2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2023年を振り返って

1月と11月に検査で入院をした。1月と7月、身内に出来事があった。3月の別府旅行、9月の河口湖旅行のあと、10月に念願のパリ旅行で一週間滞在することができた。美術館を巡って、ビストロで食事をし、ブーランジェリーでパンを買って、エッフェル塔と凱旋…

ブレストは効果がない

シーナ・アイエンガーさん「実際、ブレストは効果がないという、明確な証拠が挙がっている! 社会心理学者のミヒャエル・ディールとウォルガング・シュトレーペは、ブレストに関する1987年の画期的研究で、参加者を4人ずつのグループに分けてブレストをして…

ブレストは創造的か

シーナ・アイエンガーさん「ブレインストーミングの基本ルールには色々なバリエーションがあるが、ここではIDEOのルールを見てみよう。1.量を求めよう、2.ぶっ飛んだアイデアを歓迎しよう、3.判断は後回し、4.他人のアイデアに乗っかろう、5.テー…

ブレインストーミング

シーナ・アイエンガーさん「正式な発想法としてのブレーンストーミングが生まれたのは、1938年のことだ。大手広告代理店のBBDOは、大恐慌で多くのクライアントを失い、経営の立て直し役に副社長のアレックス・オズボーンを指名した。オズボーンは新規顧客獲…

追求者と満足者

堀田秀吾さん「心理学の世界には、意思決定の仕方によって、人を、物事を選ぶ前に、時間をかけて幅広い選択肢を検討することを好む『追求者』、判断の完璧さよりもスピードを重視し、最低限の基準を満たす選択肢の中から早急に選ぶことを好む『満足者』とい…

挨拶をするだけで

堀田秀吾さん「大切にすべき人との関係を深める方法としては、『挨拶をすること』が挙げられます。挨拶が人間関係に大きな影響を与えることは、実験でも証明されています。挨拶をすることで、人は相手に『私はあなたの敵ではありません』というメッセージを…

職場に3人以上の友人

堀田秀吾さん「アメリカで、500万人を対象に行われた、職場の人間関係に関する調査によると、『職場に3人以上の友人がいる人は、人生の満足度が96%上がり、かつ、たとえ実際に手にする金額が変わらなくても、自分の給料への満足度が2倍になる』『職場に最高…

信頼できる人と

堀田秀吾さん「では、あなたにとって本当に大切にするべき相手とはどのような人であり、理想的な人間関係とはどのようなものなのでしょうか。何よりも大事なのは、『ポジティブな人、信頼できる人と共に時間を過ごすこと』です。幸福度が人間関係によって左…

逃げ道を用意しない

堀田秀吾さん。「自分で選択をし、好きなことややりたいことに集中する際には、『うまくいくかどうかわからないけど』『自分なんかにできるかわからないけど』といった言葉を使わないようにしてください。日本には、わざとへりくだり、控えめでつつましい態…

役割性格

堀田秀吾さん。「人には、与えられた役割に合わせて演じようとする性質があります。これを『役割性格』といいます。役割性格に関しては、ジンバルドーが行った、通称『スタンフォード監獄実験』が非常に有名であり、その実験により、人がどれほど忠実に、与…

大脳新皮質は負荷に弱い

堀田秀吾さん。「一方、理性や論理的な思考などを司る大脳新皮質は、大脳辺縁系とは逆に、誘惑に対して思慮深く、ゆっくりと対処します。大脳新皮質がしっかり働けば、誘惑に打ち勝つことも不可能ではないのですが、大脳新皮質には、ストレスに非常に弱く、…

誘惑は大脳辺縁系

堀田秀吾さん。「世の中には誘惑が沢山あります。イフ・ゼン・プランニングを使えば、こうした誘惑に打ち勝ち、習慣化した『やるべきこと』に、より集中して取り組むことができます。私たちが何らかの誘惑に直面したとき、脳内では、大脳辺縁系と大脳新皮質…

イフ・ゼン・プランニング

堀田秀吾さん。「イフ・ゼン・プランニングは、1980年代に社会心理学の分野で提唱されたテクニックで、『いつ、何をするか』をあらかじめ具体的に決めておくというものです。人間の行動を変え、やるべきことを習慣化したり、よくない習慣をやめたりするうえ…

利他的な行動

堀田秀吾さん。「ラッドらが行った実験により、人は自分の為に何かするよりも、他人の為に良いことをし、それを達成できた時のほうが、幸せを感じやすいという結果がでています。なお、『他人の幸せのため』『世界のため』といった抽象的な目標よりも、『こ…

タスクを視覚化する

堀田秀吾さん。「ぜひ今抱えているタスクをいったん全部書き出して、4つの領域(第一領域:最初に取り組み、早めに完了させるべきタスク。重要度が高く、緊急度も高い、第二領域:重要度が高いにもかかわらず緊急でないタスク、第三領域:ほかの人に任せる…

