軟酥(なんそ)の法

nakatomimoka2011-04-26

堀田宗路さん。「紀野一義さんは、簡単に精神力を高める方法として、臨済宗の僧侶白隠が行った『軟酥の法』を勧めている。『各種の神薬仙薬が混ぜ合わされた丸薬が頭の上に載っていると考える。その香りの清らかな丸薬がバターのように次第に体温で溶けて流れ始め、丸い頭の全体を潤し、さらにひたひたと潤しながら下ってきて、両肩、両肘、両乳、胸の中、肺臓、肝臓、腸、胃、脊椎とゆっくりと下へ流れていくと想像する。この時、全身の滞りや、胸の中の積もれる思い、苦痛なども下に流れるように下りていき足の裏にたまっていく。この様子は、世の中の良医が様々な薬で煎じた湯を作り、その中でヘソから下の下半身を温めているようなもの。常にこの観想を行って習熟すれば、いかなる病でも治り、どのような事業や学問にも効験が得られる」やろう。