2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

人とふれあうことで

堀田秀吾さん。「そもそも人は、人とふれあうことでエネルギーを貰うことができるようになっているからです(スキンシップがあるとなおさら良し!)。セロトニン神経をさらに活性化させるのが、オキシトシンというホルモンです。オキシトシンは、母親が母乳…

仲良くなりたい人と

堀田秀吾さん。「ラズランが提唱した『ランチョン・テクニック』。人は食事をしているとき、説得や交渉を受け入れやすくなるというものですが、それは、美味しいものを食べながら話していると、気分が良くなるから。特におすすめなのは、いつもの仲良しメン…

リーディングライン

秋田麻早子さん。「(絵画で)重要な箇所に向けて目を誘導する線のことを『リーディングライン』と呼びます。人は似たようなものが並んでいると、線上のものとしてつなげて認識し、リーディングラインの働きをします。身振りや手振りも、線と同じように方向を…

フォーカルポイント

秋田麻早子さん。「一枚の絵と向き合ったとき、一体どこから始めたらいいのでしょう? こう考えてみてください。初対面の人と会うとき、まず顔を見ますね。絵にも『顔』に相当する部分があるのです。まず顔に相当する『フォーカルポイント』を見つけましょう…

漫画の29年後に

鱸正人さん。「日本バスケットボール協会で強化責任者を務める東野智弥には最近の講演で欠かせない『鉄板ネタ』がある。野球とサッカーでは大人気漫画の連載開始から29年後にエポックメーキングな出来事が起きた。1966年の『巨人の星』と95年の野茂英雄の大…

情けは自らの幸せに

堀田秀吾さん。「ラッドらが行った実験によると、人は自分の為に何かするよりも、他の人の為に良いこと(向社会的行動)をして、それを達成できるとハッピーになるということがわかりました。具体的に人の為になるような行動をとると、自分自身のハッピー度…

手を暖めると心も

堀田秀吾さん。「温泉旅行に行くとストレス軽減効果があることが証明されています。いざ温泉に行くとなると一大事。そこでご紹介したいのは、手をお湯につけるという『手浴』です。実は医療現場から生まれたもので、お風呂に入れない患者さんにもお風呂に入…

腸は第二の脳

堀田秀吾さん。「空腹状態を避け、腸内の環境を整えてあげると、気分が安定します。イライラの原因として大きなものが空腹です。空腹になると、セロトニンが減少します。セロトニンは心の安定と深く関係する物質です。個人差こそありますが、セロトニンが多…

ネガティビティ・バイアス

堀田秀吾さん。「まず認識して頂きたいのは、脳にはネガティブな情報のほうに価値を見出しやすい傾向がある、ということです。この効果を、『ネガティビティ・バイアス』といいます。ジョナサン・ハイトは以下のように述べています。『人の心というものは、…

瞬間的に怒らない

堀田秀吾さん。「日常生活であれ、ネット上であれ、他人をののしるようなことを繰り返していると、自然と『ののしり体質』になっていってしまうのです。人格は日常の積み重ねです。表面上をいくら取り繕ったとしても、日頃から『ののしりグセ』がついていれ…

精神コンストラスティング

堀田秀吾さん。「ニューヨーク大学のエッティンゲンとゴルウィッツアーは、『メンタル・コンストラスティング』という方法を提案・推奨しています。これは、人間は『目標達成のための障害を克服できる』とわかれば元気がでるし、克服できないと元気がなくな…

理由づけよりも

堀田秀吾さん。「レゼスニエウスキーらが、米国の陸軍士官学校の生徒を延べ1万人以上、10年に渡って調査して、志望動機とその後のキャリアを記録していった所、自分の『やりたいこと』に対して、教養のため、人類のため、出世のため、などと『理由づけ』をす…

あと10分!の効果

堀田秀吾さん。「被験者たちが、作業を開始してしばらくすると、やる気をコントロールすると言われる側坐核の活動が鈍くなってきました。ところが、『残り時間』を被験者たちに伝えたところ、報酬感が得られると反応する脳の部位が活発になって、疲れを感じ…

予言の自己成就

堀田秀吾さん。「効果的に目標を達成するには、①人に話す。②紙に書いて壁に貼る。ことです。マートンが提唱した『予言の自己成就』という現象があります。マートンは、『予言の自己成就』を『最初の誤った状況の規定が新しい行動を呼び起こし、その行動が当…

ぼーっとしている脳

堀田秀吾さん。「常に忙しく、仕事などに追われている状態というのは脳によくないそうです。なぜかというと、意識的に活動しているときよりも、ぼーっとしているときのほうが脳はエネルギーを使っており、その差は15倍にもなるというのです。つまり、ぼーっ…

