2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

まず反応すること

本多正識さん。「考える時間を稼ぐテクニックを紹介します。大事なことは意味のあるなしに関わらず、『まず反応すること』です。どんなことでもいいのでまずは反応しましょう。その上で、どのように反応したら考える時間を稼げるかが問題です。『そうですね…

1,3,9の法則

本多正識さん。「『1,3,9の法則』ということを私の授業では教えています。『1,3,9』とは『1フリ、3ボケ、9ツッコミ』というものです。ひとつのフリに対して、3つのボケを考えて、ボケひとつひとつに3つずつ(合計9つ)のツッコミを考えてみ…

5つのステップで

本多正識さん。「例えば、期限は1週間で、新作コントの台本作成依頼があったとしましょう。ステップは5つです。ステップ1。依頼があった日に隙間を見つけて15分考える。演者は誰で、どこで披露するコントなのか、要件を整理します。達成目標20%。ステップ…

思考に締切を設ける

本多正識さん。「これだけ多くの台本を書けた大きな原因は、『締切』があったからに他なりません。もし、時間が無制限だったら私はこれ迄の半分も台本を書くことができなかったでしょう。何かと言い訳をしてしまい、いつまで経っても手を動かさず、物事を前…

楽しく過ごすことが幸福

本田宗一郎さん。「幸福は人生の目標である。それだけに一体どういうものが『幸福』なのか知るのは、それを追求する前提として深刻な課題であると思う。『裕福になること』と答える人もいるのだろう。また『社会的な地位に到達する』のを幸福だと考えている…

運は練って待て

本田宗一郎さん。「事実、私は『運』というか、『チャンス』には恵まれたかも知れぬ。しかし『運』は決してオールマイティではない。ひどく浮気で、人みしりの強い美人のようなものだ。彼女をしっかり自分に引き付けておくには、合理性に裏づけられた努力と…

感情は伝染する

ジェフリー・フェファーさん。「感情や行動は『伝染』することが研究で示されている。人は自分が関わっているものに誇りを感じたいし、自分や同僚が成功すると信じたい。だから、リーダーの特に重要な仕事は、自信ありげに振る舞うことである。自信にあふれ…

怒りと社会的地位

ジェフリー・フェファーさん。「タイデンスは、『怒った表情の人は、悲しそうな表情の人よりも社会的地位が高いと見られる』ことに注目し、『怒りを表す人は、実際に地位が高いと見なされる傾向がある』ことを実証した。『怒りを表す人は、いけ好かない、冷…

力を印象づける感情を

ジェフリー・フェファーさん。「感情の表出には、強さを誇示するものと、そうでないものがある。力を印象づける感情を努めて表し、地位をおとしめる感情はできるだけ見せないようにしよう。意外に思うかもしれないが、怒りは力を表す感情であり、怒りの表出…

ファースト・タスク

堀正岳さん。「英語には、『巨大な象を食べるのもひと口ずつ』という言い回しがあります。毎日少しずつ削っていくような重要な仕事は、朝一番に、最も集中力が高まっている時間帯に実行するのがベストです。最初に実行する為に、これを『ファースト・タスク…

別の視点から

ローラ・ファンさん。「たとえば、あなたがカーレース用の車を設計しているとしよう。彼らの目標はただ1つ。『できるだけ速く走る車を設計する』こと、だ。ところが、この課題を別の視点からとらえ直し、単純な解決策に飛びつくのをやめたアウディのエンジ…

基本材料を見定める

ローラ・ファンさん。「ヴァージン・アトランティック航空は自社の『基本材料』を『快適なサービス』という1点に絞り込んだのである。ジョブスにはiphoneの基本材料が何かが、よくわかっていた。『電話としてもカメラとしても使える』こと、そして『インタ…

基本材料で価値を

ローラ・ファンさん。「価値を高めるとか言われると、私たちはつい無意識のうちに、『全力で取り組まなければ』と思う。『頑張って最善を尽くす』ことと同じ意味だと考えてしまうのだ。でも、まじめな話、1つか2つ飛び抜けた能力があるのなら、その他のこ…

力強い印象を与える

ジェフリー・フェファーさん。「見た目が重要だという研究は、整形手術でも受けない限り何の意味もないじゃないか。だが人相は変えられなくても、色々な方法で外見の魅力を高めたり、身長を高く見せたりすることはできる。例えば自分の強みを活かし、チャー…

権力を演出せよ

ジェフリー・フェファーさん。「権力を獲得し維持するための法則3を『権力を演出せよ』とした。あなたが自分をどう見せるかは、他人があなたに下す評価に影響を与え、しかもその評価はあなたに対する第一印象を補強することが多い。チャルディーニが言った…

