2003-04-01から1ヶ月間の記事一覧

教養と独創性

日本画家の平山郁夫さんがこういっている。「若い頃は早く専門領域を究めてみたいと気持ちがはやるものです。私も技法の習得にのみ走ってしまった時期がありました。それだけでは壁にぶつかってしまいます。回り道のようでも教養を深めていくことが、結果的…

半分と倍

GEのウェルチさんは、部下を鍛えるにあたってこういう方法を採っていたという。「ある意欲的なプロジェクトを会長に提出したとする。会長は『半分の時間でできないか』とか、『倍の費用をかけたらどうなるか』と聞くだろう。命令ではなく、あくまで質問と…

サントリーのパリ支店に勤めている高校からの友人が一時帰国したので、それにあわせて高校の同窓生が6人集まった。卒業して20年である。遅れてきた一人が、5人で100年分の報告を聞き逃したと残念がっていた。20年間知らなかったことが、推理小説の…

はじめの第一歩

統計学者デミング先生は、どんなプロセスも始めの15%に精力を注げば、望む結果の85%が確実に達成できると言っていたという。これ、パレートの法則でいうと、20%の注力で80%の効果ということでしょうけど、前日までに山登りの準備をすれば、8合目までは…

これまたしかられそうだが、仕事の時間でもなく、家族の時間でもなく、趣味の時間でもない、という「空き時間」が先週生活の中に出てきてしまった(本当は寝ればいいのだが)。ゆったりとくつろげば良いのだろうが、貧乏性なのかこれまでは何か目的があった…

グルメな方に美味しい店に連れていって貰った。非常にうまかったので、その店に他の人を連れて行ったところ、前ほどの満足感はない。最初は「限界効用逓減の法則」だろうと思っていたが、あとでその方のメニューの組み立てという「ソフト」の部分だと気がつ…

斎藤美奈子さんのぶった切り方は凄い。「文壇アイドル論」などは読んでいたが、今更ながら「妊娠小説」を読んだら、読み解きの面白さかくあるべし、という感じであった。村上春樹の「風の歌を聴け」のプロットが妊娠にあったところなぞ目ウロコであった。早…

熟考と信念

「セコムの元社長、飯田亮氏が成功したのは、一言でいえば、『事業化のシナリオを考え抜く構想力』と『シナリオを信じ切って実行する意志の力』に尽きるといわれている。頭の中に真っ白のキャンパスを置き、時には何ヶ月も集中して考える。社会のニーズはど…

KISS

「たいていのゴロあわせはくせ者だ。しかし、KISS(keep it simple, Stupid)は違う。超優良企業の特性のうち、もっとも重要なものの一つが、放っておけば次第に複雑になっていく自然の傾向に逆らって、あえて物事を単純化し続けることの大切さを熟知して…

この一年で10キロ痩せた。結婚した直後も10キロ痩せたのだが、これは肉中心ボリューム一杯の米国単身生活が結婚して食事に野菜が導入された結果であった。今回はストレスか何かわからないが、とにかくうまくないことは確かである。立て直しを図らねば図…

五医

安岡さんの著書から、五医という自療法。①欲を少なくして惑いをいやす。②静坐して躁(がさつさ)をいやす。③事を省いて忙をいやす。④友をえらんでにぶさをいやす。⑤書を読んで俗をいやす。ふむふむ。やってみようかしらん。

ビジネスマンの自療法

安岡正篤さんのもの。①日常飲食は質量ともに適正か。②毎夜睡眠の具合はどうか。安眠熟睡はできるか。③自分に適正な運動をしているか。④自分心身に害のある悪習はないか。⑤自分は生活上の問題に一喜一憂しやすくないか。何があっても平常通り執務できるか。⑥…

精神を雑駁にしない法

安岡正篤さんは、精神を雑駁にしないために心がけることとして、①心中常に喜神を含むこと、②心中絶えず感謝の念を含むこと、③常に陰徳を志すこと、をあげている。①はどんな苦しいことに遭っても、心のどこか奥の方に喜びを持つということ、②は一椀の飯を食っ…

両忘

「両忘」とは、憤を発して食を忘れ、楽しんで以て憂を忘る、をいう。「我々もこれでなければいけません」と安岡正篤さんも言っている。「不健康の原因は肉体より精神にあります。精神に感激性のなくなることであります。物に感じなくなる。身辺の雑事、日常…

四進法的な考え方

「本田の二代目社長を73年から10年間務めた経験から言えば、トップたるものは、イエスかノーかの二者択一で決断するのではなく、「イエスでもありノーでもある」という判断をする方がよいと思います。私はこれを「四進法的な考え方」と呼んでいます。四…

忠誠心

「現代の忠誠心とは、『君、君タラズトモ、臣、臣タレ』という封建的特別権力関係にみられる一方的感情ではない。『友情』が、『友ノ憂イニ我ハ泣キ、我ガ喜ビニ友ハ舞ウ』であるように、真の忠誠心は今も昔も、『士ハ己ヲ知ル者ノタメニ死ス』で、往きと復…

交友を慎む

「同じような人ばかりと同じようなことを考え、同じような話をし、同じようなことを繰り返しやっておりますと、非常に単調になる。単調になると、これは人間の習慣性で、生命、精神が鈍ってくる、眠くなる。人間が眠くなると溌剌たる創造性を失ってくる。(…

対心一処無事不通

「『心に一処に対すれば、事として通ぜざるはなし』という名言がある。『心に一処に対す』というところが勘所です。我々は、今のように自己と仕事というものが分裂していては駄目なのです。自己というものを本当に仕事に打ち込んでいく。そうすると、自分の…