声を出してあたる

堀田秀吾さん。「気乗りしないときに有効な方法は、『声を出しながら、目の前のことにあたる』ことです。リヨン大学のラバヒらが行った実験で、被験者に『ジャンプ!』と言わせて垂直跳びをさせたところ、平均で5%高くなったという結果が出ました。声に出…

形勢の良い時と悪い時

米長邦雄さん。「形勢がよい時はじっと動かないこと。形勢が悪くなった時には、必死に我慢して、どこで逆転するのかの方策を立てること。これが一番大切なのです。形勢がよい時は平々凡々にしていればよろしい。おかしな動きは、しないほうがいい。問題は形…

楽しそうな動きで

堀田秀吾さん。「科学的に見ると、ガッツポーズには競技のパフォーマンスを上げる意味があります。『身体の中でも、より主導権が強いのが頭部より下、自分の意志で動かしやすい手足になる』という研究結果があります。実験では、被験者たちに悲しい表情をし…

くしゃくしゃの笑顔

堀田秀吾さん。「より楽しく、よりストレスを減らせるのは、端に口角を上げるだけでなく、口を開いた笑顔です。微笑み程度の笑顔ではなく、歯が見えるくらいの豪快な、顔全体で表現した笑顔のほうが心理的なストレスを減らせるということです。『くしゃくし…

やり始めれば集中する

堀田秀吾さん。「やる気スイッチを入れるベストな方法は、『とにかくやり始める』こと。脳と身体の関係を見てみると、人間は『やり始めれば集中する』ようになっている、というより、やり始めなければ、集中できないようになっているのです。つまり、考える…

人生は十五番勝負

嵐山光三郎さん。「大相撲がはじまると、人生もまた十五番勝負だな、と思う。はたして、いまの私は何勝何敗なのであるか、と考えるうち、この一月十日に七十五歳になる。七十五歳で十五番勝負をするとなれば、五年間が一勝負となる。七十歳のとき、詳しく点…

人の幸せは5種類

尾原和啓さん。「マーティン・セリグメンが唱えた、『人の幸せは5種類に分けられる』という話を紹介します。1番目は、『達成』。与えられた目標をクリアしたり、誰にもできなかったことを成し遂げたりするときに感じる幸せです。2番目は『快楽』。これは…

力と慈悲のバランス

浄瑠璃寺に(九体寺)にお参りし、住職さんから不動明王三尊像の説明を受けた折に、向って右にやさしい表情で慈悲を象徴する矜羯羅童子(こんがらどうじ)、左に力強い表情で知恵の杖を持ち、知恵や力を象徴する制多迦童子(せいたかどうじ)が配されている…

創造系の型を作るには

趣味といわれる分類にあたる「創造」の部分は、「快の延長上・積み重ねの上にあるべき」なのだろう。好きこそものの上手なれ、で、それが一番の継続のもと。ただし、そうでない場合もある。訳が分からないけれど始めてしまったとか、好きではないけれど追求…

創造系の楽しみ

一方で、創造の楽しみ。これは、基本的に努力で習得・獲得していくもの。習い事をするのにコストがかかることはあるけれど、金を払えば一瞬で能力がパッケージとしてダウンロードされるわけではない。自らが作りだす技能を、自己流にせよ、習得しなければな…

享受系の楽しみ

享受系の楽しみ、つまり、受け取る方の「快」・心地よさの多くは、五感に関するものではないだろうか。おそらくその多くは人類共通のものであって、レベルはあるだろうが、良さというものは変わるものではない。名作は名作。美食は美食。個人の好みはあるに…

坐禅よりは写経のほうが

黒川伊保子さん「女性脳は、いわば左右連携の天才で、瞬時に何百という信号を生き来させる。起きている間にここを断つことはほとんどない。そんな女性脳にとって、座ったままで無我の境地に入るのは、至難の業である。女性が、左右脳連携を断つとしたら、手…

チェスと太極拳

佐藤友亮さん。「この心の揺さぶりをどのようにコントロールするかという大問題について、ジョッシュ・ウェイツキンは、『学ぶこと』に焦点をあてて考察しています。ジョッシュは、子どもの頃に天才チェス少年として注目され、映画『ボビー・フィッシャーを…

生きる力を高める

内田樹さん。「武道の本旨は、『人間の生きる知恵と力を高めること』であり、それに尽くされるからです。『生きる力』というのは他人と比べるものではありません。比べてよいのは『昨日の自分』とだけです。昨日の自分よりは胆力がついたか、昨日の自分より…

報酬のデザイン

落合陽一さん。「『ギャンブル的な報酬』であれば、毎回チャレンジして、競争して、誰かに勝つということがあげられる。すると、競争相手のようなものを常に探していかないといけない。賞を獲ることが喜びになる。一度うまくいくとハマっていく。『コレクシ…