型破りの戦略が

ジェフリー・フェファーさん。「あたり前のことだが、ルールや規範は、それを作る人たちに有利にできている。なぜ自分の不利になるかもしれない、『他人の』ルールにみすみす従うのか? 負け犬が常識外れの型破りな戦略を取るとき、勝率は28.5%から63.3%に…

事後的に許しを乞う

ジェフリー・フェファーさん。「人は他人に好かれたい、受け入れられたいという思いが強いため、厄介な状況を避けようとする。そもそも人は対立を嫌い、なるべく議論を避けようとするものだ。そんなわけで、あなたが権力を得るためにルール破りの行動に出て…

ルールに縛られない

ジェフリー・フェファーさん。「権力を得るためにルールや社会規範を破る際には、『人と違う』思いがけない行動に出て、主導権を取ることが欠かせない。何より、ルールを破るためには自分から行動を起こす必要がある。規範やルール、社会の慣習に背く人は、…

嫌なヤツは出世する

ジェフリー・フェファーさん。「人は昇進の階段を上がるにつれ、人格より仕事の能力で評価されるようになる。『いい人』の反対は『嫌なヤツ』だ。嫌なヤツは自己中心的で攻撃的な行動に出ることが多いが、この行動を取る人は出世しがちなことが確認されてい…

好かれようとする

ジェフリー・フェファーさん。「権力を得ようとする人が取りがちなもう一つの方法が、好かれようとすることだ。何より、私たちは幼いころから人とうまくつきあい、温かい関係を築くようにと教えられる。だが好かれよう、他人によく思われようとしすぎると、…

自分を説明する形容詞

ジェフリー・フェファーさん。「次のエクササイズを繰り返しやってみよう。まず、あなたが自分を説明するために使っている形容詞を書き出そう。それらがあなたの正しい描写になっているかどうか、友人に確かめてみよう。自分をもっと強力に打ち出すためには…

自分の殻を抜け出せ

ジェフリー・フェファーさん。「自己紹介をして、自分の経歴や物語を語るとき、自分の業績や学歴や成功体験をしっかりアピールしているだろうか? 謙虚のしすぎで権力の誇示や獲得を妨げ、自分で自分の邪魔をすることがないように、こうしたエクササイズでセ…

人間らしい生活とは

國分功一郎さん。「人類は気晴らしという楽しみを創造する知恵をもっている。そこから文化や文明と呼ばれる営みも現れた。ところが消費社会はこれを悪用して、気晴らしをすればするほど退屈が増すという構造を作り出した。消費社会のために人類の知恵は危機…

退屈と気晴らし

國分功一郎さん。「人間であるとは、退屈と気晴らしとが独特の仕方で絡み合ったものを生きることであった。ならば贅沢を取り戻すとは、退屈の第二形式の気晴らしを存分に享受することであり、それはつまり、人間であることを楽しむことである。消費社会とは…

贅沢を取り戻す

國分功一郎さん。「二つ目の結論、それは、贅沢を取り戻すことである。贅沢とは浪費することであり、浪費するとは必要の限界を超えて物を受け取ることであり、浪費こそは豊かさの条件であった。現代社会ではその浪費が妨げられていた。人々は浪費家ではなく…

習慣で安定するのが快

國分功一郎さん。「人間は考えないですむ方向に向かって生きていく。フロイトは、人間の精神生活はあらゆる面において快を求める快原理によって支配されていると言っている。精神、正確にいえば無意識は、快をもとめ、不快を避ける。精神の複雑な動きも、そ…

なんとなく退屈

國分功一郎さん。「人間の大脳は高度に発達してきた。その優れた能力は遊動生活において存分に発揮されてきた。しかし、定住によって新しいものとの出会いが制限され、探索能力を絶えず活用する必要がなくなってくると、その能力が余ってしまう。この能力の…

生活は気晴らしに

國分功一郎さん。「『高尚』だと思われる事柄も同じではないか? 古典文学を読むのも、名画を鑑賞するのも、モーツァルトやベートーベンを聴くのも気晴らしではないか?私達の生活がすべて気晴らしである訳ではないだろう。しかし、私たちの生活は気晴らしに…

気晴らしに満ちて

國分功一郎さん。「気晴らしをしているとき、私たちは何かやるべきことを探している。やるべき仕事を探している。やるべき仕事といっても、その際、その仕事の内容はどうでもいい。やるべき仕事がないと、人は何もない状態、空しい状態に放って置かれること…

退屈と気晴らし

國分功一郎さん。「退屈をしているとき、私たちは退屈を押さえこもうとする。退屈を押さえこむにあたって求められるのは気晴らしである。私たちは気晴らしによって退屈を押さえこもうとする。こうして気晴らしに注目すると、また再び、時計を見るという動作…