんから、日経文庫から出た近著「デフレとインフレ」を送って頂いた。デフレスパイラルとか、インフレターゲットとかいう言葉がニュースで飛び交う中、どんなものだろうと思っていたが、平易な説明でよく分かった。一…

今日までずっと、「大団円」のことを「大円団」だと思いこんでいた。そういえば、結婚するまで、バニラアイスクリームのバニラはバナナのことだと思いこんでいた。最も恥ずかしいのは、大学の合同ゼミ発表の時、「団塊の世代」を「ダンコンの世代」と言った…