2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

世界経済解明の枠組み

榊原英資さん。「世界経済を解明するために私が用いているフレームワークは2つあります。一つは歴史的なものの見方です。これはフランスの歴史家フェルナン・ブローデル流に、構造・循環・事件史、あるいは長期、中期、短期という三層構造からとらえる時間…

飲食費はケチるな

大久保幸夫さん。「書籍代もそうですが、人と会って食事をしたり、お酒を飲んだりする経費は節約していはいけません。気のきいた店をほとんど知らないというのもよくありません。和食にしろ、フレンチにしろ、イタリアンにしろ、自分がホストになって誰かを…

エポケー

野中郁次郎さん。「フッサールは知識がわれわれの主観の中で立ち現れてくる過程について、『エポケー(判断停止)』という方法論を示しています。われわれはとにかく日常生活の流れの中に埋没し、さまざまな習慣的行為や社会的行動規範の中に浸って生きてし…

生活のリズムを作る

大久保幸夫さん。「私は5年ほど前(注:39歳くらい)から生活のリズムにかなり気を使っていて、生活のリズムを守ることがいかに健康管理に重要かということを感じていました。以前はもっと日々違う生活をしていて、深夜まで仕事をしてみたり酒を飲んでい…

夜のカフェテラス

国立国際美術館でやっていた「ゴッホ展」をようやく観にいけた。金曜日は7時まであるのがいい。好きな絵はゆっくりと人の頭に邪魔されず、少し離れたところから観たいので、閉館時間になるかならないかまでに一通り見終わって、最後の何人かになる(美術館…

純粋経験・フロー状態

野中郁次郎さん。「西田哲学では、主客の対立関係を超える主客未分化の世界を「純粋経験」と呼びます。アメリカの有名な心理学者チクセントミハイは、芸術家やスポーツ選手たちが演技やゲームなど一つのことに集中して最高に楽しい状態経験をしている状態を…

成功イメージを持つ  

大久保幸夫さん。「でも、とてもとても成功イメージなんて持てないという人はどうしたらいいのでしょうか? 成功イメージを描くということは一種の習慣ですから、日常的に楽しいイメージを描く習慣がなければいけません。誰でも過去にうまくいった経験やちょ…

知識のインフラを作る

大久保幸夫さん。「学習する習慣を身につけるためには、ある時期に頭の中に知識のインフラを作ることが必要だと思います。私も遅ればせながら29歳の時から、年間150冊のハードカバー読破を自らに課してなんとかやりきりました。その後はさまざまな知識…

チャンスを活かすスキル

大久保幸夫さん。「スタンフォード大学のクルンボルツ教授は、チャンスをつくり、活かすためには5つのスキルを身につけておく必要があると説いています。それは以下の5つです。(1)好奇心(Curiosity):好奇心があると常に学ぶ機会を得られるということ…

人脈をつくる(3)

リクルート・ワークス研究所長の大久保幸夫さん。「第三には、人を紹介するということです。これは極めて有効な手段です。紐帯理論というのをご存知でしょうか?AさんとBさん、AさんとCさんが親しければ、BさんとCさんも親しくなりやすいということなどを示…

人脈をつくる(2)

リクルート・ワークス研究所長の大久保幸夫さん続き。「第二には、一度会った相手を自分の人脈に加えたいと思う時に、すぐに「裏を返す」(注釈:2回目すぐに行く)ことです。気に入った店の馴染み客になるには、はじめて行ったすぐ後にもう一度行くと店主と…

人脈をつくる(1)

リクルート・ワークス研究所長の大久保幸夫さん。「まず、第一にはGIVE>TAKEを心がけることです。大人になってからつくる人間関係ですから、ある程度の利害関係がからむのは当然のことです。仕事上のおつきあいをするということは、メリットがあると思うか…

気概を持って志を高く

休業した高級料亭・南地大和屋の女将・坂口純久さんは「昔の財界の方々は経営者としての実力を持っていただけではなく、『従業員を幸せにできなければ、俺の存在意義はない』 という気概を持っていました。志も高かった。皆さん、自分の地位や自分の会社にば…

夢を語ることが気を与える  

多摩大学名誉学長の野田一夫さんが、志とは(1)壮大なものである、(2)多くの人を感動させるものである。(3)やるということを事前に意思決定することである。と言っておられる。野田さんにはまた、「夢を語るという行為それ自体が、聴き手に対して『…

経営者の3つの資質

グロービス代表の堀義人さんの話を聞きに行った。いや実は、単に日本で最初に欧米ビジネススクールの模倣をしただけじゃないか、という偏見をもっていたのだが、グロービスをアジアでナンバーワンのビジネススクールにする、グロービスを通じて日本の企業を…

捨てる!技術

「捨てる!技術」の著者、辰巳渚さんの話を聞きに行った。大阪経済大学のいわゆる社会人講座というやつで、講演タイトルは「なぜ日本人に捨てることがウケたのか」。針供養・筆供養の話からはじまって、キリスト教圏とは違い、日本人が「モノ」に魂がやどっ…

やりたいことを持つ  

故萩元晴彦さんは、「プロデューサーとは・・・」からもう一つだけ。「夢見る。『プロデューサーに必要なものぜんぶ取り上げる。ただし,ひとつだけ残してやろう』と神さまが言ったとする。私ならば躊躇なく『夢見ること』と答えよう。プロデューサーは夢見…

一人の人間の熱狂から

故萩元晴彦さんは、「プロデューサーとは・・・」という13項目からなる素晴らしい文を残している。その中から2つ。「恋する。恋せぬ者はプロデューサーではない。けれども,恋する相手は真物であること。能力に応じ,熱中できれば,何人に恋してもよい。…

仕事の適性とは

高橋がなりさん。「仕事の適性とは、『人にどのくらい喜んでもらえるか』で考えるべきだと思っているんです。人に、より喜んで貰える仕事こそ適性。そう心がけて仕事を選び、取り組めば必ずチャンスは来ると思う。ところが、『先にチャンスだけよこせ』『オ…

志を抱く

野田一夫さん。「楽しい未来にも、近い未来と遠い未来がある。大切なことは、常に二つの未来を結びつけながら、誰にもたった一回しかない貴重な人生を、努めて計画的に生きることだ。そうすればきっと誰にも、「志」という言葉が自然に心に蘇って来るだろう…