徳川家の三ひきつけ

徳川恒孝さん。「徳川家に伝わっている三河松平以来の家訓に『三ひきつけ』というのがある。ひとつめは『武の力』。戦いに勝つ、負け戦は避ける。ふたつめは『情け』。家臣に対して徹底的に情けをかけろというもの。3つめが『慈悲』。外部の第三者を助ける、つまり、たとえ敵方であっても、公共のために役に立つことには慈悲をかけろというもの。この3つを松平家では「三ひきつけ」と呼んでいる」なるほどねえ。将たろうとすると、人をひきつけなければならぬ。人を引きつけるためには、まず、勝つことである。負け犬に人はついてこない。内部(たとえば部下)には情けを、それも徹底的にかける。外部をも、敵でさえ助ける。できるだけのことをしてやる。それは、そういうひとがいれば、ついていくわなぁ。まずは、自分に力と余裕がなければね。