抑うつ者のスキーマ

堀田秀吾さん。「そもそも、人はネガティビティ・バイアスを持っており、どうしてもネガティブなものに意識を向けてしまいがちです。そして、他人のネガティブな言動や心の状態に影響を受けやすく、無意識の内に真似をしてしまう傾向があるのです。特に落ち…

不機嫌は伝染する

堀田秀吾さん。「不安を遠ざけるためには、『自分は運がいい』と思い込むことも有効です。ワイズマンは、『運がいいと思い込むだけで、周囲の視線も好意的なものに変化し、生活に変化が現れる』と言っています。また、不安をはじめとするネガティブな感情を…

声に出しながら動作を

堀田秀吾さん。「やる気を出しパフォーマンスを上げるうえで、声を出すのも有効です。ラバヒらの実験により、声を出しながら動作を行うと、パフォーマンスがアップすることがわかっています。この実験では、被験者に『ジャンプ』と言わせてから垂直跳びをさ…

作業を始めたときに

堀田秀吾さん。「やる気は、実際に作業を始めたときに初めて生まれ、作業をしている間に深い集中状態に入っていくのです。人間のやる気を司っているのは、脳の中の淡蒼球という部位であり、やる気を出すためには淡蒼球を機能させる必要があります。そして、…

不安から意識をそらす

堀田秀吾さん。「ネガティブな感情を抱いた時は、その感情から意識をそらすことも大事です。ブッシュマンらが行った実験により、イライラがイライラを呼ぶこと、気に入らないこと、不快になるような事が起こると、人はより攻撃的になることが明らかになって…

負の感情を書き出す

堀田秀吾さん。「実験により、ネガティブな感情を書き出すと、一時的にはネガティブな感情が強まるものの、最終的にはポジティブな感情が生まれ、精神的に安定する事もわかっています。ちなみに、書き出す時に、『思う』『感じる』『わかる』などの洞察語を…

不安を書き出すことで

堀田秀吾さん。「まず、皆さんに実践して頂きたいのは、自分が何に不安を感じているかを考え、書き出してみることです。感情や考えを書くという行為には、それだけでネガティブな感情を軽減し、人を冷静にさせる作用があります。不安や怒り、悲しみなどのネ…

ほとんどの心配は

堀田秀吾さん。「多くの人は起きた問題自体に悩んでいるのではなく、まだ起きてもいない未来について考え続けているのです。そうした人には、『何かほかの出来事が起きない限り、悩み続ける』という特徴も見られました。これは、裏を返せば、『そうした人は…

マルチタスクには向かぬ脳

堀田秀吾さん。「そもそも人間の脳は、マルチタスクには向いていません。人間の脳が同時に推進できるタスクは2つが限界であると報告されています。オルフィールらによると、私たちが『2つのタスクを同時に行っている』とき、実際には、脳が猛スピードで複…

ネガティブなニュース

堀田秀吾さん。「ジョンストン・デイヴィーの実験では、ネガティブなニュースを観た被験者たちは、不安や悲しい気分が増幅され、ニュースに関係ない個人的な心配事まで大げさにとらえるようになったり、抑うつ症状や悲観的な思考に陥りやすくなったりするこ…

ネガティビティ・バイアス

堀口秀吾さん。「メディアがネガティブなニュースばかり流すのには、理由があります。人には、ネガティブなニュースに反応しやすいという特徴があるからです。これは、科学的にも証明されています。そもそも人間の脳は、ネガティブな情報がより目につきやす…

刺激や快楽を繰り返し

堀口秀吾さん。「努力を重ね仕事や勉強で成果をあげたときや、いいことをして人に褒められたりしたときにドーパミンが分泌され、『もう一度、あの幸福感を味わいたい』と思ったなら、人はさらに努力したり、いいことをしたりしようと考えるでしょう。一方で…

コイン投げの結果

堀口秀吾さん。「人が考えすぎるのは、『自分の判断や行動、努力の結果を今知りたい』と思う時、知りえぬ未来に対して正解を求める時です。多くの研究により、考えすぎたり情報を集めすぎたりしないほうが、行動力や幸福感が高まり、仕事や人生が好転するこ…

情報を集める傾向

堀口秀吾さん。「情報の多さは、私たちが目の前のやるべきことに集中するための時間と力を奪い、パフォーマンスが落ちる大きな原因ともなっています。私たちは、『メディアやネットの情報を見たり、気になった情報をさらに調べたりする』『メールやLINEを読…

ネガティブなニュースは

堀田秀吾さん「ワシントン大学メディナらの指摘によれば、『マルチタスクを行うと、生産性が40%低下し、仕事を終えるまでの時間が50%増加し、仕事ミスが50%増加する』。サセックス大学のジョンストンとデイヴィーの実験によれば、『ネガティブなニュース…