2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

自分の感情は信用しない

ロルフ・ドベリさん。「自分の感情を深刻にとらえすぎないほうがいい。特にネガティブな感情は重く受けとめなくていいのだ。ギリシアの哲学者たちは、ネガティブな感情を取り除いた心の状態を『アタラクシア』と呼んだ。落ち着き、心の安らぎ、揺るぎのなさ…

柔軟性は不利に働く

ロルフ・ドベリさん。「クリステンセンは、若い頃、人生の前半をキャリアのためだけに捧げ、人生の後半は―つまり金銭的な余裕ができた後―家族とゆっくり過ごそうとする管理職の人間を大勢見てきた。ただ皮肉なことに、そう思ったときには家庭はすでに崩壊し…

互恵的利他主義の危険

ロルフ・ドベリさん。「けれども『互恵的利他主義』には、二つの危険が潜んでいる。一つ目は、誰かから『好意』を受けると、あなたはその人にお返しをする義務があるように感じてしまい、その人の頼みを断れなくなってしまうことだ。つまり結果的に、あなた…

物質的な成功は偶然

ロルフ・ドベリさん。「『フォーブスリスト』に心を乱されないためにも、次のふたつのことを知っておいたほうがいい。ひとつ目は、『成功の定義は時代の産物』だということ。あなたが生まれ落ちた時代によって、社会が成功の誘導灯に使うものは違うのだ。だ…

ドーパミンの光と闇

樺沢紫苑さん。「ドーパミンには、光と闇の部分があります。ドーパミンは、『自己成長物質』です。何かを頑張って成果を出したときに、『やった!』という達成感が得られます。『また、次も頑張ろう!』という気持ちになって、さらに難しい仕事や課題にチャ…

身なりは人を作る

ローランドさん。「身なりは、人を作ると思っている。だから常に、しっかりとした恰好でいることを意識している。数年前の正月、俺は実家で家族と過ごしていた。5日間ほど髪をしっかりセットすることも、ジャケットを着ることもなく、ただのんびりジャージを…

囚人のジレンマ競技会

ロルフ・ドベリさん。「囚人のジレンマ競技会で勝利をおさめたは、『しっぺ返し』と呼ばれる戦略だった。一手目は相手と協調し、それ以降はしっぺ返しの要領で相手の出した手をそのままコピーして返すという、とても単純な戦略である。たとえば、私が最初の…

子供をなだめるように

北川貴英さん。「また、怒る人に何らかの対処をする時は、子供をなだめる大人のような落ち着きをもって対処するよう心がけます。攻撃性の根底にあるのは、恐怖心です。いくら大人で強そうに見えたとしても、怒りに駆られているということは、恐怖心に支配さ…

怒る相手と距離をとる

北川貴英さん。「威嚇とは、相手が動揺しなければ成立しません。つまりいくら威嚇してもリラックスしている人に対しては通用しないのです。だからこそ、こっそりとブリージングをして冷静さを保とうとすることそのものが相手のペースを崩し、主導権を握るた…

秘書問題

ロルフ・ドベリさん。「100人の応募者がいて、面接が終わるごとに採用するかどうかを決めなければならない。この秘書問題の適切な解法は、ひとつしかない。まず、最初の37人は、面接はしても全員不採用にして、ひとまずその37人の中でもっとも優秀な女性のレ…

逃走でも反撃でもなく

北川貴英さん。「『逃げる』を選択すれば、威嚇が成功したことになりますし、『反撃』であればさらに強く反撃するか、さもなければ威嚇をやめて譲歩することになるでしょう。威嚇する側は意識的にせよ、無意識にせよ、こうした展開を想定した上で威嚇をして…

精神的に動揺させる

北川貴英さん。「威嚇とは、自分を守る為に相手に精神的な揺さぶりをかけること。これを戦略としてとらえてみると、『精神的に動揺させる』→『要求を通す』という二段構えの作戦であることが分かります。ここに、『怒る相手に釣られて感情的になってはいけな…

緊張の根に恐怖心

北川貴英さん。「人はなぜ怒るのでしょうか。怒りを発散するだけなら、一人で大声をあげたり暴れたりするだけで十分なはずです。なぜそれを身近な人に叩きつけようとするのでしょう。それは、怒りによって何かを伝えようとしているためです。では、どのよう…

わたしとインターネット

もともとは紙のカードに書きためていた。「知恵」の「カード」の「ライブラリー」で「知カラ」。インターネット上のほうが検索性があること、ブログであれば毎日ひとつずつ蓄積していけること、などがあり、「はてなブログ」でスタートしたのが2002年の4月18…

怒りを受けた身体の変化

北川貴英さん。「『自分に理不尽な怒りをぶつける相手』を思い出し、次に自分の身体に意識を向け、どんな変化が生じているか観察してみてください。よほど注意しないと見逃してしまうくらい微妙かもしれませんが、みぞおちがきゅっとすぼまったり、首が縮こ…

怒りの火の粉を振り払う

北川貴英さん。「争いとは、一種の共同作業です。ですから他者の怒りによって被る被害を最小に収めるための方法は、とても簡単です。この協力関係を放棄してしまえば良いのです。そのためには、まずは降りかかる火の粉を振り払い、自分が延焼してしまわない…

毎日最低6キロ歩く

北川貴英さん。「全身を巡った血液が静脈を通じて戻って来るには、筋肉の運動や呼吸による圧力がポンプのように働いて血流をサポートする必要があります。入院などでの寝たきりの生活や長時間の立ち仕事で足がむくんでしまうのも、このため。筋肉の伸縮が行…

モアスローリー

北川貴英さん。「ゆっくりと動くことで自覚される緊張はもともと身体に潜んでいたものです。ゆっくりと動くことで、日常ではなんとなくごまかせていた雑な動きや緊張を的確にあぶり出すことができるのです。すると分かるのが、私たちは実に多くの動きを無自…

動作をゆっくりやる

北川貴英さん。「動きの速度は落としつつも、ブリージングは通常通り行います。心身の緊張をわずかでも感知したら、すぐに口からフーッと息を吐いて鼻から吸うようにするのです。スポーツの経験があれば、その動作をゆっくりやるのもお薦めです。スポーツ以…

ゆっくりと動く

北川貴英さん。「システマではマーシャルアーツの練習をする際も、ゆっくりと襲ってくるアタッカーをゆっくりと避け、制するようにします。実戦性を追求するなら、思い切り速くやった方が良いような気がするかもしれません。しかしゆっくりの方が練習として…

身体を感じることで

北川貴英さん。「身体を動かす働きには、必ずアウトプットとインプットの二系統があります。アウトプットとは脳から身体へと送られる指令のこと。それに対し、インプットとは身体から脳へと送られる情報を指します。しかし現代人の場合には、脳から身体へ向…

息を吐くことで

北川貴英さん。「ではなぜ呼吸は無意識よりも強く、身体に働きかけることができるのでしょうか?それは呼吸が身体のあらゆる領域と深く関わり合っているためです。中でも代表的なのは自律神経です。自律神経のうち、怒り心頭に発したような時に優位になって…

身体へ意識を向ける

北川貴英さん。「初期消火において重要なのは高性能の消火器や技術ではなく、誰にでも簡単にできる鎮火作業を、なるべく早く行うことなのです。だからこそ、ほんのわずかでも怒りを感じたらすぐにブリージングをするようにします。システマのグリージングが…

ブリージング

北川貴英さん。「筋肉の緊張をゆるめるには、無意識を超える影響力によって身体に働きかける必要があります。その為の方法が『呼吸』です。その力を最大限に活用するのがシステマの呼吸法『ブリージング』であり、怒りの炎を消す『初期消火』となるのです。…

怒る時には筋肉が緊張

北川貴英さん。「怒りは身体の状態に大きく左右されます。怒る時には必ずそれに見合った筋肉の緊張が見られ、逆に穏やかな気分の時には身体がリラックスしているのです。こうしたことからも、怒りを鎮火するには筋肉のリラックスが大切であることがわかるで…

怒り鎮火の鍵は身体に

北川貴英さん。「では、怒りの防火と初期消火とは、具体的にどのようなものなのでしょうか? 怒りは心の問題と思われがちですが、実は鎮火の鍵は身体にあります。怒りを目に見えない心の問題としてではなく、実体のある身体の問題として捉えなおすのです。例…

感情エネルギーに頼らず

北川貴英さん。「否定してはならず、爆発させるのも、溜め込むのも全てダメ。そんな極めて厄介な感情『怒り』と、果たしてどうつき合えば良いのでしょうか。怒りや恐怖といった感情のエネルギーに頼ったところで、良い結果は得られません。なぜなら感情のエ…

人は必ず怒る

北川貴英さん。「ですが、人は必ず怒ります。その時に対処法がなくては、怒りによる被害を拡げてしまいます。取り返しのつかない結果となってしまうこともあるかもしれません。また、自分の怒りがきっかけとなって『こんなささいなことで怒るとは、自分はな…

未熟だから怒るのか

北川貴英さん。「人は努力次第で怒らずに済むようになる。この発想は、『怒ってしまうのは、その人が未熟だから』という前提の上に成り立っています。この考え方は何かと不都合なことを生み出します。その最もたるものは、いざ怒ったときの備えがおろそかに…

リタイアしない

樺沢紫苑さん。「『退職後は、悠々自適で、のんびり過ごしたい』という人も多いでしょうが、全くお勧めできません。孤独を防ぎ、健康で長生きしたければ、リタイアすべきではありません。仕事を辞めてリタイアすると、人と会う機会、人と話す機会が激減しま…